💚side
俺は巫女として生まれ、巫女として死ぬ人生。
俺は、そんな人生。
母 )「亮平、お兄ちゃんと舞の練習するよ。」
💚 )「はい。お母様。」
舞の練習か……もうやだな。
🩷 )「亮平。おはよ〜!」
💚 )「おはよう。お兄ちゃん。」
お兄ちゃん、、また髪伸びてる。
俺らは、神楽鈴を鳴らしながら踊った。
毎年踊ってるからもう意識しなくても、踊れるようになった。
家は、お父さんお母さん俺お兄ちゃんの4人家族だった。
でも、お父さんは出ていった、。
俺が男だったからだ。
🩷 )「亮平?」
💚 )「っ、!何?」
🩷 )「ぼーっとしてるからさ。大丈夫?」
💚 )「あっごめん。考え事してた。」
🩷 )「お父さんのこと、?」
💚 )「うん、 」
🩷 )「お父さんのせいで、俺もお母さんも狂った。」
💚 )「ごめん。俺のせいでお兄ちゃんが。」
🩷 )「いいんだよ。それに亮平は悪くないし。お父さんもお母さんもどちらかが女の子が良かったんだね……良いじゃん。俺が女の子みたいな感じにして落ち着いてるんだし。お父さんも出ていったしさ。 」
そう。親と俺のせいで。
お兄ちゃんはお兄ちゃんらしく居られていない。
💚 )「そんなのダメでしょ……ボソッ」
ーーーーーー
部屋
💚 )「練習疲れた……」
ブーブーブー(電話
💚 )「あっ、ふっかからだ。」
💜 )『もしもし、!』
💚 )「もしもし。」
💜 )『今日学校来てなかったけど、どうした?体調悪かった?』
💚 )「ただの練習だよ。」
💜 )『なるほどね……』
💜 )『今から行ってもいいか?』
💚 )「今日はダメかな。」
💜 )『そうか……明日学校来るか?』
💚 )「わかんない……」
💜 )『じゃあ明日来たらノート渡すわ。』
💚 )「ありがとう。」
💜 )『じゃあな。またあした。』
💚 )「またあした。」
💚 )「はぁ……」
大学行かねぇと……単位やべぇな。
嫌だな……こんな人生。
もう巫女なんて辞めたい……
普通の大学生になりたい。
もうこの家にいたくない……
たすけて。
🖤 )「今日はいい月夜だね……」
💚 )「っ、!」
窓に男の人が座って居た。
誰、?
🖤 )「俺は、蓮。よろしく。」
💚 )「お前、何者だ。」
この男……
狐の耳に狐のしっぽ。
お稲荷様か、?
🖤 )「俺は、ただの狐だよ。」
💚 )「意味が分かんない。」
🖤 )「で。助けて欲しかったんじゃないの?」
💚 )「っ、、」
🖤 )「俺は君を助けに来たんだけど。」
💚 )「……逃げたい。」
🖤 )「……」
💚 )「この家から、逃げたい!」
蓮は、左の口角を上げて笑った。
その笑みは不気味で、、なのに、ワクワクする感情が湧いてきて。
🖤 )「じゃあ行こ。」
💚 )「うん。」
そうして、蓮は俺の手を引っ張った。
登場人物
阿部亮平。(19)
巫女。
大学1年。
すぐ抱え込んでしまう。
佐久間大介(20)
巫女。
大学2年。
女の子のような見た目をしている。
たまに、ナンパされるらしい。
目黒蓮(?)
不思議な男の子。
狐。
深澤辰哉(19)
阿部の友達。
色々助けてくれる。
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