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ランダル視点
「サトル」
『ランダル!』
『あれ、今日は何も持ってきてないんだね』
「うん、今日はお喋りしようと思ってね。」
『そっか!ぼくお喋り大好きだよ!』
とは言っても特に話す内容を決めてない。
そうだなぁ…あ!
家族のことを話してあげよう
「今日はわたしの家族について話してあげるよ」
『ほんと?やったー!』
「まず…セバスチャン。セバスチャンのフルネームはね、セバスチャン・デ・トマトスミス・チキンレッグ!」
『なんだかすっごい名前だね。ちょっと美味しそう。』
「でしょ?」
よし!サトルが興味を持ってくれてよかった。
「それでさ…」
『ねぇ、ひとつ聞くけど、セバスチャンって男の子?』
「そうだよ?」
『…ふーん』
サトルのハイライトが一瞬でなくなった
なんでだろう。セバスチャンはわたしの可愛いペットなのに。
「サトル?セバスチャンはペットだよ?」
『…そっか!』
顔はニコニコしていたけど、ハイライトは戻らなかった。
とりあえずセバスチャンの話はやめておこう
「じ、じゃあセバスチャンの話は後でするよ。今は兄さんと兄さんのペットの話をするね 」
『うん!それならいいよ!』
良かった、ハイライトが戻った!
でも、なんでセバスチャンが男の子ってわかった瞬間嫌な顔をしたんだろう。
謎だ
「まず兄さんのルーサー。兄さんは自称可愛くてフレッシュな人間なんだ。でも、寝る時に目閉じないし、身長がすっごく高いんだよ!毎回見上げないといけないの!」
『ふふっ、面白いお兄さんだね』
兄さんは大丈夫なんだ。じゃあニェンとニョンはどうかな…
「それでね、兄さんにはペットがいるんだ。」
『どんな?』
「キャットマン」
『何それ!初めて聞いたよ』
「まぁ要するに猫男だね。兄さんにすっごい忠実なの。わたしにはタメ口なのに兄さんには敬語なんだもん。」
『まぁランダルは弟だもんね』
「全く、わたしはご主人様の弟なんだからもっと丁寧に扱ってほしいね。 」
『ふふふっ、そうだね』
ニェンとニョンも大丈夫…
ならこの調子でセバスチャンもいけるんじゃ?
「で、セバスチャンなんだけど…」
『…』
サトルが黙っちゃった。なんでだろう
まぁとりあえず話してみるか!
「セバスチャンはわたしのペットでね、一緒に寝たり遊んだり…」
『ランダル!!』
「な、なに急に…どうしたの?」
『ぼくよりその子の方が大事?』
「そんなわけないよ」
『ぼく以外のやつと遊ばないで!』
『ぼく以外のやつと寝ないで!』
『ずっとぼくと一緒に居てよ!』
『ねぇ!ランダル!』
「え、あ…サトル…?なんか今日おかしいよ…」
『ぼくを優先してくれないランダルが悪いんだ』
『さようなら、ランダル』
その声を聞いた直後、わたしの頭に鈍い音が響いた
きっとサトルに何かで殴られたんだろう。
それにしても、サトルがセバスチャンにあんなに嫉妬してくれるなんて…
なんて幸せなんだろう…♡
どんなことをされても愛してるよサトル
わたしにはサトルしか見えてないからね
セバスチャンはただのペットだから
心配させちゃってごめんね。