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「ねぇ、大丈夫?」
「・・・うん、なんとか」
体調を、崩した。
まぁそれもそうか。
最近まともに寝れてなかったし、ちゃんとしたものも食べてなかったし。
おまけにエアコンにやられて、もう散々。
「顔色悪いし声枯れてるわよ」
「・・・大人の風邪はきっついね」
こんなにしんどかったっけ。
「○○さん、もう今日は帰りなさい」
「・・・課長、」
「忙しい時期でもないから、大丈夫。
今日は帰って、ゆっくり休みなさい」
「すいません、お言葉に甘えて」
早退させられるほど、周りからは重病に見えるのか。
課長の言葉に甘えて、早退させてもらうことにした。
───
─
家に帰ってきて、ソファに倒れ込む。
(───やばい、熱上がってきた・・・)
とりあえず何か食べて薬でも飲もう。
フラフラの状態で立ち上がり、冷蔵庫を開ける。
「・・・桃なんて買ったっけ、」
なんだっていい。
小さめのを切って齧る。
「・・・あんま美味しくないなコレ」
ルフィくんがいた時のクセなのか、独り言も増えた。
美味しくなくたっていい。胃になにか入れて薬が飲めればいいんだから。
水を口に含み、錠剤を飲む。
瞬間、くらりと視界が歪んだ。
( ヤバイ、倒れる───)
そう思った瞬間、身体が傾くのを感じた。
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コメント
1件
どうなるんだ…。。 続き楽しみにしてますね!!