” Dream ” (夢)
碧海「 」
景瑚『 』
※ 長文が写ります.
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「 ん … 」
意識がバッと戻った時には 、周りは散らかったままで 、
自分1人だけ 、ベットに寝転がって 。
頭はズキズキとする頭痛と 、ぐるぐると胃の中が
すこし気持ち悪かった 。
カーテンが開きっぱなしの外は 、雲一つない 、
蒼空が一面と綺麗に遥か彼方までと続いていた
「 ふぅ … あれ、景瑚は …… 」
ふと思い出す 、隣に居た景瑚 。
部屋には僕一人だけで 、ただただ小鳥の鳴き声が 、
静かな真っ白の部屋に聞こえてくるだけ …
「 朝からコンビニ 〜? 」
なんて思って 、メールをしてみたが 、
何分、何十分経っても 、返信は戻ってくること無かった 。
いつもならウ〇イン・〇ルト並なのになぁ … ()
「 昨日って … 」
ふと、昨日の出来事を思い出してみようと 、
自分の記憶を辿ってみた 。
たしか … ゲームして 、コンビニに行って 、
ふたりでお酒をたくさん飲んで ……
それで … それで ……… なんだっけ、、、
途中までは思い出せるのに 、途中まではっきりのしてるのに、
後々の記憶が真っ暗で何も分からなかった 。
” なぁ、碧海今日練習なの忘れてへん? ”
携帯がブーっと一瞬震えたと共に 、
着信音がなる 。
あれ … と思い出した時には 、もう11時過ぎだった 。
「 そうだ 、 今日練習だ 」
” 純喜くんごめん!!
寝坊しちゃって 、遅れるって言っててほしい ! ”
” そうなんか ……
みんなに言っとくわな ”
” ほんまありがとう 〜 ! ”
もう、その頃には 、景瑚のことなんて 、
すっかり忘れていて 、何となくこころの中では 、
「 景瑚はもう先に行っちゃったんだろうな 」という
感覚でしか無かった 。
貴重品をカバンに入れ 、帽子をかぶり 、上着を着、
そさくさと早足で事務所へと向かっていった 。
歩道では自転車に乗っている学生や 、
スーツを着ているサラリーマン とか ……
みんな忙しいんだなあ …
「 てか起こしてくれたってええんに … 」
一人で不貞腐れて 、早走りで道を歩いている時 、
” 危ない!止まって! ”
突然大きな声で 、そんな指示が聞こえてきた 。
思わず 、指示通りに 、止まると …
横から何kmとものすごいスピードの自動車が
ビュンっと目の前を横切って言ったのだ 。
「 うっわ … あっぶなぁ 、、、、 」
危機一髪の瞬間だった 。
でも 、 誰だろう … 近くには誰もいないし 、
大して知り合いだって居ない 。
メンバーと通話をしているわけでもなかった 。
どうしてだろう ……
もしかしてドラマの見すぎでの 、妄想 … !??
なんて思ったけれど 、
最近はそんな事ないしなあ …
「 うわっ!!! やべ! 」
腕時計をふと見ると 、11:30 になっていた 。
あともう少しでボーカル練習なのに ……
ダンス練習出来へんやんけ 、、、
そんなことを考えながらも 、無我夢中に走っていると 、
いつの間にか 、事務所目の前へと着いた 。
「 疲れたぁぁ …… 」
なんて呟いてると 、
隣から 、誰かが声をかけてきた 。
『 すーかいっ 』
「 うえっ!?? けぇごくんやん! 」
『 そうっ景瑚くんだよ 』
「 てっきりもう練習に行ってるのかと … 」
『 碧海おらへんかなあって 笑笑 』
「 置いていったくせに!??笑 」
『 それは碧海が遅いもん 』
「 うーん、、そこは申し訳ないっすけど …… 」
『 てかお酒大丈夫そ? 』
「 あぁ …… 少し頭痛と胃が気持ち悪いだけですけど…
何とかやって行けます 」
『 べろんべろんやったからなあ … 笑笑』
「 え〜そうでしたっけ?笑 」
『 うん笑 ほんまほんま! 』
「 覚えてないですね 笑 」
『 笑 』
「 あっやべっ … 」
「 練習遅れてまう !!! 」
『 あそうやったな 』
「 けぇごくん行かないんすか? 」
『 あー、俺ちょっと用事あって 』
「 え〜 … 分かりました 、 」
『 笑 じゃ頑張れよな 』
「 けぇごくんもはやくかえってきてください〜 」
『 はいはい笑 』
あぁ、なんだ景瑚くんいんじゃん 笑
ホッと 、安心をした 。
時間に焦りながらも 、練習室へと入っていく 。
蓮『 も〜碧海遅いよ 笑 』
純『 俺が連絡して正解やったな?笑 』
翔『 寂しかったんですよ 〜 ? 』
「 ほんまごめんなさい 笑 」
「 あ、そう言えばさっきけぇごくんと 、
会ったんすけど 、なんの用事か知ってます? 」
奨『 え?景瑚? 』
豆『 なわけ… 』
「 ほんまっすよ!!」
拓『 また … 』
「 ?? 」
瑠『 また出てんだな 、 』
祥『 収まってたのに …… 』
汐『 こりゃ大変なことだ 、 、 』
「 何言ってんすか !笑 ほんま …… に… 」
拓『 気づいた? 』
「 …… 」
遡ること4ヶ月前 ______
医『 碧海さんは 、現実感喪失症候群 という病気です。
例えば 、
・見たり聞いたりしているまわりの世界に対する 。
・いきいきとした実感が薄れる 。
・自分のからだの感覚が薄れる 。
・自分の精神世界に対する感覚が違ったように感じる 。
・世界がぼやけてみえ、曖昧に夢を見ているかのように
感じてしまう 。
・現実感を喪失し、その意味合いがわからなくなってしまう 。
・自分の身体の大きさや形が違って感じる 。
などの症状が多々でます 。
「 そうなん … すか…… 」
医『 徐々に徐々に 、ストレスを減らしていけば 、
このような症状は減っていくので 、ご安心してください 。 』
「 景瑚くん …… 」
蓮『 景瑚はね 、もう …… 居ないから … 』
「 …… 」
奨『 ストレス溜まってまた夢見てんやろうな… 』
瑠『 碧海 、ストレス溜まったらちゃんと話さないとね? 』
「 はい、 」
翔『 大丈夫です!僕らがいますんで! 』
「 うん 、、 翔也ありがと 、 」
『 碧海 、 幸せに生きなよ ? 笑 』
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題名 、” Dream ”(夢) というお話は 、
「 現実感喪失症候群 」 という病気をテーマとしたお話です
景瑚は 、 数ヶ月前 、不意の交通事故で亡くなってしまい 、
その衝撃や不安のストレスによって 、碧海は 、
「 現実感喪失症候群 」 という病気にかかってしまいます 。
それからの碧海というもの 、何度も何度も景瑚との 、
夢を見てしまい 、ついには 、
現実と夢との切り分けが分からなくなってしいます 。
碧海は 、 まるで、夢の中に居る同じ世にもう居ない景瑚と 、
一緒に過ごしているかのように 、現実感を喪失し 、
現実と夢との意味合いが分からなく 、ただ日々を過ごしていく。
そんなストーリーのお話でした 。
夢と現実の切り分けが分からなくなってしまうって 、
すこしこわい感覚ですよね … 。
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短い2話ストーリーでしたが 、見てくださった方 、
本当にありがとうございました 💓🙏🏻
♡,💬 よろしくお願いします ♪
コメント
3件
え〜泣いちゃうよ〜😭