テラーノベル
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「実はな、」
「c00lkiddは………俺と血が繋がっていないんだ。」
「えっ…?それってどういう…」
「昔……俺は最悪な人間だったと思うよ。今そうじゃないとは言わないけど。
いつも通り友達とバカなことをするために外に出ようとしたら………c00lkiddが居たんだ。」
「僕……?」
「あぁ、本当に驚いたよ。
警察に連絡するなり何処かに預けるなり選択肢はあったと思うが、自分で育てることを選んだ。」
「……」
「c00lkiddは色んな事を教えてくれたし、俺を変えてくれたよ。昔よりはマシな人間になったって胸を張って言える。」
「……!」
「c00lkiddは…………俺にとってのヒーローだ。」
自分は最大限事実と本心を伝えたはず。それを受け取って貰えることを祈るしか…
「えへ………そうなんだ、僕、パパのヒーローなんだ。」
「!、あぁ!」
「嬉しいなぁ……じゃあ、パパも僕のヒーローだ!」
この子はなんて優しい子なんだろう。
そう思って息子を抱き締め、_
記憶にノイズが掛かってうまく思い出せない。頭が痛い。
「パパ!やっと動いた!」
息子が私の身体を抱き締める。痛い。傷口からじわりと血が滲みていくのを感じる。
「…………c00lkidd…」
息子は、大きくなった。
あの頃と何ら変わりない心を抱えながら。ただ遊び方を間違えてしまっただけ。
「うん、もう大丈夫だよ…」
もう私には彼を抱き締め返すしか選択肢がない。この先生き永らえる事も出来ないだろう。
それでも私は彼を育てたことを後悔することはない。
「パパ、今日夢を見たんだ。僕達は2人ともヒーローだって。」
「…あぁ…」
暖かいけど寒い。
幸せだけど苦しい。
_あの時探し出してあげられなくてごめん。
コメント
7件
はわぁ…!好き…!😇✨
♡♡♡ください‼️私は泣けました😭これがc00l7n7になるんですね、素晴らしい😡🙏小説も絵も全部神で有難い💖それと,・さんはなんて呼んだらいいですか‼️
恥ずかしくなったら消す