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「んふ、こっちおいで。」
家に上がらせてくれたあと、ヒョンが手招きをしながら俺を呼んだ。
ゆっくり足が動いて、ヒョンに着いていってしまう。
正直、なんかされそうなのは、わかってる。
でも、一人の家にいるより、こうやって好きな人といた方がいいから……
呼ばれて着いていくと、ヒョンの部屋の前にきた。
「ん、入って」
「いーの、?」
「いいから呼んでんじゃん」
「…なら、」
ヒョンの部屋に入ると、まず香ってきたのが大好きな匂い。
柔軟剤なのかどうかわからないけど、ヒョンの匂いって感じで、心が癒される。
少し入って立っているまんまでいると、ヒョンも部屋に入ってきて
ガチャ……。
部屋の鍵が閉められた音がした。
はっと後ろを向くとそこには微笑むヒョン。
そして、こう言った。
「やっと僕だけのものって、また印つけれるね」
その言葉がなにを意味しているのかも分からず頭にはてなマークを浮かべる。
なにも分からずヒョンをみていると、ヒョンがなにかポケットから取り出した。
「これでもう、逃げられないようにしたげる」
あ、これ、やばいやつ、だ。
散々抱かれてきたけど、
こんなのなんか、一度も、ない。
これからされることがなんだろうと考えると、怖くなって一歩下がってしまった。
そしたらヒョンが近づいてきて…
「逃げんなよ」
そういって俺のことを押し倒してきた。
「ぁっ…?!」
初めて聞くヒョンの高圧的な声に、体が恐怖を覚える。
や、怖い、まってくれよ……
怖くて震えていると、ヒョンが手に持っていたなにかを俺の手にかけて、
カチッ…
いつの間にか手が動かせなくなり、鍵がかけられた。
そこでやっと気づいた。いま、つけられたのは、”手錠”だって。