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第1話の続き。
一通のメッセージ。
「もうすぐ出発するよ。」
綾華だ。
「なんで…、」
綾華のLINEの通知だけ切れていないことに気づく。
どこまでも未練タラタラで馬鹿らしく感じる。
でも
きっと意味がある
本当にこのままでいいの?
あの時の
進めない自分のままで
俺は
ymnk_
今日は出発の日。
旅立ちを決めたあの時から、
ここを離れて夢に向かって
進んでいこうと決意したんだ。
r「もう行っちゃうのか…。」
t「遠くなるけど元気してろよ!」
w「なんかあったらすぐLINEしてね」
y「うん、…みんなありがとう!」
お別れ会もして
みんなで演奏して
たっくさん
笑いあって 泣きじゃくって
思い残したことは
ない
わけがないよ
(元貴…。)
あの後、結局話せないまま解散となってしまった。
きっと先に帰ってしまったんだ。
このままでいいの?
私は
そんなの嫌だ。
元貴に恐る恐るメッセージを送る。
今までどれだけみんなが
電話しても LINEしても
反応が帰って来なくて
私も何度か電話を掛けてみたけど繋がらなくて
その中での唯一の希望。
お願い
届いて、
ーーーから出発便のご案内をいたします。
───行き、8:30発、000便は、ただいま皆様を
機内の中へとご案内中でございます。
───行き、8:30発、000便をご利用のお客様は……
y「…お別れだね。」
w「絶対忘れねーぞ!泣笑」
f「ずっと応援してるから!」
t「頑張ってこいっ!」
y「ふふ笑、ありがとう。」
y「それじゃ、」
いってきます!
元貴、
来なかったなぁ。
寂しい背中を見せながら淡々と
保安検査場の方へ向かって歩いていく。
そんな時に聞こえてきた
足音は
「綾華っ、!!!!」
元貴だ。
mtk_
o「はあッ、はッ、はぁっ、…」
o「俺…、!」
o「ずっと逃げてた、!」
o「どうしても受け入れられなくて」
o「ばいばいって言うのが怖くて…!」
o「でも!」
o「ようやく踏ん切りつけれたよ。」
好きだよ!綾華!
y「元貴、」
y「今までほんとにありがとう。」
y「そして…」
y「ごめんね、元貴。」
o「っ…!泣笑」
その瞬間、涙が溢れてきてしまって
それ以上の言葉を返せなかった。
綾華は手を振ってにこりと笑い、
一人で夢に向かって進んで行った。
o「これで……」
y「…………いいんだ」
これでよかったんだ…、!
ymnk_
出発までもう少し時間があることに気づき、
私は不意にスマホを取り出す。
あれでよかったんだ。
y「元貴……………っ」
わ│
私│
私も│
私もす│
私も好き│
私も好きだ│
私も好きだった│
私も好きだったよ︳
私も好きだ︳
私︳
︳
誰にも見られないように、静かに零れ落ちた
水滴を袖で拭う。
私は足早に飛行機の搭乗口へと歩き出して行った。
じゃあね。
「またどこかで。」
ありがとうございました!
自我の方でちょっとだけ裏話します