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協力者はココちゃんだ!
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛続きが気になるぅ⤴︎⤴
血のハロウィン編
圭「壱番隊隊長場地圭介は本日を持って東卍の敵だ!!」
ニヤリと笑って壱番隊から俺ら伍番隊の隊長格から隊員までの目の前でそう宣言するどっかの阿呆
何が東卍の敵だ
俺はてめぇが誰よりも東卍のこと好きってこと知ってんだからな?
そういう怒りをマスクの下に押し留めじっと幼馴染を見る
ザワザワと近くに居た奴らと話し始める隊員らと圭介に数々の心無い言葉を叫ぶ隊員らどちらを止めるべきかと葛藤する
まぁ面倒くさいから後は隊長に任せ俺は空を見ていたが。
ぼーっとしているといつの間にか集会は終わり皆解散、または雑談(という名の話し合い)をしていた
そのまま帰路に帰ろうと神社から出るが圭介の姿を見つけ、我に返り駆け寄った
春「けい……場地…」
なんだか名前を呼ぶことが憚られ少し他人行儀に話しかける
振り向いた場地の瞳はいつもと違いどこか覚悟を決めたような目に見えた
春「場地、本当に東卍を辞めるのか?」
圭「ああ」
淡々と返す場地の瞳を見て心がギュッと切なくなる
春「そうか、寂しくなるな。最後に一個だけ聞きたいことがあるんだ」
圭「芭流覇羅の事なら何も言えねーぜ」
いや分かってるわ
というか逆に言ったら頭を疑うぞ?
とりあえず聞きたいことだけ聞こうとそんな考えを脳内の隅に粉々にしてぶん投げ青筋を立てないように善処する
春「お前トリートメント何使ってんだ?」
圭「は?」
呆気にとられる場地の顔が滑稽で仕方ない。
カメラ持ってくればよかった
春「昔から思ってたけどよ、いつもお前キューティクルだから」
圭「…相変わらず変なやつだな。…石鹸だけど…」
目を逸らし微妙な顔をする場地の顔がやはり可笑しくて笑えてくる
今笑ったら多分殴られるだろうけど
春「そうかありがとう、場地」
ニコリと笑い手を振って家まで駆ける
だから俺は後ろで泣く場地のことを知らなかった。
血のハロウィン当日
阪「準備はいいかー!!?主役共のぉ!!!登場だぁ!!!」
ICBMの阪泉が鼓膜破れるんじゃないかと思うくらいの声量で俺等を紹介していく
というかマジでうるせえな、巫山戯んな
阪「東京卍會、芭流覇羅!!!!」
俺らが廃車場入っていくとギャラリーらが騒ぎ立てる。
マイキーやドラケンらが先頭を歩き真剣な面持ちで向かいにいる芭流覇羅を睨む
芭流覇羅には大型ハンマー(笑)、羽宮一虎、チョメ、チョンボ、丁次、そして場地圭介らが先頭に立ち同じようにこちらを睨んでいた。
というか俺3人くらい知らねえんだけど。チョ組トリオのこと初見なんだけど…
そんな思いでチョ組トリオを見ているも羽宮一虎が阪泉を殴り飛ばしたようだ。
え?甘い??それな、不良にルールも何もあるか。
と、ついつい同意してしまった
そんで始まった血のハロウィンである
春「あ゙ぁ、もう…邪魔だ…!!」
俺の周りには芭流覇羅の連中が寄ってたかりマイキーや要注意人物である稀咲鉄太も程遠い
苛つきながらも冷静に敵の急所を一突きで瞬殺していく様はギャラリーらも盛り上がっていた
灰谷兄弟はまぁ当たり前だよね、と納得しながら笑っているしガリ男は飯を食いながらも面白そうに見ている
遠目に隊長や柴八戒、河田兄弟が見えるがあいつらも沢山の芭流覇羅の奴らに囲まれている
その事にも何故か無性に苛つきながらも襲ってくる雑魚らを一掃する
と、その時ギャラリーらからざわめきが聞こえた
何事かと灰谷に目線を送ると複雑そうな顔で廃車の山を指差された
目を向けるとそこには鉄パイプで殴られているマイキーの姿
その傍らにはチョ組トリオ+羽宮一虎
その姿を視界に入れ脳が情報を理解した瞬間俺は脳が凄まじい殺意が溢れたのを感じた
しかしそれを億尾にも出さず俺は後で羽宮一虎…ではなく操っているであろう稀咲鉄太を絞めるときに使おうと留めた
だが今心配なのはマイキーだ
別に”あの”マイキーが死ぬことは無いだろう。
問題はその後だ
友人に完全に裏切られたと思ったマイキーはどうなる?
