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桜side
それから楠木以外は虫の除去を始めた。
場所は1人になった老人の一室で部屋は物に溢れ、食べ物の残りやら、ゴミが散乱していた。
梅宮「わりぃなー、付き合わしちまって…、でも皆忙しそうでよぉ…俺一人じゃちと時間かかりそうだから頼んだ!すまん!」
楡井「いえいえ!逆にお力になれるなら嬉しいです!」
蘇芳「そうですよ、もっと俺達を便って下さい、ね、桜くん?」
桜「喧嘩じゃねぇーなら興味ねぇ。」
楠木は逃げる様に路地裏には入って来ずずっと通りに居る。
どんだけ嫌いなんだよッ!
駆除が終わってから俺は楠木に話し掛けた。
桜「何で…虫嫌いになったんだ?」
楠木はジッと黙ったまま俺の目を見て……。
楠木『……、虫は怖い。成長する度に強くなる…、でも俺らは強くならない……、だから…怖い。』
理解が出来ないが……、きっと楠木には俺と似た境遇があるんだろう……。
だから話したがらない、一人で生きて行こうとする……。
助けになりたい、俺とお前は一緒なんだって……。