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「ねぇ、空太（くうた）」
遊園地の帰り道。
高揚したまま、その気分の力も借りて、 杏葉（あずは）は空太に気持ちを聞くことにした。
恋愛＊スクランブル
第３３話 わからない気持ち
「空太は、心と体が元通りになること、イヤなの？」
杏葉は、直球すぎるほど直球にたずねた。
空太に対して、回りくどい言い方をしても、すぐに気付かれてしまうことがわかっている。
ヘタをすれば、本題に入る前に、うまくかわされてしまう可能性だってある。
「どうして、そんなことを？」
空太も足を止めて、杏葉を向いた。
そこには、さっきまでの高揚感を保ちながらも、どこか冷静に努めようとする顔がある。
「私が、戻ろうとすることを口にすると、明らかに避けようとするでしょ？ 最初に相談したときも、前向きのことを言ってたけど、もしかしたら避けていたんじゃないの？」
今＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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