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「あ……」
お尻の辺りに触れて感じる熱くて硬い物。
(りゅ、隆ちゃん勃ってる……)
チラリと下から彼の表情を覗き込むと少し苦しそうな切なそうな目元。頬が少し紅く染まっているのはお風呂に入って熱いからなのか、それとも欲情してくれているからなのかは分からない。でも私に勃ってくれている。それが嬉しくて、私も何かしてあげたい、そう思った。
「隆ちゃん……た、勃ってるよね?」
「あぁ、バレた? この状況で勃たないとかないよな。もう早く美桜に挿れたくてやばいよ」
グイッとお尻に押し付けてくる熱くて硬いモノ。
恐る恐る手を後ろに回し触ってみるとガチガチに硬くて片手に収まらないほど大きい。そして意外とツルツルで触りこごちが良い。男性の標準サイズがどのくらいとかは知らないが、私にとってはかなり大きく感じた。これが自分の中に入ったと思うと恐ろしい。
「っつ……やめろって、気持ちよくなるだろ」
彼の息が少しだけ乱れた。少し苦しそうな声が私の何かを掻き立てる。もっと触って、もっと気持ち良くなって欲しい。
BL漫画で見たみたいに、なんとなくそれを真似て大きいソレを握り直し上下にゆっくり動かす。
ビクンっと動いた。
(き、気持ちいいのかな……? こうかな?)
「っく……も、やめろ……出ちまうから……」
後ろからグッと腕を回され抱きしめられる。彼のソレはビクンっと大きく震え、驚いて手を離してしまった。
「ったく、さすがエロい漫画読んでるだけあって上手いな……でも俺がやられっぱなしなわけないからな」
「えっ……ちょっとッ……」
「美桜、立って」
腕を掴まれ壁に手をつけられる。
(こ、これはまさにさっき読んでた漫画と同じお風呂エッチ!? やばい! 良すぎるぅぅう!)
濡れた髪に濡れて熱い視線、少しだけ頬が赤く染まっている彼の意地悪な表情が最高に私を奮い立たせる。
ピトリと背中から抱きしめられ、グイッとお尻に熱く太いソレが当たる。
「隆ちゃんっ……」
「あぁっ……はっ……えっちすぎるよぉ……んぅっ」
「これからもっともっとエロい事していくんだから、な? 奥さん」
胸を揉みしだきながら耳元で囁く。ゾクリと背筋が震え剃る。右手がゆっくりとくびれをなぞり、お尻を撫で触り薄い茂みを掻き分けながらもう一度彼の中指がぬぷりと既に潤んでいる中に容赦無く入ってきた。
「あぁっ……はっ、……やっ……あっあっ」
「風呂場って響くから、いやらしい音も、美桜の感じてる声もよく聞こえる」
「っつ……言わないでっ……あぁっ」
「でもぎゅうって俺の指締め付けてるよ?」
気持ちよさと恥ずかしさで涙が目に浮かぶ。
「じゃあ、美桜のココで俺のを挟んで」
ココ、と言いながら私の中にいる中指をグリュっと掻き回す。
「やぁぁっ、ダメッ……あぁん……」
もう少しでイキそう……
ぬぷりと指が引き抜かれ、蜜が太腿に滴る。そこへグイッと熱く、硬く、太くて長いソレが入ってきた。
(こ、これって……素股? 素股デビューしちゃうの私!?)
「うわ、美桜の太腿柔らかくて凄い密着してくる……」
気持ちよさそうな彼の声にドクンと心臓が波打つ。
「隆ちゃん……気持ちいい?」
後ろを向いて彼の表情を見れたのは一瞬。直ぐに顎を持たれ唇が塞がれた。
「んんっ……」
一瞬見えた彼の顔は眉間に皺を寄せ、何かを耐えているような切ない表情。もしかして快感に必死に耐えていたのだろうか。
ゆっくりと太腿の間で前後に動く。これじゃまるでセックスしているかのようだ。壁に手を置いて彼に打ち付けられている自分の身体を支えるので精一杯で、彼を受け入れるのに精一杯で、気持ちが良すぎて、悲しくなんてないのに涙が出てくる。
「はっ……これじゃセックスしてるみたいだな、美桜のココがヒクヒクしてる」
「やぁっ……もっ、ダメッ……きもちぃ、あぁっ……」
「っつ……俺もヤバい……くっ……」
腰を動かす速さが速くなる。卑猥な音が早くなる。私と彼の息の乱れも早くなる。
「あぁぁあっ……」
「っつ……イクっ……」
フッと脚の力が抜けジャボンと湯船に座り込む。
「美桜、大丈夫?」
「ん……大丈夫だよ」
「無理させちゃったかな、汗ながして出よう。水飲んだ方がいい」
少し冷たいと感じる温度のシャワーを身体に浴び汗を流した。クールダウンしてから凄い恥ずかしい事をしてしまった、と冷静に思い出して顔が赤くなる。これを賢者タイムと言うのだろうか。
二人して身体を拭き下着を身につけてパジャマを着る。さっきまであんなにエッチな事をしていた二人とは思えないほどの冷静な行動に少し笑えてくる。
冷蔵庫から一本のミネラルウォーターを取り出し二人で飲み合う。最初は間接キスさえも緊張していたのに、今じゃ普通に飲んでしまう自分にちょっと驚く。(と言ってもまだ出会って一ヶ月してないし、まだ一緒に住みはじめて二日目だけどね)
「なぁ、美桜」
「ん?」
「お風呂エッチどうだった?」
まただ。ニヤリと口角を上げて意地悪な顔をする。でもその意地悪な顔が好きな私もどうかしている。聞かなくても分かっているくせに。
「……秘密です」
隆ちゃんはくすりと笑い、「分かりやす」とボソリ呟いた。