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ずっと激しくでええのになって内心思ってる腐女子☆タグって前まで🐶×🤪やったけど何が違うんですか?
コメント失礼します…! え、あの…惚れました(?) めっちゃお話の世界に惹き込まれました✨ 素敵なお話ありがとうございました🥲🥲
あの、タグとか題名🐶×🤪じゃなくて逆だと思います、主様がよければ直していただけると幸いです
選んでくださりありがとうございます!
ノベル初めてなのであたたかい目で
ご覧ください😖
🤪×🍣 約3000文字
⚠️ご本人様一切関係ございません
今日もカタカタ、とキーボードの音が
2人しか居ないリビングに響く。
最近まろが構ってくれない。
休日でも平日でも朝から晩まで仕事。
ずっと忙しそうにパソコンとにらめっこ。
俺が入る隙なんてない。
構ってほしいなんて、 めんどくさいし 恥ずかしいやつだと自分で思うけれど。
「ね、ねぇ!まろ!」
「ん?どーしたん? 」
「最近さ!駅前に新しいカフェできたじゃん!そこ、まろと行きたいなぁ、なんて、」
「ごめんなぁ、最近仕事終わらんくて
ここずっと出かけられそうにないかも」
「…そっか…!また今度行ける時行こ!」
「ん、ごめん」
…… 。
心のどこかで期待していたものが一気に崩れ落ちる。やっぱりそうだよね。
俺とまろは付き合ってるはずなのに、それらしい事なに1つできてない。
手を繋いだりなんてした事がないし。
それどころか距離を感じてしまう。
このままだと破局が近いかもしれない。
そんな不安も大きい。
でも下手に行動を起こしてまろに嫌われたくはなかった。
どうしたらいいんだろう
俺まろにとって本当に特別な人なのだろうか
俺はまろの事大好きだ。でもまろは俺の事どう思ってるのかわからない。
「ね、ちょっと外の空気吸ってくる!」
「…?そっか。気をつけてな」
「うん!いってきます」
思わず外に飛び出してしまった。
そして、なんでか俺は駅前にいる。
俺は2人で行きたかった駅前の店の目の前にやって来てしまった。
店の中には、お客さんがわいわいと談笑をする姿や、美味しそうにスイーツを食べる姿があった。
その姿に、自分と彼を重ねる。
そのまま店に背を向けて、逃げるように反対方向へ向かった。
次にたどり着いたのは家の近くの公園だった。へなへなとベンチに1人座り込む。
「ほんと何してんだ俺……」
今すぐにまろに抱きしめてほしかった。
あたたかい言葉をかけてほしかった。
全ては俺のわがままなのに。
まろは優しいから言ったり顔に出さないだけで、本当は「重いなぁ」とか「めんどくさいな」とか思っているんだろうか。
「いい大人が、なに言ってんだか……」
自傷的な笑いが込み上げる。
「のど、かわいたな……」
自動販売機でコーヒーを買う。ガタンと音がしてコーヒーを取り出す。それを手にとって見つめる。
もう1つコーヒーを買った。
2つのコーヒーを手に持つ。
「このくらいなら、重くない、よね」
その時、2人の人影が俺の横を通り過ぎた。手を繋いだ男女。おそらくカップルだろう。
楽しそうに会話をしながら俺のすぐ横を通り過ぎる。
その姿を見て勝手に辛くなる。
「あぁ、…」
視界がぼやける。
家でも外でも情けない自分に腹がたつ。
「…こんなとこで泣くな、ばかたれ、」
自分の頭を振り払う。
もう帰ろう。
俺の居場所はどこなんだろう。
「ただいま〜」
「遅かったなぁ。おかえり」
「これ、コーヒー良かったら飲んで!」
「ええの!ありがとな、ないこ 」
もう期待させないでくれ。
俺の事嫌いなくせに。
そんなふうに笑顔を向けないで。
