第2話「住宅街に住む友人」
転校先でなかなか友達が出来なかった娘が、最近、頻繁に出かける。
「どこに行ってるの?」
『友達んとこ』
「あら、どんな子?」
『色白でスレンダーな子たちだよ』
「その子の家は遠いの?」
『そんなことないよ。あの丘の上にある住宅街にみんな家が集まってるんだ』
娘が指差す丘の上には有名な霊園しかなかった。
※意味はコメントです。
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※意味 あやかしや幽霊に取り憑かれると、ボロ屋すらも綺麗な家に視えてしまうといった怪談があるように、娘が頻繁に出かけている住宅街というのは、実は霊園。 転校先でなかなか周囲と打ち解けられずにいた彼女の心の隙間に、霊たちがつけ入り、とり憑いてしまったのだろう。