『』はフランス語っていう設定でお願いします!
201号室とかかれたプレートをチェックして、扉をノックする。コンコンコンと3回軽快な音が響いた。
1度深呼吸。アイツの方が不安はずだから。俺も取り乱したりしない。
息を吐ききって、扉を開けた。窓を見ていて、こちらに背を向けている男が視界に入る。
季節は春だからか、中庭に咲いてある桜の花弁が病室に舞い込んでいて、まるで映画のワンシーンだ。
男が俺の方へ振り返ると、ティファニーブルーの目と目が合った。変わらないはずなのに、どこか違う気がする。そんな瞳。
そいつの名前を呼ぶと、首を傾げて、ワンテンポ遅れて反応する。本当にそうなんだな。と自覚して苦しくなった。
「⋯どちら様、ですか」
「凛の友達です」
その男──凛は記憶喪失だ。
その日は珍しくオフが重なって、フランスにある凛の家へ遊びに来ていた。
ブルーロックプロジェクトが終了した日、俺は思い切って凛に告白。男同士で殺人予告されたような険悪な仲。「無理」と切り捨てられるだろうと思っていたが、凛の口から出たのはYESの返事だった。あの時の衝撃は、今でも忘れられない。
所謂、遠距離恋愛というやつで、メッセージを送りあって(俺が一方的に送り付ける)、電話をしたりして、まぁそれなりに幸せな日々を送っていた。
凛からのアクションは滅多になく、たまに3つくらいの単語が送られてくる。電話をかけてくるなんて、もってのほかだ。
それでも、俺が電話した時には喋ってくれるし、俺の誕生日にはきちんと誕生日プレゼントが送られてきた。以外と凛は記念日を気にするから。
お互いプロになって、会うことも少なくなり、そんな時に重なったオフ。凛に会うのなんて久しぶりだな。と思いながら空港で会った彼は、相変わらず綺麗なまま。
「凛ー!久しぶり!」
「うぜぇ、抱きついてくんな」
口ではそう言いながらも、俺のことを引き剥がそうとはしないところが可愛らしい。凛の体格なら、俺のことなど簡単に振り払えるはずなのに。
「わ、目線近づいた気がする!俺の身長伸びたかもしれない」
「ばか。大人になって伸びるわけないだろ」
そう言って歩き出した凛に着いていき、タクシーに乗った。フランスの街は、日本やドイツとは違う面白みがあって、見ていて飽きない。タクシーに乗りながら窓の外を眺める。次々と後ろへ去っていくおしゃれな景色。
「いさぎ」
不意に名前を呼ばれて振り返ると、凛の整った顔立ちが目の前にあった。ドクッと心臓が大きな音を立てる。
凛の顔は綺麗だ。長い睫毛が目を縁っていて、その中には海の色をした宝石のような瞳。スッと通った鼻筋に、ぷっくらとした桃色の唇。1つ1つの部位が整いすぎてて、神様が作った人形のようだと思っている。
「ゴミ、ついてる」
髪の毛を触られて、ゴミを払われた。キスなんて片手で数えられるほどしかしたことのない、中学生のような交際をしているため、こんな至近距離に顔を近づけられるのは珍しい。相変わらず俺の心臓は大きな音を立てている。
「⋯あほ面」
そう口にして、面白そうに目を細める凛。性格悪いな、こいつ!
『お客さん、恋人か?』
『あぁ。』
『お幸せにな』
『ありがとう』
運転手とフランス語で話されても、俺はフランス語聞き取れないし話せない。何言ってるのかも分かんねぇ。
1つため息を零して、はやる心臓を落ち着かせるように、服の胸元を握った。
シリーズ物書くの初めてなので、おかしいところあったら教えてください⋯。
というか、文章力無くなってる気がする⋯🙃
コメント
4件
え、好きすぎるんですが?!
全然おかしくなかった、文章力も全然下がってない、むしろ上がってんだが、、! 普通に最高すぎる、、続きも頑張って!!!