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1話の続きです
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……茈視点……
💜)ん…(パチッ)
目が覚めたら俺はベッドにいた
俺が散々荒らした部屋は、綺麗になっている
きっと…桃が俺の代わりに片付けてくれたんだろう
ガチャッ
🩷)あ、起きた?
🩷)おはよ…!
💜)ん…(コクッ)
🩷)茈、今度病院で左目診てもらおっか
💜)え…
絶対何か言われるじゃん
普通に嫌だ…
🩷)ほら、悪い病気になるかもだろ?
🩷)俺は茈とこの先もずーっと一緒にいたいから…ね?
💜)…、
そこまで言われて…悪い気はしないな…
💜)(コクッ)
🩷)ん、ありがとな(なでなで)
桃が安心したように微笑む
桃しか俺にそんな目を向けてくれない
だからこの笑顔も俺だけのものであって欲しい
💜)…桃
🩷)ん?
💜)あの…俺の左目…
🩷)うん…多分もう駄目かな…
🩷)眼帯取っても見えないでしょ
💜)まぁ…うん…
実際、目を開けても眼帯すら見えない
そうか…もう使い物にならないのか
🩷)多分、一生見えないね(なでなで)
💜)…、
それからしばらく沈黙が続いた
桃は俺の頭を撫で続けている
どんな表情をしているのか、どんな事を考えていたのか分からない
一方俺は俯いているだけ
ただただ、桃に捨てられるのではないかとばかり考えている
昔はそんな事を真剣に考えなかったのに
🩷)…茈(ピトッ)
沈黙を破ったのは桃だった
俺の両頬を優しく包み、目を合わせる
その時の桃の目には俺以外何も映っていなかった
🩷)そんな泣きそうな顔しないでよ…w
🩷)まさか…俺以外のこと考えてる?
💜)…?
桃以外の事?
コイツはバカだ
本当に…同仕様もないくらい
そう言えばそういう奴だったな
💜)…違うけど
💜)俺の左目がもし、一生物の傷になったら…お前に捨てられるんじゃないかと思って…
🩷)…なんだ…そんな事か…♡
桃の頬はふにゃりと緩んだ
💜)そんな事って…
🩷)…♡(ぎゅっ)
💜)…!
その瞬間、俺の身体は桃の腕で優しく包みこまれた
🩷)俺が茈を捨てるわけ無いだろ?
🩷)俺は茈の事愛してるのに…♡
💜)ッ…(うるっ)
なんだよ…何でそんな愛おしそうに俺を見るんだよ
🩷)どんな茈でも、俺は大好き
🩷)だから心配しなくていいよ(なでなで)
🩷)茈は俺を信じるだけで良いんだから♡
💜)…♡♡(トロッ)
桃の言葉は依存させる何かがある
桃が言えば俺は正解だと思ってしまうし
桃が言ったことを疑った事も無い
『桃の言う事を聞いていたら、俺は幸せになれるんじゃないか』
なんて思ってしまうほどに
💜)…♡(ぎゅっ)
🩷)茈、俺のそばから消えたら駄目だよ?
🩷)茈は一生、俺のモノだから…♡
💜)ん…
🩷)…(ジャラジャラッ)
🩷)はい、茈あーんっ♡
💜)ッあ…む…♡
まだ薬の効果が切れていないのに…
ゴクッ
🩷)ん、飲めて偉いな(なでなで)
💜)…♡♡
🩷)茈、この先もずーっとこうしていような
🩷)俺は茈の事を一瞬たりとも離したくない
💜)…ぁ…う…♡
頭から爪先、骨の髄まで俺は桃に染まっていく
今の季節も、時間も、何もわからないこの部屋で
大量の薬と桃の言動で浸った俺の脳はドロドロと溶けていく
🩷)茈、わかった?♡
🩷)俺から離れたらだめだからね?♡
💜)…♡(コクッ)
駄目だと分かっていても、もう二度と戻れない
🩷)じゃあ…茈が側にいる人は誰?
🩷)茈を世界で1番愛しているのは?
💜)桃…♡(すりすり)
🩷)ん、正解♡(なでなで)
俺は一生桃だけを信じるだろう
例え、世間では良くない事だと言われても
💜)桃…(すりすり)
🩷)どうしたの…?
💜)…お前も俺から離れるなよ?♡(チラッ)
🩷)…(きょとん)
🩷)…んふっ♡
🩷)俺は最初からそのつもりだよ?♡♡(チュッ)
💜)んっ…♡♡(ビクンッ)
🩷)愛してるよ、茈♡(ぎゅっ)
💜)…俺も♡(ぎゅっ)
これで俺は桃のモノで、桃も俺のモノ
俺の一生は桃のモノ…♡
俺はそう信じているから…♡