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ATTENTION
ご本人とは関係ありません
初めて書くので拙いところあると思いますが
大目に見てくれると有難いです。
akn side
時計針の音だけが部屋にただ鳴り続ける
時間を見ると午前00:46を指していた
明日は大学休みだし
ライバーからしたら まだまだこれからだと言う時間だと思うが
はやく眠りにつきたい俺にはもうこんな時間かという感じだった
最近あまり寝つきが良くなく日が昇るまで起きてるなんて稀じゃない
今日もどうしようかなんて悩みつつ、スマホへ指を滑らせた
Ti○Tok Tw○tter⋯毎晩見ているとさすがに飽きてくるものがある
ふと彼のことを思い出した。そう、不破湊という男。
この時間に連絡するのは非常識かと思いながらも彼はホストなので
あまり関係は無い。
実はと言うと、彼とお付き合いというものをさせて頂いてからはや数ヶ月が経つ
俺は甘えるのが得意じゃないが不安にはなるという
言えばめんどくさい奴なのだがふわっちはそんな俺も全部愛してくれていて、
この前なんて
「もっと俺に甘えて!頼って!じゃないと俺が嫌だ!」
なんてことまで言ってくれた。
ほんとどこまでもかっこいい男だと思う、
ふわっちとのチャット欄へいき
「会いたい」
なんて送ってみる、女々しいかなとか思ったけど
変に言うより素直に言った方がふわっちにとってもきっといい。
ぽっという音とともにメッセージが画面上に載るが
すぐに既読が付いて少し笑ってしまった
仕事中じゃないんかい
姫よりも俺の事を優先してくれているという
事実に心が踊ってしまう
ポコッといい画面に目を向けると
「もうすぐ終わるから!待ってて!」
とメッセージが入っていた
今も仕事中だと言うのに
こうやって俺のことを考えてくれるところが好きだ
きっと姫に怒られてると思うけど
それも優越感で誰かも分からない姫に勝手に勝利した気になっている
早く会いたい
そう思う気持ちがより強くなった
fw side
ブーブーというバイブ音とともにズボンのポッケから振動を感じる
さすがに仕事中に携帯を触るのはまずいし姫にも
叱られちゃうから見ないんだけど
一応緊急かもしれないからポッケの隙間から画面を覗いてみると
そこには【明那】から連絡が来ていた
画面には会いたいという文字
明那からそういうことを言ってくるのは珍しいので少し驚いたが
前よりも俺に甘えようとしてくれてるのが目にみえて 愛おしい。
俺は姫にバレないようにチャット欄を開き、
もう直ぐ終わると連絡を入れる
前までは絶対こんなこと言ってこなかったのにと
家で俺を待っている明那を想像し、それが可愛くて仕方がないと思う
とにかく早く明那に会いたいと言う
気持ち が強くなってたとき
『ねえ!湊聞いてる?』と姫が。
ああ聞いてるよ、と
俺は姫の会話に相槌を打つのだった。
1: 26.am
予定より店を出るのが遅くなってしまった
今日はアフターもないのでそのまま明那の家に直行しようと思う。
早足で駅のホームを出るとまたスマホが鳴った
姫かなと思っていると
明那からで、
「まだなの」って
ほんとにどんだけ可愛ければ気が済むんだろう
俺はその場にうずくまってしまいたいほど
胸がギュンギュンに締め付けられた。
「あと少しだよ」と返し
俺はタクシーを捕まえた。
明那のマンションに着き、エントランスに入る
エレベーターに乗り、明那の部屋の階のボタンを押し閉まるボタンを連打。
早く顔を見たい、会いたい、抱きしめたい
このエレベーターに乗っている時間さえ彼に会いたくて 時間が惜しかった
やっと
やっと着いた、かなり待たせてしまって申し訳ない気持ちになってしまう
もしかしたら寝ちゃってるかも
と思い優しくノックをしてみる
少しするとバタバタという音がして
ガチャっとドアが開くと共にずっと見たかった顔が見えた
「明那、」
俺はその瞬間強く抱きしめた
akn side
ふわっちを待って一時間が経ちそうな時。
さっき早く会いたいばかりに
「まだなの」なんて
ことを送ってしまった
流石に図々しかったかなんて思うと
「あと少しだよ」と即レス。笑
少し笑ってしまった
一緒にいないのに笑わせてくれるふわっちってやっぱ天才かも
彼といると安心感と満たされるものが多い
あーすきだ、なんて気持ちを噛み締め
あと少し、彼が来るのを待った。
1:34.am
実は1ヶ月ぶりくらいに会うもので、
謎に緊張してしまい体操座りで彼を待つ。
友達なら1ヶ月ぶりでも全然話せるのに、
彼氏となると親友のような彼だけれど緊張してしまう
しかも俺から甘えて呼んだのだ。尚さらに緊張するに決まっている
するとトントンとノックが聞こえた
え、もう?!とさっきの自分とは全然違うことを思ってしまう。
いや会いたいとは思ってたけど心の準備が!!
