TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

甘いバレンタインデーの日から私たちはゲーム以外でも一緒にいることが多くなった。


おっきくできた!


ねー、なんか○○ちゃんみたいでかわえっ笑


えー何それー?


昨日は二人で帰ってる途中にちょっと季節外れの雪がふったから一緒に雪だるまを作った。

雪の中の羊くんは鼻の先を紅く染めて笑っている。その笑顔に思わず微笑んでしまう。






あー楽しかったー


羊くんと遊び終わったらどっと重い疲れが一気に落ちてきた。たくさん走ったし、久しぶりの運動だったのか汗びっしょりでお風呂に入ろうとしてたんだけど…


なんか、あっつ…


まさか熱か?とぼーっとしながら体温計を探す。


あった…




ピッピ


体温はちょうど38度。熱だ。

あー明日羊くんとお出かけの予定があったのに。すっごく楽しみにしてたのに。私のせいで羊くんとお出かけ出来なくなっちゃった。

視界がぼやけてく。体温計を握った手元に水滴が落ちる。






今は熱のせいで大人しく寝ている。

一緒にお出かけできないって羊くんに伝えたら全然大丈夫って返信きたけど、怒ってないかな。お見舞い行きたいけど部活の練習で忙しいのと先輩に絡まれてるって。




熱で休んで4日目。熱も下がったし後ちょっとってかんじ。


LINEっ♪


なんだろ


明日○○ちゃんのお家行ってもええ?


うん、大丈夫だよ!


じゃあ行くねー!


うん!待ってるね!



明日、やっと羊くんに会える!久しぶりでなんかドキドキしちゃう。





\ピンポーン/



あっ、羊くんかなー!!!



ガチャ



羊くんやでー


よーくんっ!涙


思わず私は羊くんに抱きついてしまった。

あったかくておっきい。


うわーっ!びっくりしたなーもう。○○ちゃん元気じゃーん


もうちょっとでなおるよー!


ほんとー?やったぁ!


羊くんもギューってしてくれた。羊くんがいてくれるだけで とろけそう。ほんと幸せ


はいどーぞっ


えっ?


羊くんは可愛くラッピングしてある、小さな袋を差し出してきた。


ほら、今日、ホワイトデー。


あっ


熱で寝込んでたせいかもう今日が何日かも忘れていた。


私にくれるの?ありがとう涙


自然と目と顔が熱くなって涙が溢れてくる。ほんとに幸せだ。涙で前が見えないくらい。


ふふっ、はははっ!


羊くんは口に手をそえて上品に笑っているのだろうか?涙で見えないけどきっとそうだ。


ほんと○○ちゃんかわい


ありがとう羊くん。涙


うん。喜んでくれて良かった。笑



私たちはそれから沢山話した。羊くんがくれたホワイトデーのお菓子は私の大好きなマカロンだった。


羊くん、これ作るの大変じゃなかった?


これ実は、部活の先輩が一緒に作ってくれたんだけど…


女?


ちゃうちゃう、男!笑   烏先輩!もうほんと苦労したんやから〜!


そうなんだ!ごめんごめん!でも私があげたチョコより羊くんのマカロンのほうが上手に出来とるわ…


いやいや嘘やろ?でも良かった。


食べていい?


もちろん


ハムッ

うまぁー


良かったー


はい、羊くんも!あーん


いや、○○ちゃんにあげたんやから○○ちゃん食べて!


えー。羊くんと食べるから美味しいのに。あーん


ハムッ

もうしょうがないなー!でも○○ちゃんがあーんやってくれたから幸せ!


ふふっ、私も幸せ!


もう熱は羊くんのおかげで飛んでったみたい。

羊くんに会えただけで熱のことなんか忘れてたけどね。

マカロン大好きなの覚えててくれて嬉しかった。マカロン作るの大変だったよね。

本当にありがとう!

また今度遊び行きたいなー。






この作品はいかがでしたか?

200

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