ストーリーコンテスト
#Mint’scontest
.一次創作部門希望
注意書き
.微 百合
苦手な方は閉じるようお願いします
「 ジュリア様、こちらなどは如何ですか? 」
『 あのね、レベッカちゃん‥私には‥ 』
「 もしかして、 此方の方が好みでしたか? 」
『 いや、違くて‥ 』
「ジュリア様を輝かせるにはもっとフリルが多く、デザインも素晴らしいものが良いですよね 」
『 あのね、そういうことじゃなくて‥ 』
「 どうかされましたか? 」
『 私には‥宝石とかドレスは似合わないよ‥ 』
name.ジュリア・ツバキ
Age.15歳
rank.庶民
『 ───── 』
name.レベッカ・リナリア
Age.15歳
rank.貴族
「 ───── 」
教育機関の一つとされ、世界中の王侯貴族や名家、セレブリティの
子弟・子女が数多く通う「 ジュレル・ロゼ学院 」
この学院での今年度の授業も目処がつき、学校自体が長期休暇に入る頃。
ジュリアは貴族から貴族会プレシャスの招待状が届いたのだ。
ジュリアに行ってみないかと話が持ちかけられたのだ。
勿論ジュリアは人間界において庶民、礼儀作法の面が心配で無理だと断ったのだが… …。
ジュリアちゃんー!!一生のお願い!!ジュリアちゃんの可愛いらしい姿の写真が欲しいんだ!!
とお願いさせてしまった
お願い…しかも一生のお願いというなんとも断りにくいフレーズに弱いジュリアは
『 少しだけ‥なら 』とOKをしてしまったのだ。
だが、貴族のマナーなど一長一短で身につくはずがないと頭を悩ませてしまったジュリア。
そんなジュリアに提案が出された
‘お友達のレベッカさん連れて行ったらどうかな?名門貴族だし!‘
提案にジュリアは少し明るくなるがすぐにある可能性が浮かびまた沈んでしまった。
『 でもこれ、レベッカちゃんの方が似合うんじゃ‥ 』
名門貴族であれば招待が来ないわけがない。
しょんぼりと落ち込むジュリアの肩をトントンと叩くとピースサインをする。
‘ それがねーレベッカさん無礼を働いたってことで今は招待してないんだってー‘
『 へぇ~じゃあ安心………って!! ならないよおお‥ 』
『 それじゃあレベッカちゃんだって行きたくないんじゃ‥ 』
ジュリアのツッコミに皆は首を傾げるがすぐにいつもの柔らかい笑みを浮かべた
‘ 大丈夫っ 昔の侮辱よりもジュリアちゃんの尊厳を優先するよ ‘
『 うぅ~っ……でもレベッカちゃんに嫌な思いさせたくないし‥ 』
『 あぁ~でも頼らずに行くのもやっぱり不安だしなぁ… 』
『 一応‥?連絡してみるよ 』
‘ うんうん! それとドレスとかは皆が見繕うから宝飾品はレベッカさんと選んできてねー ’
じゃあ皆は仕立て屋さんに行ってくるからねという言葉を残して、 あっという間に去っていった
残されたジュリアはダメ元ですぐにレベッカちゃんに連絡を取ってみた、 すると‥
「 私がジュリア様のパートナーに選ばれたとは 恐悦至極でござます 勿論、お供させてねっ」
秒で電話にて許可をもらえた。
『 ぃいいの? その、招待先が昔レベッカちゃんの家を…その、傷つけたって… 』
「 それはそれ、これはこれでございます!! 今の私が優先すべきは家の名誉より、
ジュリア様の名誉を守ること!必ずや、ジュリア様を完璧にエスコートしてみせますよ 」
「 宝飾品も明日にでも早速選びましょうねー 」
と言葉を残して連絡を終えた
そして冒頭に戻る
「 ジュリア様‥ 」
自信なさげに目を伏せるジュリアの姿にレベッカは優しく声をかけた
「 ジュリア様、宝石が似合わない者など居ませんよ。
こういうものは個々に似合うものを選ぶのがポイントです
また、つけていく場所などを鑑みてつけることも大事なのです 」
そういうと、レベッカはジュリアの目の前に並べられていた宝石のネックレスを手に取った。
「 今回の貴族会プレシャスという場なので、ジュリア様には恥ずかしいかもしれませんが、
皆がジュリア様の為にドレスを用意しているのは知っております、
宝飾品は逆に目の引くものがうまく調和いたほうがいいですね 」
『 格好だけ整えても‥着こなすほどのセンスないし 』
「 ジュリア様に着こなせないものはございませんよっっ 」
『 レベッカちゃん‥? 』
レベッカはネックレスを置き、隣の青みがかった黒色の宝石を手に取った。
「ジュリア様、格好というのはとても大事なんですよ!