なんてぐるぐる考えるが早く出なきゃと言う結論が出て
急いで玄関へ行く
少し呼吸を整えてガチャっとドアを開ける
そこには大好きな顔があって。
ふわっち、なんて声を出そうとしたら
急に視界が暗くなった
気づけば彼の腕の中できつく抱かれていて
「ふわっち?!」と驚いた声を出してしまう
「会いたかった、やっと会えた、、」
そんな何年も会ってないみたいな反応。笑
「俺も会いたかった、ふわっち。」
いつもなら絶対言えないが今日は特別
「ごめんな遅くなって」
「なんでふわっちが謝るの笑 俺が呼んだんだから大丈夫だよ。」
「玄関じゃアレだし中入ってよ」
「あ、それもそやな笑 おじゃま!」
と明るいふわっち
この空気に胸が暖かくなる
「明那に早く会いたくて走ってきちゃったよ〜!」
と着替え中のふわっち
お泊まり用に置いてあるスエットを着る
何回かお世話になりました。
着替え終わるとオフのふわっち
するともう1度キツいハグをしてきた。
ふわっちの胸に顔を埋め大きく息を吸う
あー安心する
ふわっちの匂い。スエットは俺ん家の匂いだけど
ふわっちの匂いもちゃんとする
さっきの香水の匂いも嫌いじゃないけど
知らない女の子の匂いがするのは嫉妬の対象。
やっぱりこれが一番だと頭をグリグリする
「明那ほんとに会いたかった」
「俺、明那が会いたいって言ってくれてマジのガチで嬉しかったんよ」
「やっぱ俺明那がおらんとダメだわ〜」
と愛をどストレートに伝えてくる
文面じゃなくて直接言われる愛はよりしっかり伝わってきて
頬が熱くなるのを感じた
「あきにゃ真っ赤笑」
「うるさい!!ふわっちが悪いんでしょ!」
「え〜?!俺が悪いん!?あきにゃに愛伝えたいだけなのに笑」
またついツンツンしてしまった
俺のために来てくれたのに
「でも…」
「ん?」
ほらそれ、その優しい顔がだいすきなのだ。
「でも、!!俺もふわっちのこと、ちゃんとすき…だょ…」
最後の方ごもごもしちゃったけど。
「明那…!!」
そんなキラキラした顔しちゃって
俺好きって言っただけだよ。ふわっちみたいに愛伝えられてないのに。笑
「明那からの好きほんまにうれしい。俺も好きだよ」
そのまま腕を引っ張られ布団に入れられる
スムーズすぎて状況が呑み込めない
気づいたら子供のようにお腹をトントンされていた
「俺、明那が頑張ってるのちゃんと知っとるよ」
「色んなこと頑張っとる明那ほんと愛おしいわ」
「どんな明那も俺の好きな明那やからね」
「明那には俺がついとるから、いつでもこうやって呼んで」
一定のリズムを保ちながら俺が欲しい言葉をどんどんくれる
俺はふわっちの胸に頭を埋め耳を澄ます。
とくんとくんとふわっちの心臓の音がして
ふわっちの言葉と共に安心感を感じた
暫くして瞼が落ちそうになってきた時
「あきにゃおねむ?」
「ぅん…そろそろ寝そうかも」
「ありがとうふわっち」
そういうと
ふわっちが俺の額にキスをして
「おやすみ」
と言った。
ふわっちの優しい瞳が
俺はずっと傍にいるよと言っているようで
俺は安心して眠りについた。
-END-