…面倒臭くなる予感がして眉間に皴が寄る
溜息を吐くと俺は周りに群がるドブの1つを回し蹴りでぶっ飛ばしその他のドブを一気に横薙ぎにすると羽宮一虎の元へ駆けた
案の定マイキーはピンピンしていて()取り押さえていたチョ組トリオを一蹴し残った羽宮一虎をじっと見つめていた
羽宮一虎はその視線に耐え切れないのかじりじりと後退りしている
あーあ、面倒くせえ…こうなった黒衝(黒い衝動の略)マイキーは収めるのが怠いんだよ…
俺に関わりが無いように見せるためにどれだけドラケンらを誘導したか…
今までの俺の苦労を無駄にする今からの行為に唇を噛み締める
え?いつの日かの激おこ事件?あれはノーカン
そう誰にともなく言い訳をすると拳を握り締める
地を踏みしめ殴り掛かろうとしたその時、突然横から蹴りが飛んできた
慌てて飛び退き誰だ、と顔を上げるとそこには手の甲に罪と罰という墨の彫られた長身の男
…大型ハンマーじゃん
名前は忘れたが歌舞伎町の死神としては知ってる
というかドラケンはどうした
辺りを見渡すとドラケンは他のドブを相手にしていた
いや大型ハンマーを相手にしとけよ
春「…大型ハンマーが何の用ですか?」
灰谷「「ぷっw」」
少し離れたところでどっかの六本木金無駄遣い兄弟の吹き出した声が聞こえるのは気のせいだと思う
修「誰が大型ハンマーだよ♡」
春「あ、語尾にハートつけるの辞めてもらっていいですか?くッッッッッそ気持ち悪いんで」
あ、間違えた。
大型ハンマーの額に青筋が立っている
ヤバイなー…と思いつつも焦ることは無い
だってあの天上天下唯我独尊を貫く奴が”元”幼馴染なのだ
こんな程度、可愛いものである
そんなことを考えていると大型ハンマーが「余裕そうだなぁ?」と殴り掛かってきた為考えを中断し只管に避ける作業にかかる
避けて避けて避けまくる
ぎりぎりで避けるため特服が少し裂かれたが後で三ツ谷隆にでも直してもらおう
うんうんと一人頷いているとギャラリーの兄弟に笑われた
解せぬ
キッ、と睨むがアルカイックスマイルで流された
後で殴ろう
そう決めるが大型ハンマーの攻撃はやまない
いい加減諦めろよ、そう言ってやりたいが風と自身の動作のせいで髪が喋ると口に来るので喋れない
つまり出来るのは避けることだけ。あ、後殺り返すのもできる
それに気づいた俺は避けるのをやめ殴り掛かってきた腕を掴み思いっきり投げた
突然投げられたことにハンマーは目を見開いていたがすぐに笑みを浮かべ癖のある笑い方で笑った
ハンマーは受け身を取るとすぐに足を踏み切り俺に向かってきた
拳が目の前に迫るのを見て高揚感に浸る
そうだ
これだ
こういうのを求めていたんだ
全力で”遊び”たくて黒いマスクを剥ぎ取り地面に投げ捨てる
口元は綻び目は爛々と輝いている気がする
知り合いだからと遠慮して喧嘩をしてくれない東卍の奴らも、本気だけどどこか余裕のありそうな笑みの灰谷兄弟でもない
この、全てを絞り尽くしてくれる喧嘩
楽しくて仕方がない
永遠と続けていたかったがハンマーの腹に決めた膝がトドメになったようでハンマーはドサッと倒れた
残念だが本来の目的を思い出し我に返る
名前が気になるが後で六本木金無駄遣い兄弟に聞いておこう
よし、と小さく呟くと俺は足を踏み切…
「っ、一虎くん!!!」
る前に花垣武道の声で足が止まった
羽宮一虎を見るとそいつは案外近くにいて場地目掛けて走っていた
そいつの手にナイフが握られているのが見えて冷や汗が背中を流れる
反射的に俺は場地の所まで走っていて羽宮一虎のナイフと場地の間に体を滑り込ませていた
春「ッッ……!!」
腹のあたりに鋭い痛みが走り顔を顰める
羽宮一虎はそんな俺を見て呆然としていたが我に返るとブツブツと何で…と呟いていた
腹から血がぼたぼたと垂れているが気にすることはない
今しなければいけないことは芭流覇羅の連中の根性を叩きのめしてへし折ること
羽宮一虎は操られていただけだからノーカンとする
腹の痛みを見ぬふりしながら俺はふらつく足に無理矢理力を入れるとさっき留めていく予定だった怒りを放出させた
春「芭流覇羅ァ、全員平伏しろ」
そう、見下しながら命令する
芭流覇羅の奴らは気絶したり怯えて腰が抜けたりとだらしない
もう少し骨があるやつが居てもいいんじゃないか?