特に貴族会プレシャスにおいては身に付けているものでも個人を見定められることが多いのです 」
レベッカは手に取った宝石をそっとジュリアの瞳と合う位置に翳し、ひとつうなずく。
「 それでも‥宝石を選ぶのが怖いのでしたら、私をイメージ出来る宝石をお選びください 」
『 レベッカちゃんイメージの宝石‥? 』
レベッカの言葉の意味がわからずに首を傾げてしまうジュリア
「 今回はジュリア様の瞳の色に合わせた宝飾品を身につけていこうと思います 」
『 それだとレベッカちゃん‥似合わないんじゃ‥ 」
試しにジュリアは頭の中で、レベッカのイメージする宝石を合わせてみたが‥
宝石よりレベッカ・リナリアの髪色や瞳の方がキラキラ輝いているように思えた
「 そんなことはございませんよ!貴族会プレシャスの当日、楽しみに待ってますね 」
するとレベッカは沢山の宝飾品類を置いて帰ってしまった。
残されたジェリアはまさかの事態に心が痛くなってしまう。
『 レベッカちゃんが選んでくれると思ってたのになぁ‥ 』
人生において今までもこれからも触れることなどないだろうと思っていた高価な品々…
置いていかれた煌びやかな宝飾品達は、どれもキラキラと輝きはジュリアの目には眩しい。
「 私をイメージしたものを 」
『 レベッカちゃんをイメージ… 』
うーんと唸りながらもジュリアは無意識に赤系統のものを取り敢えず選んでいく
これじゃない あれでもない それは‥イメージに近い
集めたものをじっと見つめ、そっと目を閉じる。
そして目を開いて選りすぐった宝飾品を目に通す。
『 私がイメージするレベッカちゃんは‥これかな 』
ジュリアの手には三つの宝飾品が握られた 。
貴族会プレシャスの当日、レベッカはジュリアを迎えに来た
「 おはようございますジュリア様! 」
『お、おはよう、‥その、ドレスに宝石色々着けてみて思ったんだけど
レベッカちゃんをイメージしたからかな…
この宝石が目に入るたびにレベッカちゃんが側にいてくれてるみたいで心強い‥ね 』
「 ありがたきお言葉です!!
宝石だけでなく、私自身もジュリア様から決して離れることはなく、側におりますね 」
レベッカは笑みを浮かべたまま、姿勢を整えるとジュリアに深々と礼をし、手を差し伸べた。
「 ジュリア様、手を 」
伸ばされた手にジュリア の手が重ねられる
ジュリアをエスコートし、手配しておいた馬車へ乗り見送りし、会場へ向かった
お互いの顔を合わせれば、レベッカ視線にはジュリアの首元に光る赤色のガーネット
レベッカは心の中だけでそっと呟く。
「 貴方を守り、輝かせるのが私の至高の幸せであり私の役目……誰にも譲りはしない 」
と、まるでお姫様を守る騎士のような。
会場にある大きな扉の向こうから足音が聞こえる。
扉を開けると賑やかな歓声も聞こえた
カツカツと歩くと周りの視線が必ずジュリアに釘付けになる。
そして、それをエスコートするレベッカもまた、ジュリアを思わせる色を身に付けている。
これらのコーディネートは本来なら男女のパートナーで参加する場合、
女性側を男性が自分のパートナーだとアピールする方法として用いられる。
では、ジュリア達の場合はどうだろう
レベッカがそっと握られた拳に手を重ねる。
「 ジュリア様がとても素敵で…一瞬でも目を離すのが惜しいのです。
どうか、落ち込まれず堂々とされてください。私を纏う貴方はどの様な輩にも負けませんから 」
『レベッカちゃん‥ 』
お互いの色を纏う。
ジュリアにはレベッカが、レベッカにはジュリアがいる。
万が一、ジュリアに対して害があればそれはレベッカが許さない。
逆にレベッカに何かあればジュリア、
この場合は学院の皆の耳に入るという暗黙の了解の形を表している。
「さぁ、ジュリア様!礼儀作法をおさらいして参りましょう 」
「 私は礼節を重んじる者、貴方の憂いを取り除いてみせます 」
『 ううっ‥がんばるね 』
「 はい! 」
まぁ、暗黙の了解などレベッカにはどうでもよかった。
ジュリアの姿を見た時、レベッカは歓喜で震え叫び出したい程であった。
愛しい方の首元と手首に光るそれ。
まるで自分がジュリアを縛り付けているかのような錯覚…なんと甘美なことだろうか…。
「あぁ…なんという至福…」
解説(見なくても大丈夫です)
名前に含まれている意味
ジュリア・ツバキと言う名前には意味があり
ジュリアには、「輝く」という意味が
ツバキには、「控えめな素晴らしさ」と「罪を犯す女」が含まれます
これはジュリアがレベッカに恋という罪を負わせたと言う意味にしました(絶対伝わってない
そしてレベッカ・リナリアの名前にも意味があり、
レベッカには、「魅惑にかかる者」「束縛する者」という意味があり
リナリアには「この恋に気がついて」「断ち難い思い」という意味があります
他にも伏線隠そうとしたけど無理でした(
まぁ、頑張ったんで褒めてくれたら褒め返します。
み ん と 様が開催しているストーリーコンテスト
目標30作品ですのでどうか参加してあげてください👊🏻
目標達成させてあげたいのです🥲お願いします澪のフォロワー様
コメント
45件
澪ちゃん参加ありがとう ! ! 💕 百合とか大好物すぎて . . 読み応えしかなかったよ ! ! 設定凝っててすごすぎだね⁉️
めっちゃ遅れたぁぁぁぁ😭 神😇✨💕めっちゃ好き!こういう感じのストーリー好きだわ〜!
レベッカとジュリアの見た目ばり好き(*´˘`*)♥ こう、GLってもの良きで、ロマンチックなストーリ、澪っぽくて めちゃ好き🫰