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Homin
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「おはようございます!」
「おお、セイト!間に合ったやん!」
「道路混んでたからちょい危なかったわ。」
別の仕事で入りが遅れていたアイツがスタジオの入口で他のメンバー達と話す声が聞こえてくる。
スタジオから控室に向かってくる足音、アイツが連れてくる外からの喧騒は、止まっていた二人だけの時間を壊す音。
「ん…、セイちゃん…?」
ーーほら、ね。
アイツの声に反応して、ナオの長いまつ毛が静かに揺れる。
「ナオ、起きたの?」
「…エイキ、セイちゃん来た?」
「…今来たみたいだよ。」
(このままここにいて、セイトの隣に行かないで。)
そんなこと、言えるわけもなく。
ノックのあと控室のドアが開いてマネージャーの後ろにいるアイツを見た瞬間、
「セイちゃーんっ!!!」
ソファに名残惜しいあたたかさを残して。
今までここで目を閉じていたのが嘘みたいにアイツのところに走っていく君。
感傷に浸る間もなく、大好きな愛おしい香りはまるで霧が晴れるように消えてなくなっていった。
俺が恋い焦がれるその香りも、アイツが君に選んだもの。
わかってるんだ。
愛しくてたまらないその笑顔も、アイツがいるからあんなに輝いてること。
「セイちゃん、遅いよ!」
「ナオ、ごめんね?でも間に合ったよ。」
「ナオの撮影に間に合ってないやんっ」
「ごめんね、ナオちゃん。寂しかった?」
「寂しすぎて泣きそうやったよ!」
「せや、昨日あのあとちゃんと寝れた?」
「寝られへんかったよ、やっぱり電話じゃなくてセイちゃんとこ行けば良かったわ、」
「…いや言ったやん、そしたら俺が寝かしてあげられへんって。」
ーーきつい、目の前でこれを見せられるのは。
けどアイツに向けられる君の目はまるで咲き匂う花のように綺麗で。
それがまた、苦しくてたまらない。
「おお、エイキおはよう、遅くなったわ」
「おはようセイト、間に合って良かった!」
「エイキ!エイキも行こっ、セイちゃん準備したら全員の撮影から始まるみたい!ほら立ってや!」
笑顔で「行こう」と差し伸べてくるその手を、心を殺して握り返して立ち上がる。
ーーナオ、好きだよ。
この気持ちは、一生伝えることはない。
そしてきっと一生誰にも知られることはない。
ナオヤ、束の間の俺だけの姫。
アイツがいない時、ケンカした時、寂しい時、心に隙間ができた時、いつだっていい、どんな時だっていい。
俺のものになってくれなんて言わない。
君が2番目に思い出す居場所は俺でいられるように。
「セイちゃん!おんぶして連れてってよ!」
「えぇ!?まぁええわ、はよ乗って」
「やったー!ありがと♡」
信用しきったように思いっきりアイツに抱きつく君の後ろ姿はもう見飽きてる。
だけどねナオ、君にはその輝くような笑顔が一番似合ってる。
/END
⚾️の💖に対するまっすぐな想いを書いてみたくてわりとノンストップで書いた⚾️→💖です
(⚾️→🐰の呼び方はセイトorセイちゃんで迷いましたが今回はセイト呼びにしてます)
いつか⚾️の想いが報われるようなストーリーも書きたいですね
最後まで読んでいただきありがとうございました★
Homin
コメント
1件
いやー、めっちゃ切ない…!! エイキの「伝えない」って覚悟がグッときたわ。「君にはその笑顔が一番似合ってる」って締め、マジで胸に来る。一気書きしたっていう熱量もビンビン伝わってきたよ。⚾️→💖の想い、いつか報われてほしいな…! お疲れさまです🔥