そう思ったが今は“調教”しなくてはならないので言葉にはしない
稀咲鉄太は…
サッと視線を走らせるとその“駄犬”はさり気なくマイキーの傍らに控えていた
……が、震えを隠しているつもりだろうが俺の眼ならすぐにわかる
足は震え瞳が怯えを孕んでいることも
それを見て俺の口は愉快そうに歪み嗜虐心を擽られる
稀咲鉄太の元までゆったりとした動作で歩み寄る
歩を進めるごとに稀咲の頬が引き攣り震えが増すのが愉快で仕方が無い
稀咲の眼の前で足を止めると俺は駄犬の顎を掴み俺と目を合わせさせた
鉄「ひっ」
最大限にまで怯え、今すぐにでも気絶しそうだがこれでもこいつは一連の操作をしていた筈だ
こっちは全部不器用な“名犬”のお陰て知っちゃってんだわ
懐から愛用の“鞭”を取り出し稀咲の首元に突きつける
涙目じゃん、可哀想に(笑)
そう言ってやりたいところだが俺の血が無くなりそうなため手短に話す
春「お前さぁ、初恋実らせたいがためだけにこんなことしてんだろ?」
嘲笑いそうなくらい動機がショボイが声は抑えて話してやらねえ
だってこの方が凌辱プレイ味わえるだろ?
春「別に初恋実らせてえのは良いけどさ、俺のこと、俺らのこと巻き込むんじゃねえよ」
そう、言ってしまえば俺は巻き込まれたくないだけなのだ
それに場地やマイキーまで巻き込んでこちとら超怒ってるんだわ
その為俺は普段マイキーに向ける視線よりも冷ための視線を送ってやった
というか何だよ初恋って、初心かよ、ピュアかよ
「それにさぁ…
…………この程度の計画じゃ“こっち”には来れねえし牛耳るなんて以ての外
牛耳りたいなら俺を騙せるくらいにはなっとけ?」
そう言って鼻で笑ってやる
……と、辺りの騒音がやみ静けさに包まれる
成る程、全員こちらを見ているのか。うん、まぁ冷静に考えたらわかるよ
仲間が仲間(笑)を調教してるんだしな
いや仲間じゃねえしユダだけども
稀咲は俺の優しぃ〜い声()に負けたのか気絶し白目を剥いていた
「あはっ、ダッサ。せめて白目は隠せよw」
嘲笑ってやるとまたもやどっかの六本木金無駄遣いストレス解消グッズ兄弟の笑い声が聞こえた
ふざけんな、お前らのことも調教してやろうか?
そう言おうとしても声が出ない
そこで俺は思い出した。
俺の腹から溢れ出る血のことを
流石にヤベえなと思い腹を見るとそこにはやはりと言うか黒い特服越しでも分かるくらいに血で染まっていて地面も血だらけだった
意識が段々と遠のき目眩がして気持ち悪い
不思議なことに痛みはなくなんだか眠たい
目を閉じ寝てしまおうか…と目を閉じ倒れ込もうとするとどっかの兄弟に後ろから支えられたらしい
俺の腰には細い腕が絡みついていた。
この腕の細さからして多分蘭だと思う。
蘭「春千夜、寝ちゃ駄目。起きてて」
いつになく真剣な声で目を無理矢理開けさせられる
圭「っ、春千夜…!」
“圭介”も、泣きそうな顔で俺に駆け寄って来るのを見て笑えてきた
それを皮切りに続々と他の奴らを集まってきたので鼻で笑ってやった
__________あ、これ…………死ぬ、?
そう理解すると俺は羽宮一虎を殺人犯にしてはならないと思い意地汚い生存本能を放出させた
このまま死んだら羽宮一虎は少年院に戻りマイキーの黒衝も強まるだろう
そしたら誰が止める?
うーん…いや、圭介ならギリ行けるか…?
そんな考えができてる時点で多分俺は死なない気がしてきた
マイキーってやっぱり凄いな…!
「……っ、」
口を動かし誰でもいいから理解してくれと視線を走らせる
たまたまドラケンと目があい口をパクパクと動かし意志を伝える
ドラケンは泣きそうな顔で了承の合図と言った感じで頷いた
力を振り絞り懐からとある紙を抜き取り渡す
最後に圭介を視界に入れると俺は意識を手放し闇に呑まれた
血のハロウィン・男子中学生一人が意識不明の重体
羽宮一虎・三途春千夜の“協力者”のお陰で無罪
協力者は幼馴染の姉の為に今も金を作り続けているとのこと