皆さんお久しぶりです。ねこねこマンでございます。今回は表紙?でもわかるかも知れませんが、チーノさんのお話です。今回の表紙は、私が描いてみました!デジタルまじで無理です。
(視点 トントン)
手に持っていた資料を机に置く。ため息も同じくして出てきた。何をこんなに悩んでいるかと言うと、外交に行かせる幹部についてだ。外交と言えば外交官のオスマンと護衛のひとらんだと思うが、今は違う国に行っていて手は回せない。その次に出てくるのは、エーミールとゾムだがゾムは暗殺の依頼がありエーミールは参謀長の仕事が残っている。う〜ん唸り声を上げてしまう。まぁいないわけでわない。いないわけでわないのだが。その人物は、期待の新人我らが二台目詐欺師のチーノである。護衛は、ショッピくんで新人コンビ。別にチーノの外交の腕に問題があるわけでわない。逆に強く、あの上の人間に好かれる体質は、ある意味才能だ。言葉の使い方も上手く,これと言って問題はないが今回の外交の内容が問題なのだ。1番の新人であるチーノと2番目の新人ショッピに任せるにはいささかやっかいなのである。その内容とは、相手国で有益な情報を相手の口から言わせて情報を盗むと言うものだ。長期になるし、何より一歩間違えば敵に逆に騙されて八方塞がりなんてこともあり得る。そんな任務であいつらの負担にならないだろうか。ああ見えてチーノは、ドがつくほどの真面目だしショッピくんだって期待に応えようと無理しすぎることがある。でも、この二人以外に適任はいない。う〜ん再度唸り声を上げていると隣から笑い声が聞こえてきた。
「なんや!ぐるさん。人見てわらうなんて失礼やで。」
グル「すまん、すまん。あまりにもトン氏の顔がおもしろくてな。まだチーノを外交に行かせるか悩んでいるようだな?」
「そうや。力は、十分あるんやけどな〜。でもな、やっぱり心配やし。う〜ん。」
グル「いかせてやれ。あの二人もやりたがっていたんだろう?それにあいつらなら大丈夫さ、俺の霊感がそう言ってる。」
二人がやりたがっているのは、本当だ。それにグルッペンが霊感と言い出したんだ従う他ないだろう。
「まぁ確かにあいつらなら大丈夫やと思うけどなんか不安なんよな〜」
(視点 チーノ)
カチャリ
お堅い音を立ててティーカップを机に置く。今は外交の真っ最中だ。何日かの外交を得て今日が最後の外交だろうとゆっくりとでもしっかりと罠を張り巡らせていた時だった。
「麻薬ですか?そのようなものには、疎いのですが。どのようなもので?」
敵外交官「ええ、少し効能は弱いのですが。使えばたちまち強い幻覚作用と混乱で正常な判断も出来なくなります。おまけに検査などで発見される心配はないと言う代物でございます。」
「そのようなものが、貴殿の国にはあると?なぜそんなことを我々にお話しになさったのですか?」
「いえね、そちらの我々だ国は薬の扱いも上手く調合が得意な幹部様がいらっしゃると聞く。どうか私たちとてるを組みもっと完璧なものにしてみませんかね?」
麻薬の開発の協力申請。そしてなによりも検査でわからない麻薬が厄介な上にまだ開発を続けていることもわかった。厄介な麻薬の情報。効果、特徴までもが相手の口から聞けた。懐の固い鉄の塊を少し触り録音していたかを確認してから仕事の終わりを少しだけ喜んだ。録音を切ってから手を口元に持っていき我慢していた笑いを思いっきり吐き出した。
「あっはははははははは」
敵外交官「なっ何がおかしい⁈こちらが下手に出てやれば!調子にのりおって!」
「おや、申し訳ないとても貴殿がおもしろく耐えることができなくなってしまって。俺たちがバカみたいな取引に応じると信じて国の情報をわざわざそちらからとどけてくれるとは思っていなかったのです。いやーほんま綺麗に騙されてくれたわw」
敵外交官「そういえば!なっなぜ薬が効いていない!確かに紅茶に入れたはず。あれを飲めば取引を必ず受けるはずなのに!」
「あぁ、やっぱりさっきの麻薬入ってたんか。そんなこったろうとわおもっとったわ。残念やったね、俺は毒物や麻薬などの薬には、慣れていてきかないんよ。」
敵外交官「くっくそ!この詐欺師め!お前がしたことが許されると思うなよ!クソ詐欺師め、お前らのことなどうちの護衛が捕まえてやるわ覚悟しろ!」
ドス
重い音がして外交官の隣の兵士が血を吐き動かなくなった。ショッピのナイフが兵士の胸に刺さりそれに唖然としている外交官。すっかり腰を抜かしてしまった外交官の頭の横を思いっきり蹴った。
「詐欺師な〜。確かにそうかも知れないな?ただお前は、軍の機密事項を預かる立場で油断して俺に教えてしまったお間抜けさんや。ええか詐欺師は、何者でもないし何者でもある。変幻自在の獣の様な存在に背中を見せたお前が、俺に食われても文句はいえへんやろ。」
まぁせいぜい頑張るんやな。
最後の言葉を心の中で済ませて外交官の頭に銃口を合わせて引き金を引いた。助けてくれややめてくれなんて聞こえたがお構いなし。他の兵士が見に来る前に軍基地を急いで脱出。
「いやー詐欺師に隙見せて、不用心なやつやであぁでも、俺らに喧嘩を売ったんやから当然の報いやな。」
(視点 ショッピ)
カチリ
チーノの懐から機械音が聞こえたのを合図に静かに気配を消す。チーノが話しで相手の気をひいている隙に敵の護衛の後ろを取る。そのまま愛用のナイフで心臓を一つき。タイミングバッチリに兵士が倒れた。廊下の様子を見つつ敵の気配がないことをチーノにハンドサイインで教える。外交官のムカつくおっさんが倒れてチーノと目があった。
「終わったみたいっすね?帰りましょうか。チノさん。」
チノ「そうやな〜。ほんま疲れたわ。早く基地に帰って寝たーい。」
軽いノリといつもの会話でその場を後にした。部屋の中で力なく垂れている外交官を見てチーノのオレンジダイヤモンドのような瞳が頭によぎる。チーノが先に行き静かになった廊下で一言だけ言い残し自分もチーノの後を追った、
「お前らにワイの軍の詐欺師の良さは、わからんよ。せいぜいあの世で後悔しといたらええんやないですか?」
(おまけ)
基地に帰った後チーノさんは、ショッピくんに麻薬を飲んだことをみんなにチクられてトントンとしんぺい神にダブルで怒られました。
チノ「うう〜。ほんまに反省してるから助けて!」
ショッピ「南無南無〜w」
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コメント
8件
なんかセンシティブ設定になっていますがセンシティブ要素はございません。
なぬ!? 後輩組出てるではないですか! 最高です(*´∀`*)