テラーノベル
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蓮side
帰ると恋人がスマホを見つめて頬を緩めていた。
何をしていたか聞いても教えてくれず、画面を隠され、さらに風呂に逃げられた。
怪しい。怪しすぎる。
サプライズかな、なんて一瞬よぎったけど、ついこの間4年記念日を祝ったところだ。
クリスマスもバレンタインも、俺の誕生日どころか斗真の誕生日すらまだ先なのに。
冬馬に限って浮気なんてないと思うし、疑いたくなんかない。
数分、冬馬のスマホを手に迷っていた。
本当はこんなことしたくないが、勝手にスマホを開くことにした。
パスワードは0424。俺たちの記念日だ。
そういうところ、なんというか律儀で可愛いよな。
スマホを開くと、ホーム画面に戻している状態だった。
あの焦りようならアプリを閉じる所までは出来ていないはず。
画面を下から上にスライドすると、思った通り。
カレンダーアプリに漫画のアプリ、これはLINEか。
そして…これは、見たことは無いけどチャットアプリのように見える。
まさか浮気か、と最悪の考えが頭をかすめる。
アプリを開いてみるとAIとのチャットらしかった。 少し安心する。
ん、これは何の話をしてるんだ?チャットの一番上までスクロールしてみる。
思わずため息が漏れる。
俺の恋人はなんて可愛いんだ。
俺とそういうことをしたかった?しかも自分をタチだと??
可愛いにも程があるだろ。
そんなことを思いながら何度もメッセージを見返していると風呂から上がっくる慌ただしい音が聞こえたので即座にスマホを元の場所に戻す。
俺が冬馬のスマホを触っていないことに安心したのか、いつものように俺にドライヤーを頼んでくる冬馬。
頭では変なコト考えてる癖に無防備なことするよな。
少しだけ意地悪しようと洗面所の椅子に座る冬馬の後ろに立って尋ねる。
「あれ、スマホいいの?したいことあったんじゃないの?」
目を泳がせて、いやいいんだよ、なんてもごもごする姿が最高に愛おしい。
ドライヤーをしながらわざと首に触れてみたり唇に触れてみたりする。
疑いもせず俺の手に擦り寄ってくる冬馬が俺のもので本当に良かった。
冬馬の肌の生暖かさが指先から消えない。
髪を優しく撫でながら仕上げの冷風に移る。
鏡越しにぶつかった視線。
俺を見つめる冬馬の表情を純粋で、どこか妖艶だった。
リビングのソファ。
垂れ流されたバラエティを横目に2人並んで座る。
家事もお風呂も全部済ませて、もう寝るだけだ。いつもなら。
そろそろ頃合いか。
「ねぇ、冬馬」
安心しきった声がん~?と響く。
「AIに何相談してたの?」
冬馬の頬に触れながら呟くと、手の先がじんわり熱くなるのを感じた。
「見たの!?」
あまりに慌てるから可愛くてまた意地悪をしてしまう。
「そういうコト、したいの?自分で言ってごらん?」
「いや、俺がするし!」
必死そうな顔を見ると抑えられなくなりそうだ。
「AIに手を出して欲しいって言ってたのに?ははっ、ネコに手出させるつもりだったの?」
笑いながら聞くと顔を赤くして黙ってしまった。
「そんな赤い顔したやつがタチなんて、できる?もう女の子みたいな顔してるけど。」
「なっ、」
睨もうとしてるけど全然怖くないしむしろ可愛いだけなんだよな。
「大丈夫、痛くしないし、最初っから挿れたりしないから。だから…ベッド行こっか。」
直接的な表現すぎて驚いたのか、目が逸れる。
これは照れてるけど否定なんかじゃないって俺は知ってる。
冬馬の細い肩を掴んで膝裏に腕を通す。
少しばたついて抵抗しようとしてるけど効果は全くない。
これじゃやっぱタチは無理だろ、と少しだけ笑ってしまう。
ふわねこカラメル
41
ベッドに下ろした冬馬のまつ毛は少しだけ濡れていた。
安心させるように唇にキスを落とす。
