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「オレは、_____を選ぶ」
何回目かのリープ
俺らはあいつを守るために新しい俺らを作り上げた
無敵の1番
不死身の2番
相棒の3番
拗らせ天才の4番
思いやりの塊の5番
無敵を完璧と思わない6番
潔癖で以外と仲間思いな7番
6番を相棒としてもつ8番
少し道を間違えてしまった9番
ほんとの愛を知らなかった10番
ひとつの器に10人の人格が存在している
そしてまたその10人は同じ男に恋をした
10人の思いは報われない
ある日男は言った。
「オレ、不器用なんで、1人しか愛せないんです。
だから君たち10人から1人、選んで愛します!
……ぅわあ、どうしようめっちゃ恥ずかしいこと言っちゃったよ」
何て一人で恥ずかしがってるのが可愛く思えたからなのか、自分を選んでくれるという期待からなのか心臓が高鳴る10人
何回リープしたって君たちに会う
それが毎回毎回嬉しくってしょうがない
だけど今回は少し違った
顔が見えない、体格も髪の毛も何もかもがモヤが掛かってみえるやつがいた
それ は、皆だと一緒に過ごしていくうちに分かった。
相も変わらず記憶はない
性格はそのままだけど
はぁー、何で皆一つになってんだろ
-オレ、皆のこと好きなんだっけどなー
「それをココ達に言えばいいんじゃないか?」
「いやー、でも」
「皆が幸せの世界?を作りたいなら花垣がココ達を受け入れるしかないだろ。今は十人で一人だから浮気にも入らないぞ?」
「皆一人一人、人格があるんだから浮気に入りますってー。
いや、そういうことじゃなくて」
「じゃあどういうことなんだ?」
「んー、あー、その…何て言ったらいいか、言葉にはできないんですけど…。
……あー!もう!と に か く、駄目なんです!」
皆の記憶があったらいいのになんてわがままだよなー
「あれ?花垣じゃね?」
は?
「は、半間!?何で、此処に?いや、その前に覚え て…!?」
「うるせぇよ、ギャーギャー喚くな。ガキかよ
あ、そうだ稀咲しらね?探してんのに見つかんねぇーだけど」
「きさき?あー知ってるには知ってるけど…」
「お、まじ?じゃあ稀咲んとこ連れてけよ。」
「花垣、俺もココに会いたい」
「イヌピーくんまで…分かりましたよ!皆のところまで案内しますよ」
「いや、稀咲だけでいいんだけど。マイキーとかダリィしよ」
「カクカクシカジカでそれはムリっすね」
「は?」
「半間くん。何があっても驚かないないでくださいね。」
「オマエじゃあるまいし驚かねぇよ。えなに稀咲、はでにイメチェンでもした?」
「…見た方が早いのでオレからはなんとも」
「あいよー」
「だれだこいつ?」
「君が探していた稀咲ですよ」
「は?こいつが?顔全然違うじゃん」
「え?見えるんですか?」
「見えないことあんの?幽霊かなんか?オモロ」
「あ、いや、オレにはモヤがかかって見えるんですよ顔も体格も髪も分かんなくて」
「髪は小っせぇ時のココに似てるぞ。長さと色だけだが」
「イヌピー君も見えるんすか?」
「あぁ、はっきり見える」
「特徴教えてもらってもいいすか?」
「黒髪、前髪が目にかからない長さでマッシュに近いかもな、目はでかくて制服を着てるから学生だろーな」
「あれ、コイツ橘日向に似てね?」
イヌピー君の言葉を遮って半間が可笑しなことを言い出した。
人格の中にヒナは居なかったはずだ
それに、ヒナは染めなくても明るい髪色をしていたからイヌピーくんが昔のココくんみたいな色と長さなんて言わないと思う。多分
もしかして、直人か?
いや、でも、、直人の人格だって見たことがない。11人目の人格とかか?
いや、でも、あ゛ぁ分っかんねぇよ
「おい花垣一人で百面相してんなよ」
「俺は面白かったぞ?花垣の百面相」
「今二人が言った見た目に心当たりがあるんですよ。ただ、そいつの人格を見たことがないから確信が持てなくて」
「人格?稀咲多重人格にでもなったわけ?」
「はいそうです って、言って信じるんすか?」
多重人格なんて信じるわけがないよなァ…イヌピーくんはともかく
「まじで稀咲多重人格なん?」
「まじで稀咲多重人格なんだよ」
「何それオモロすぎんだろ」
「え、信じんの??」
「は?嘘なのかよ」
「いや嘘じゃないけど」
「じゃーなんだよ」
「んなわけねぇだろ頭イカレてんのとか言うと思ってたから」
「俺のこと何だと思ってたんだよ」
頭おかしい、稀咲とずっと一緒にいるやつ なんて言えねぇ…