コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Sarah x Spud!(Frank)です。
監禁です。
ゆっくりと眠りから覚める。目を開けるといつもの部屋だった。縦に裂けた口を大きく開き、あくびをした。
Spudは首輪を爪で引っ掻いた。丈夫な作りで、息苦しくならないほど直径に余裕があるが、かろうじて頭は通らない。
時計は十時を指している。夕飯の後に寝てしまったのだろう。両腕を器用に使ってそふソファから降り、Sarahの部屋へ向かおうとするが、首輪に繋がれていた鎖のことをすっかり忘れていたため、ある程度遠くまで行くと鎖がぴんと張った反動で尻餅をついてしまった。がしゃんと派手に音が鳴ってそれ以上行けない。
仕方なく呼ぶことにした。
「Sarah」
声を上げると同時に彼女はやってきた。鎖の音で気づいたのだろう。
「あ、起きた?」
陽気に声をかけ、Spudの鎖を壁から外す。首輪に繋がった鎖を握って、寝室に誘導した。
「ぐっすり寝てたからさ、起こさないほうがいいかもって。思ってさ。」
「スパッド…ありがと…ねえ、これ無くさない?」
これって?問うと、彼は鎖を指差した。
「行動範囲も狭いし動きにくい…スパッド、そろそろ無くさない? 」
「えー悪いけどできないかなー。」
「…じゃがいも」
「逃げられちゃったら困るし…お外も危険だし。」
逃げるわけないと言いたげな視線をSarahに向けるが、すぐに諦めて彼女の顔から視線を逸らした。