テラーノベル
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続き
あれから半年がたった。みんなはもう、滝夜叉丸のことを話題に出さない。未だに引きずっているのは俺くらいなのかもしれない。
最近滝夜叉丸(頭)も、どんどん色が悪くなってきた。
綺麗だった顔が、だんだん歪み初め変な匂いもするようになってきた。
僕はイライラした。変化を恐れて滝夜叉丸の顔を叩いた。
幻聴でなにか滝夜叉丸がグダグダ言ってるのが聞こえるが無視した。
申し訳なくなって謝ったけど滝夜叉丸(頭)は表情を変えない。
ある日、タカ丸さんが話しかけてきた。
「あのさ、俺見ちゃったんだよね。君の部屋に滝夜叉丸の顔だけあるの……。僕の空想かもしれないけどさ、もう手放しなよ。このままじゃ喜八郎もやっていけないと思うんだ。」
なんだよ。その回りくどい言い方。俺は別に滝夜叉丸が必要な訳じゃない。
変化するのが嫌なだけなんだ。
僕はイライラして、その場から離れた。
部屋に帰って考えた。
僕って滝夜叉丸がいないとダメなのか?そんなはずがない。別に悲しんでるんじゃない、ただの同室としか観てない。
僕は寝込んだ。食事も喉を通らなかった。
続く
へたですんません
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