人々は自分の感情を体や顔で表す事がある。
だがその感情が本当ではないのかもしれない。
そして、少女は言った。
「本当の感情などはない」と
少女は神を誰よりも信じた。
少女は神を誰よりも愛した。
少女は感情を誰よりも無くした。
少女は真実を誰よりも考えた。
少女は全てを誰よりも知った。
少女は今この世から誰よりも去ろうとした。
少女はそして今、全てを終わらせようとした。
だが一つだけ判らぬ事があった。
「神とはなんだ。」
神とは何者かだけが判らなかった。
全てを知ったはずなのに、神だけを信じたのに、何故か判らない。
少女の震える手は何か過去を思い出させる様に、感じた。
それは、あの時の手の温もりを思い出させる、涙であった。
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