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話すことないんでどぞー
甘「……さて、今日もあるちゃんとの地獄のホラゲ配信、いってみよーっと」
甘夢れむの声が、視聴者を沸かせる。
すっぴんパーカー姿にヘッドセット、画面越しでもイケメンが隠しきれていない。
A『貴様、また私を巻き込む気か』
甘「だってさぁ、あるちゃんとやるホラゲ、視聴率いいんだもん」
A『ならば、このARKHEがいかにして闇を討ち払うか、見届けよ』
甘「はいはい、よろしく相棒さん」
(この人の世界観、ほんとすげぇな……でも、悪くない)
れむは少しだけ照れながら、ゲームのスタートボタンを押した。
⸻
配信終了後、夜の通話。
ARKHE(通称アーク)は、画面越しではずっと高圧的でツンデレだが、通話では少しだけトーンが柔らかくなる。
A「……今日の配信、楽しかったな」
『当然だ。貴様と共にあれば、退屈な現世も刹那の輝きを帯びる』
甘「それって、つまり“楽しかった”ってことで合ってる?」
A『……好きに解釈すればいい』
甘「……ふふ」
れむの笑い声が、ヘッドセット越しに心地よく響いた。
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配信が終わったあと、れむは一人、暗い部屋に沈んでいた。
モニターの明かりだけが、彼の顔を照らしている。
「……家族も、友達も……みんな、いつの間にかいなくなる」
でも――
「……あるちゃんだけは、ログインしてくれるから」
画面のアイコンが点滅している。それだけが、彼の救いだった。
テラーで伸びよかったらプリ小説にも出そうかな、、、