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🌷心を求めて🌷
🌼児童精神科編🌼
🌷ティアとミル
また精神疾患の症状である幻聴が出て、ティアは精神安定剤を打たれ、児童精神科の病室のベッドで安静にしていた。
「お前だけが狂っている」
「何もまともに考えられない」
「役立たず」
ティアの他人化した思考。
ティアとして考えることを邪魔する。
「うるさい」
またティアは暴れてしまって、精神安定剤の注射で鎮静させられた。
(わたし児童精神科に入退院を繰り返してきて、もう19歳、あと少しで児童精神科を卒業しないといけない、そうしたら大好きなあの先生ともう一緒にいられない、この先どうなるんだろう?治ればいいのに)
ティアの主治医は優しい男性の先生で、児童精神科には他にも暴れる子がいて、身体抑制の処置がやむを得ないこともあるが、ティアは一度も身体抑制をされたことはない。
その理由を先生は、「ティアは暴れてもいつもどこか理性を保っている、完全に自分を見失っていないね、ぼくと交換日記もしてくれた、ティアの文章は楽しくてぼくは仕事の疲れが吹き飛んだよ」と言ってくれた。
「おねえちゃん、起きてる?」
同室の6歳の女の子ミルがティアに声をかけた。
ティアは精神安定剤の注射でさっきまで眠っていたが、目を覚まして考えごとをしていた。
「ええ、もう大丈夫よ」
ティアはミルをかわいがっていた。
「良かった、じゃあぬいぐるみで遊ぼうよ」
ミルが持っているぬいぐるみはティアが12歳の時、ティアの幻聴が悪化してうまく遊べなくなって、ティアの部屋のクローゼットにしまってあったのだが、ティアはミルと友達になり、母親に頼んで、クローゼットにしまってあったぬいぐるみを出して持ってきてもらい、ミルにあげることにした。
「いいよ」
ティアはベッドから降りた。
ティアとミルは、病室の床にシートを敷いて座った。
「わたしがピンクのうさぎさんでおねえちゃんは黒猫さんね、今日はキリンさんのうちに遊びに行くの」
ミルはピンクのうさぎさんが一番気に入ったらしく、ミルのネグリジェの色もピンクだった。
「わかったわ」
ティアとミルはぬいぐるみを手に持った。
「ねえ、今日はキリンさんのうちに遊びに行きましょうよ、黒猫さん」
「いいわね、ピンクのうさぎさん、おいしいものをお土産に持って行きましょう」
ティアとミルは、夕食までのひとときぬいぐるみで遊んだのだった。
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コメント
1件
寺島あおいです🌷読ませていただきました。 児童精神科という少し閉じた世界の中で、幻聴に苦しむティアと、無邪気なミルの交流がとても温かかったです。「暴れても理性を保っている」と先生が認めてくれたエピソードや、ティアがかつて自分が遊べなくなったぬいぐるみをミルに譲る優しさに、じんときました。症状と向き合いながらも、他者との小さな繋がりを大切にできるティアの心の強さが伝わってくる素敵な第1話でした🍀続きが気になります。