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幻妖三位合戦

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幻妖三位合戦

7 - どうなってんだよマジでの巻

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2025年02月08日

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前回のあらすじを少々。ついに忍は霊巌と玄爾に出会ってしまうこととなる。

しかし…

結果的にはこの三人、どうにか出会ったは良いものの、少々気まず目な所からスタートしたのである。忍「はぁ…マジでお前らなんなんだよ…」

帰り道、どうやら行く宛も無い二人を送迎の車に乗せた忍はため息をついていた。

霊「仕方あるまいよ、儂はあくまで旅の者ぞ。」

玄「まぁ、しばらくは世話になるって事で良いだろ?」忍「お前らなぁ…」

忍「ともかく、お前ら暴れ散らかすなよ!?」

霊「あぁ、承知した。」玄「暴れる気力無いしいいぜ〜」

送迎の車が忍の屋敷に着き、三人はどうにか屋敷に入る。すると…

黄龍「し、忍!?何故他の男を連れてきたんだ!?まさ浮k…」忍「んな訳あるか!」

いつものように黄龍が忍の帰りを待っていたではないか。

玄「浮気!?俺は匿ってもらうだけなのに!?」

黄龍「たしか不倫相手をくろぉぜっとに隠すやつがあると聞いてな。」

忍「んな事俺がするかよ」

黄龍「いや、それよりも大変な事が起きてしまったぞ!」

忍「まさか食器割ったとかじゃねぇよな!?」黄龍「いや、割ってない」

黄龍「ともかくこれを見よ、忍に客人殿!」

黄龍は大焦りの様子でテレビの電源をつけてチャンネルを回す。すると…

『速報です。気象庁が原因不明の紅い空についての情報が入りました。』

忍「おいおい…前から気になってたやつか…」黄龍「まぁまぁ、ここからが問題でな…」

『紅い空の原因には人間の血液と同じ成分が含まれていると判明しましたが、その他の情報はまだ判明していません。また、この事から政府は国民の外出の自粛を検討しています。』

玄「はぁ…ジジィの仕業でも無さそうだしな…」

霊「儂も血は操れるが…この規模は出来ないからな。」

しかし、次の瞬間。ニュースでまた速報が入る。

『速報です。都市部で突然、男性が原因不明の症状に襲われて救急搬送されました。』

忍&玄&霊「は?」

『はい…新しい情報が入りました。都市部で次々と民間人が先程の男性と同じ様な原因不明の症状に襲われ始めたそうです。』

忍「おい…まさか映画で見たゾンビパニックじゃないよな!?」

霊「即ち、屍の様にか?その可能性はあるか…」

玄「待てよ、これと紅い空関係してね?」忍「そういや…前にここと同じ場所で買い物してたな…」

霊「買い物、とな?」忍「そのときはまだ空が紅みがちょっとあったぐらいなんだがな…」

玄「じゃあ…今のこれはどうなんだ?」忍「むしろ赤色が強い気が…」

霊「つまりは…空がまだ紅くない時は人は無事だったが、この際になって病が起きた…と。」

玄「どうなってんだよマジで…」忍「まぁ、俺は本部からの連絡を待つ。もしかしたら調査頼まれるかもしれねぇからな。」霊「儂は先に行こう。この身が人と同じとは限らぬからな。」

玄「じゃあ、俺はこいつ(忍)について行く。」

忍「俺達、初めて会ったばかりなのに一致団結してんな…」

霊「ふむ、これもまた奇妙な運命よ。」玄「まぁ、気が合うって予感がしてきたしな。」

忍「それじゃ、行動開始すっか。」

三人は言葉通り、それぞれの行動を始めた。霊巌は先に都市部へ向かって調査を、忍は連絡を。玄爾は忍からの指示を待つ。

黄龍「我はにゅうすを要ちぇっくするぞ、忍」

黄龍の方もお手伝いを頑張るみたいだ。

忍「助かるぜ、黄龍。」

だがしかし…霊巌の方は黒幕とすれ違う事となる。


霊「…?今のは、一体…」

すれ違った影は、何処か異様だったみたいだ。雨も降ってないのに、傘を差している者が二人。一人は従者であろう男が傘を持ち、もう一人はその主人であろう少年が傘下に避難している。

?「セバスチャン、眷属の準備は出来たのかい?」

?「えぇ、殿下。多少少なくても、使うには充分な数です。」

?「良い子だ。さぁ、始めよう。」

次の瞬間。霊巌はどこからか聞こえるうめき声が耳に入る。一体何かと、その声の方へと出向く。

眷属「ゔあ゙ぁ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!!!」

霊「これは…物の怪か!?」

なんと、人間の形を保っている怪物が居るではないか。

霊「これはまた奇怪な…」

霊巌は急いで戦闘態勢を取る。もう戦うしか方法は無いと彼は察してしまったのだ。

果たして、この怪物を倒せるのか。心配と共に霊巌は背負った錫杖を構えるのだった。


─どうなってんだよマジでの巻・終─


─次・眷属の巻─

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