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とても大きな雷の音で目が覚めた
とりあえず窓の外を見てみると、雨が降っている
まぁそうか
ていうか…
you「ここどこ?」
私は今、全くもって知らない場所にいた
どこかのホテルの一室かな…?
ふと部屋にある机に目をやると
その上で何かが光っていた
you「花、だね」
you「バラかな…?」
光っていた物の正体は青い三本のバラで、
近くには手紙が置いてあった
バラを手に取ると頭の中にあることが流れこんできた…
思い出した_____
私は産まれたときから肺に病を抱えていた
この花は自分自身の病気を知ってしまった時に貰ったのだ
確か彼は、この花を差し出しながら
「大丈夫、( )もきっとこの花みたいに元気になるから」
と私を元気づけてくれた
この人は一体誰だろう
忘れてはいけない、大切な人だった気がするのだが…
このバラをくれた人…
誰だっけ…
you「あぁー…」
you「駄目だ、思い出せない」
我ながら薄情な人間だとは思うが、
どう頑張っても彼のことは今の情報以外、思い出せなかった
you「やめだ、やめ!」
you「思い出せないものは無理だし」
you「しゃーない!」
彼のことを思い出そうにも、
この部屋から出られない限り何のヒントも得られなさそうなので、一旦諦める
そういえば、傘あったよね
話はズレるが、
部屋の中に傘が広げてあったことをすっかりと忘れていた
普通部屋の中に広げたままの傘を置くかなぁ…?
と、疑問に思いながら傘を手に取ると
傘の内側に文字が書かれているのが見えた
“部屋を脱出してGROUND FLOORに向かえ”
you「なるほど?」
you「とりあえず私はGROUND FLOORに向かえばいいんだね?」