「別れよっか、ふわっち。」
戸惑っていた言葉は案外すんなり言えた。
肩に乗っていた大きくて黒い塊が消えていく。
あーやっと解放されるんだ、、、、
ってあれ?
「…ふわっ、、ち?」
泣いているふわっちが目に入る。
「…なおすから。」
「…え?」
「…悪いところ全部直すから。……..別れたくなぃ。」
まさかふわっちが泣くとは思ってなかった。
やめてよ。こんな俺のために泣くなんて。
「ぁ、、ふわっち、、、。」
「やだ、離さない。」
ふわっちの体が俺を包み込む。
ふわっちの力は強くて俺の体を離してくれない。
「俺、明那がおらんと生きていけへん。お願いやから別れるなんて言わんといてや…。」
「…..重いんよ。」
「…ぇ」
「…ごめんふわっち。俺ふわっちの愛に答えられない。」
ふわっちの力が弱まったのを確認し、ふわっちの体から離れる。
「何もしてあげられなくてごめんね。」
そう告げ玄関へと向かう。
こんな終わり方しかなかったんかな、、。
ドアノブへと手をかける。
もうここには来れないよな、、。
「あき、、なぁ、。」
ふわっちと言いそうなのを必死に堪える。
「…..ごめんなぁ。」
「…っっ、ばか」
急いで外へ出る。
なんでふわっちが謝るん。
涙がとまらない。
俺最低だ。
ほんと最低だ。
「うん最低だね。」
「…そんなハッキリ言う?」
今はまゆの家にいる。
あの状態で家に1人とか無理じゃん?
「いまいちよく分かんないんだけど、明那はなんで捨てられるかもって思ったの?」
「俺は…ふわっちにもらってばっかで、ふわっちになんにもしてあげられることがなくて、、、」
そんなやついつか要らなくなるじゃん、、、?
「ふーん。…まあしばらくここに居なよ。」
「まゆちゃん優しすぎ。好き好き。」
「やめて。くっつかないで。」
あれから3日があった。
ふわっちとはもちろん会っていない。
ふわっちを早く忘れるためにあれだけ毎日見ていた配信も閉じてしまっている。
「明那、ご飯。」
「あ、ありがとう。」
「うわ、うんっま!まゆ天才かよ!」
「..はいはい。」
少し照れながらもいつもの様に返事を返す彼を見て笑顔がこぼれる。
なんだかんだ俺上手くやれてるな。
「…明那さ、ずっと家で暇そうだし配信でもしたら?」
そういえば俺ここ3日間なんもしてなかった。
…配信かぁ。しないとだよな。
「…まゆごめん、機材貸してくんね?」
「いいよ。そのつもりだったし。」
「あー、あー、聞こえますかー?」
『でたわね』
『でたわね!』
『でたわね』
「今日は雑談していこうかなーと思います。」
「何から話そっかなー?」
『この間のオフコラボは?』
『ふわぐさオフコラボ?』
『○○○は!』
『オフコラボ聞きたい!』
「あー、、○○ね!そうあの時ね~~!」
不自然にオフコラボの話題だけ避けてんのバレてるかな、、、。
「今日の配信はこんくらいで終わろかな。」
『おつぐさ!』
『おつぐさ』
ふーなんか疲れた。
…エゴサしよ。
「反応は良さそ、、、あぁ…。」
コメントの欄の中に斑にあるアンチコメント。
気にしないといいのに、それしか目に入ってこなくて。
俺だめだな。
なんもできんくて、、こんな俺いないほうがいいのにな。
あーやばい、またこのモードに入る。
配信後のお決まりのルーティン。
エゴサして、勝手に傷ついて、落ち込む。
それでもやめられなくて、、、
ネガティブモードに入ってしまう。
、、あでもいつもはふわっちが俺の手握ってくれるんやっけ。
大丈夫って声掛けてくれて
そのままあの優しい笑顔で、、
抱いてくれたっけ。
あー俺やっぱふわっちおらんとなんも出来へんやん。
ふわっちのことを想像しながら下半身へと手をやる。またあの獣を狩るような怖くてでも優しい目で抱いてほしい、、。
「明那触ってほしいん?」
「…ぁっ、、んっ」
クチュクチュとやらしい音だけが部屋に響きわたる。
「…あきにゃかわいい。」
「あぁッ、、ん~、ぁっ!」
「明那好き。」
「ん~~!♡」
「…ふわっちぃ大好き。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いつも書いてるのと違うからか難しい、、、
ここまで見ていただいてあんまり好きじゃなかった方申し訳ないです ; ;
もう少し続きます。
コメント
4件
続き気になりすぎる! 神だぁああ