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海溝のその先へ

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海溝のその先へ

4 - 終点はもう目の前

♥

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2024年03月09日

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他県に飛ばされてから1ヶ月がたった

車がなければ最寄りのスーパーまでは行けない

電車は1時間、時間帯によっては3、4時間後

不便そのものだった

こんな田舎にわざわざ進学とかわけアリに決まってるとクラスメイトからは距離を置かれている

でも、 ハブられてる訳でもないし虐められてるわけでもない

学校関連の連絡などの最低限の会話はしてくれるしペアワークもしてくれる

前より随分過ごしやすい日々を送っている

ただ、こんな生活を送っていれば頭がおかしくなるよね

この見知らぬ地に私の居場所なんてない

疲れた。 その時私は電車の通り道に立っていた

居場所がないんだったらさ、いっそのことこのまま居なくなっちゃえばいいんだって。膝から崩れ落ちた

40分くらい前に飲んだ睡眠薬が効いてきた

最後は幸せな夢でさよならしたい

夜8時の田舎の夜なんて誰も居ないから起こされる心配はないね

小さい頃から繰り返し見る夢

それは海の中の夢だった

私の大好きなくじらと一緒に海を探索するの

久々に見た夢はどこか懐かしく暖かかった

くじらが私に対して大きくなったねと話しかけた

最後にこの夢を見たのはいつだったかな

くじらさんに会うのも久しぶり

でも、ぐじらさんは私を海から追い出した

まだだよと一言。39hzの声は私の体に響いた

𓂃𓈒𓏸起きた時、私は誰かに抱かれていた

人に触れたのなんていつぶりだろう。

冷たい手。なのに温かく感じた

傷だらけの体を包むほどの大きな体、 途切れ途切れの息、潤んだ瞳から垂れたものは現実の話だった

自分をこんなにも思って行動できる人なんているのか

私の人生まだ終わってない?




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