テラーノベル
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もーどうしたら読みやすくなるのか知りたい😭
密室に充満する、狂気と性愛の気配。めめがその唇を阿部に寄せようとした、その時だった。「――そこまでだ、お前ら!!」
静寂を切り裂いて、寝室のドアが勢いよく蹴り開けられた。
立っていたのは、いつになく険しい表情をした深澤を筆頭に、怒りに肩を震わせる宮舘、そして必死な顔をしたラウール、渡辺、佐久間の5人だった。
「ふっ、か……さん……?」
照が呆然と声を漏らす。
「照、お前やりすぎだよ。……阿部ちゃんも、康二も」
深澤の声は静かだが、底知れない怒りが宿っていた。彼らは康二の不審な動きや、阿部のハッキングの痕跡を独自に追っていたのだ。
宮舘が迷いなくベッドへ歩み寄り、めめを包み込んでいた照の腕を強引に引き剥がす。
「目黒、もう大丈夫だ。……戻ってこい」
舘様の温かく力強い声。そして、ラウールが泣きながらめめの手を握りしめた。
「めめ、めめ! 俺だよ、わかる!? 帰ろう、みんなのところに!」
仲間たちの必死な呼びかけと、外から差し込んできた真っ当な「光」。
その刺激に、めめの瞳の奥で固まっていた氷が、パキンと音を立てて割れた。
「……ぁ……っ……ラウ、ふっかさん……」
めめの目から、先ほどまでの虚ろな光が消え、大粒の涙が溢れ出した。狂気の仮面が剥がれ落ち、そこにはただ傷つき、ボロボロになった一人の青年がいた。
「ごめん、なさい……俺、俺……っ」
「喋らなくていい。全部、こいつらが悪いんだから」
渡辺が吐き捨てるように言い、照、阿部、康二の三人を冷たく射抜いた。
「お前ら三人は、頭冷やせ。……グループのことも、目黒の心も、壊していいわけねぇだろ」
佐久間が康二の肩を抱き、無理やり立たせる。阿部は諦めたように眼鏡をかけ直し、照はめめから引き離された自分の手を見つめて、立ち尽くしていた。
数ヶ月後。
療養を経て、ゆっくりと活動を再開させためめ。
照、阿部、康二の三人は、めめに対して深い罪悪感を抱えながらも、他のメンバーの厳しい監視のもと、一から関係を築き直そうとしていた。
まだ、傷は癒えない。
けれど、めめの隣には、彼を「道具」でも「獲物」でもなく、「仲間」として愛する5人の壁がある。
楽屋で、ふっかがふざけて、さっくんが笑う。
そのありふれた光景の中で、めめは小さく、けれど確かに、本当の笑顔を取り戻し始めていた。
(完)
コメント
2件
仲直りした良かったー! 次も楽しみです🎶 読むの遅くなってごめんなさい😭