「…うん、俺邪魔になるから部屋にいるね!」
「…、わかった」
涙を悟られないように自分の部屋に逃げこんだ。 そのまま床にぺたりと座り込む。
「俺ほんとにまろの彼女だよね…?」
震える声が情けなかった。
このままだと俺は情緒不安定で本格的にめんどくさいやつだ。俺から別れを切り出したほうがいいのかもしれない。
まろの事大好きなまま別れるなんて考えられない。俺がまろに嫌われて別れたほうがいい。
…いや、すでに嫌われてるか。
「…っうぅ”……」
「……っ”…ぅ…」
今くらい許して欲しかった。
「…ひ…っゔ」
とめどなく涙が溢れて止まらなかった。
しばらくすると、もうそれを拭う気力もなかった。
溢れたそれが、床につめたく零れる。
それを他人事のように眺めているだけだった。
そんな時だった。
「ないこ」
前触れも無く、音もなく部屋のドアが開いて
彼が俺の前に現れたのだった。
「…ぇ、?え?なんでっ?なんで急に…?」
「まろ、?」
「ないこ」
まろは驚く様子もないし、感情の読めない顔で なぜか少しづつ近づいてくる。
「……っ!」
俺のこんな姿を見て失望されたかもしれない。
いやだ。いやだ嫌われたくない。
咄嗟に手のひらで顔を覆って隠す。
「まろは…っ!俺の事嫌いじゃないよね…?」
「俺は……っ!まろの彼女だよねっ……?」
思わず暗示をかけるように彼に問いかける。
「ないこっ…!!」
「……ぇ」
予期せぬ出来事だった。俺はいつの間にかまろの大きな腕の中に抱かれていた。
俺はまろを抱き返すことも出来ずに、
行き先を失った両腕が冷たい床の上につく。
「…なんで、なんでっ?まろは俺のことーー」
「大好きや」
俺の言葉をさえぎるようにまろは言った。
俺の耳元で優しく震える声が響いた。
理解が追いつかなかった。
「本当にごめん。仕事ばっかりでいっぱいになって、いちばん大切な人の事…… 」
「……」
「仕事、やめたよ」
「……ぇ」
「大切な人のそばに居れへんなんて、やめた方がよっぽどマシや。」
「上司も大量の仕事押し付けてくるし、しかも上手くいかずに余裕無くて内心焦ってた」
「言い訳なってごめん。俺もっと早く気がつくべきやったっ」
「まろは…俺の事嫌いじゃないの…?」
「今までたくさん心配させてごめん。口下手でごめん。不器用でごめん…っ。そんな事ない。俺はないこが思ってる以上にないこのことが、」
「大好きやで。」
一言。たったの一言。
俺が求めていた言葉だった。
「まろ……っ」
また涙が溢れた。
「ごめんなぁ、ごめん、ないこ」
「よがっだ…嫌われちゃったのかと思ったんだよっ……」
「ほんまにごめん。心配ばっかさせた。俺はないこのことが大好きやで。世界でいちばん」
俺はまろの身体をを力いっぱい抱き返す。
今まで背中に背負っていた何かがすっと消えていくのを感じた。
いつまでこうしていたのだろうか。
俺はまろの大きな身体に包まれている。
まろの左胸からの規則正しい鼓動が心地よい。
「なぁ、ないこかわいい」
「キスしていい?」
「……!?き、キス!?」
「だめ?」
「だめ…じゃない……」
まろは待ってましたといわんばかりに笑って顔を近づけてくる。
つい目線を下にそらすと
手のひらで視界を覆われた。
なにも見えないなかで唇の感触を感じる。
どうやら俺の初めてを奪われてしまったらしい。
「……んっ」
思わず変な声がもれる。
恥ずかしい……。
次の瞬間俺は天井を見上げていた。
そのまま床に押し倒されたのだった。
「……え」
身体が火照(ほて)っていくのを感じてさらに恥ずかしさに拍車がかかる。
彼の整えられた髪が乱れてかきあげられる。
俺の目の前で、まろはいたずらっぽく笑う。
「ごめん、今日優しくできないかも」