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林 檎 さ ん の コ ン テ ス ト に 参 加 さ せ て 頂 き ま す 。
“ 月降る夜の一室で “
青赤 ( 桃赤 , 桃水 )
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屋 上 ___ .
桃 「 りうらが好き 。 」
桃 「 … 俺と 、 付き合って欲しい 。 」
赤 「 … 勿論だよ … っ 、 」
赤 「 りうらも 、 ないくんが好き … っ 」
桃 「 … えっ 、 マジで !? 」
赤 「 マジだよ 、 w 」
朝 寝室 ___ .
赤 「 … また夢か … 。 」
ぼやけた視界で天井を眺めながら呟く 。
あれはもう 、 約5年前のこと 。
俺は手で濡れてしまっている頬を拭った後 , 隣を見る 。
また 、 居ない 。
俺は重い身体を動かし 、 朝食を作りに台所へ向かう 。
朝7時 、 彼がリビングに姿を現した 。
いつものように挨拶を交わす 。
赤 「 おはよ 、 ないくん 。 」
桃 「 ん … おはよ 、 」
そのまま何の会話もなしに食事は終わり 、 彼は準備を終わらせ仕事へ向かうために玄関へと向かう 。
桃 「 じゃあ行ってくる 。 」
赤 「 … 行ってらっしゃい 。 」
… これが 、 俺たちの今 。
高校の時に付き合い初めて 、 俺が高校を卒業してから同棲も初めて 。
最初は順調だったけれど 、 今はいわゆる倦怠期みたいな 。
今日の朝みたいに会話は殆ど無いし 、 夜だって上手くいってない 。
いつまで続くんだろう 。
もういやだ 、 こんな生活 。
ふと窓を見ると 、 空が曇り始めている 。
赤 「 … 傘 、 持ってったかな 。 」
夜 19時 。
彼の傘は家に置きっぱなしだったからきっと持っていない 。
ホントに自分は好きな人には甘すぎる様で 。
傘を届けに会社の近くに来てしまった 。
彼が会社から出てきたら渡して一緒に帰ろう 。
行動しないとこの現状は変わらないよね 。
_ そう思った矢先 。
赤 「 … ぇ 、 ?」
水色髪の可愛い見た目をした男性と俺の恋人のはずの彼は相合傘をしていて
さらには何故か恋人繋ぎまでして2人でどこかへ向かっていってしまった 。
俺は全身の力が抜けて傘が地面へ落ちていく 。
信じたくない出来事だった 。
流石にこれだけは無いだろうと 、
これだけは絶対にありえないと 、
信じていた 。
いや 、
信じていたかったから 。
俺の何がダメだった ?
素直じゃないから ?
我儘だから ?
分からない 、 分からないよ 。
しばらく経って 、 突然肩をぽんっ 、 と叩かれる 。
ゆっくり後ろへ振り向くと 、 そこには遠くに引っ越したはずの幼馴染がいた 。
青 「 ここで何しとるん … ? 」
青 「 こんなずぶ濡れなって … 風邪引くで 、 ?」
どうして彼がここに居るのか分からず 、
混乱していれば彼は俺の腕を引っ張り
青 「 こんままやと風邪引く 。 こい 」
そのまま俺は彼の家へと向かった
お風呂から上がった後 ,
静かに寝室のドアを開ける
彼はベッドの上で読書をしていた 。
此方に気付いたらしい彼は本を閉じて
隣を手でぽんぽんと叩く 。
まるでおいでと言っているかのように 。
俺は彼の隣に静かに 、 ゆっくりと座る 。
しばらくして彼が先に口を開いた 。
青 「 … 何があったん 、 ? 」
答えようとして口は少し開いたけれど
声は出なかった 。
ただその代わりに 、 一筋の涙が頬を伝った 。
_ 突然視界が暗くなった 。
彼に抱きしめられているのだと理解するのに5秒は使っただろう 。
俺はそのまま彼の胸に顔を埋める 。
しばらく経ったあと 、 俺はそっと両腕を彼の背中へ回した 。
いつの間にか雨の音は聞こえなくなっていて
“ ツキミソウ ” が飾ってある窓から
月の光が降っていた 。
𝑒𝑛𝑑 .
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いかがでしたか ??
ツキミソウの花言葉は調べてみてください ̖́-
人生初のコンテスト参加なので緊張です … 。
ここまで読んで頂きありがとうございました ❁
コメント
2件
うわぁ … 凄い 、、🤦🏻♀️ 儚げな 話の 構想に こんなにも 要素を 入っている 😢 言葉に ならないほど この 作品 好きです 🥲♡ テーマを 最初から 出すのではなく 最後の 良い 雰囲気で 匂わす 所 とか 、もう 、、😭💕 個人的 優勝です 有難う ございます 🫣 コンテスト ご参加 頂き 有難う ございました 🙌🏻💕︎