最初は優しく。だんだん深く。
瞳の中にハートが見える。
優しく下着を脱がせて、俺のあぐらの中に座らせるような体制になる。
前に触れ、もう少しだけ硬くなっているそれを優しく扱く。
「っあ、ん、あぁ」
水音と甘い声が部屋に響く。
先端を攻めると、ひときわ大きな声を出して俺の手に精を吐き出す。
「はっ、ごめ、手」
体にも手にも力が入らないようで、蕩けた目でこっちを見てくるのがたまらない。
冬馬をベッドに押し倒し、冬馬のそれでどろりと濡れた右手の中指を後孔に沈める。
「痛くない?」
と優しく尋ねると
「痛くない、けど、気持ちくない」
と弱々しい声が返ってくる。
「自分でしたことない?」
一応尋ねてみると、だって俺タチだと、と顔を隠して恥ずかしそうに言う。
「そっか、じゃあ俺がハジメテだ。」
そんな恥ずかしいセリフにも頷いてしまうほど余裕が無いらしい。
再び前に手を伸ばす。
優しく触れると先程より過剰に反応する体。
「前も、?」
不安そうに見上げてくる姿に下半身が刺激されるが、 自分自身の欲を抑えて何とか冷静を保つ。
「こうやって練習すると気持ちよくなれるんだよ」
「ほんと、?わかった、俺頑張る」
指をゆっくり遠くに進めてみる。
「っうぁ、」
と大きな声が聞こえて顔を確認すると、さっきより快感に溶けているのが見て取れる。
前は動かしていない。ここか。
声が上がった時に触れていた場所を指で押してみる。
唇を噛んでいるから、快感に耐えているんだろう。
「ここ、気持ちいい?」
「ん、きもち、」
息が荒くなっているのを見て、理性が飛びそうになる。
だめだ、今日はしない。
怖がらせないように、気持ちいいって印象だけで終わらせるんだ。
先ほどの場所を優しく刺激しながら、前を触る手も動かす。
背中が反ったかと思えばびゅる、と白濁液が飛び出した。
「タオル取ってくるね」
と部屋を出ようとすると、服の裾を掴まれる。冬馬は俺の下半身を指さした。
「蓮も、気持ちよくなりたい?」
つい頷いてしまった。
疲れきっているはずの冬馬が起き上がって、俺にズボンを脱ぐよう指示してくる。
言うとおりにすると、ベッドに座らされた。
手で扱かれるが、慣れていないのか下手だった。
少し笑ってしまう俺を見て、むっとした顔になる冬馬。
そしてすぐに、俺のを口に含んだ。
引き剥がそうとするが離れてくれない。
じゅぼじゅぼと卑猥な音が響く。
あまり上手くはないみたいだが、初めての感覚に絶頂を迎えてしまう。
なんとかギリギリで外に出せた。
冬馬が口を尖らせる。
「俺、飲んでも良かったのに」
「そんなのどこで覚えてきたの?今日はもうおしまい」
不満そうな顔をする冬馬を置いて寝室を出る。
タオルをお湯に濡らして、汚れた体を拭ってあげる。
ありがと、と言う冬馬の目には微かに熱が灯っているようで直視できない。
シーツを変えて、服を着せ直した冬馬をベッドに寝かせ、2人で手を繋いだまま目を瞑る。
「もう、寝た?」
可愛い質問をしてくるから高校生の頃を思い出して返す。
「寝た」
「うそじゃん」
ふふ、と笑い合う。
「いっぱい練習しようね」
自分からそんなことを言ってくる冬馬が可愛くて仕方ない。
「いつか、覚悟しとけよ」
また笑いあって、おでこを合わせたまま眠りについた。
コメント
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**寺島あおいです🤍** 読み終わりました!蓮sideからの展開、すごくドキドキしました。スマホを覗く罪悪感と、AI相手に可愛いことを相談してた冬馬くんのギャップがたまらなかったです。「俺の恋人はなんて可愛いんだ」って何度も言いたくなる気持ち、すごくわかります。ふたりの掛け合いが甘くて、特に「練習しようね」からの流れは胸がいっぱいになりました。次も楽しみにしてますね🌷