曲パロ!!
『君の神様になりたい』
🐰×🦁
🐰『』
🦁「」
今回長い!!
attention
曲パロ
病み系(?)
キャラ崩壊あり
スタート
🐰side
『僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに』
『僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに』
そんなこと言ってる僕だけど、
本当に欲しかったのは、
共感だけ
欲にまみれてる
でも常人になれず
常人の成底内になったのが僕だった
苦しいから歌った
悲しいから歌った
行きたいから歌った
でも、こんなのただの僕のエゴだった
こんな僕だけの感情で歌った歌が
誰かを救えることなんてなかった
いや、救うことなんて出来ないんだ
でもね
誰かを救う歌を歌えないのに僕は、
誰かの、君の神様になりたかったんだ
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
僕が初兎として歌い手を始めて1年くらいたった時だった
僕がよく見てた、声が好きな人からDMが来た
「初めまして。」
ただ、それだけだった
ただただシンプルな挨拶
でもそれがどうしようもなく嬉しかった
『初めまして!』
そう、返信したらすぐ返信が来た
「急なDM失礼しました」
「俺は、悠佑と言います。よろしくお願いします」
『よろしくお願いします!』
『僕は初兎です!実は前々からよく聞いていて』
『悠佑さんの歌声とか歌い方とかすごい好きなんですよ!』
「ほんまですか!?実は俺も初兎さんの歌好きなんよな」
「なんか、自分の感情のまま歌ってる気がするけど」
「でも、俺の中の感情も一緒に歌い出してくれる感じがして」
「歌聞いてると楽になるんです」
初めてそんなこと言われた
悠佑さんなんか俺よりずっと長く音楽やってるから俺より上手いはずなのに
「俺、歌い方にこだわりすぎてどう感情を込めたらええのかわからんくて」
「ロック系なら歌えばするんやけど、悲しいとか病みとかだとわかんなくて、」
初めて知った
僕が尊敬してる人でさえこんな悩みを持っていたなんて
『そうなんですね』
『でも僕は、悠佑さんの力強い歌声に救われてました』
『僕、結構ネガティブな人間でして。すぐ落ち込みやすいんですけど悠佑さんの聞くと前向けるんすよ』
「そうなんや!嬉しいなぁ」
「俺かれこれ10年弱くらい音楽やっててさ、バンド組んでも上手くいかんくて。」
「いつになっても上手くいかんからもういい加減、やめた方がいいんかなって」
『なら、僕は悠佑さんのために歌います』
「え?」
『悠佑さんのためになるか分からないですけど、音楽やってて後悔して欲しくないなって思って』
『だから、僕に歌わせてください』
こんな僕でも、
僕の歌い方で救えるわけないって分かってる
けど、初めて誰かのために歌いたいって思った
今までは誰かのためではなく
不特定多数の誰か、だったから
「おん。ありがと。」
「楽しみにして待ってるな」
だから僕はこれから、悠佑さんのために歌うよ
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
こんな歌で悠佑さんの傷が
長年かけて出来たジュクジュクと腐った傷が癒えるなんて思ってない
埋まるもんか
抱きしめたって
どれだけ歌を歌ったって
叫んだって
今ある現実は何も変わらない
がむしゃらに叫んだ歌なんて
僕だけがスッキリするだけ
そんなことなんて分かってるんよ
1番僕が欲しかったのは共感だけ
でも、それと同時に悠佑さんも救いたかった
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
ボロボロに落ちた落ちた
かさぶたになった傷で
誰かと喋ってみたかったんだ
バカみたいな話
[初兎さんに救われました!]
[生きたいと思えました!]
あぁ、そうかい
でも変われたのは、自分のおかげだろう?
良かったな
子供の頃は僕も素敵な大人になるんだと思ってた
というか、素敵な大人になって
誰かを、目の前にいる人を救いたいって思ってたんだ
でも
時が経って、僕を成すのは泥だらけの自分で
生きるのが精一杯で
吐くように歌う日々だった
何度だって歌った
悠佑さんのために歌った
かさぶたが剥がれるくらい歌った
生身の僕で
みんなの、悠佑さんの神様になりたかった
こんな歌で君のジュクジュク募った傷が癒せるもんか
君を抱きしめたって
叫んだって
君が、悠佑さんが苦しいことは変わらない
グラグラで叫んだ歌なんて
実際僕も好きじゃないし
ただ、欲しかったのは共感だけ
でも共感だけじゃ誰も救えないや、
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
生きた証が欲しいとか
誰かに称えて欲しいとか
そんなのはさほど重要じゃない、
落ちぶれた命だ
誰かを救う歌を歌いたい
誰かを守る歌を歌いたい
君を、
悠佑さんを救う歌を歌いたい
無理だ、
君は君が勝手に君のやり方で幸せになれる
こんな歌で君のジュクジュク腐った傷跡が埋まるもんか
君を抱きしめてあげたい
叫んであげたい
君の持ってる
悠佑さんの持ってる
傷も痛みも全部
でも僕が守ってあげなくても
悠佑さんは強い
悠佑さんはきっとまた
1人で前を向いていくんだ
それならばいいよ
だけど、もし
涙が零れてしまった時は
君の痛みを
君の強さを
君の弱さを
君の心を
僕の無力で
ひきりな歌で
汚れた歌で
歌わせてよ
僕は無力だ
僕は無力だ
君の、
悠佑さんの神様にはなれなかった
僕は無力だ
僕は無力だ
無力な歌で
君を救いたいけど
救いたいけど
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
「ありがとうな、初兎」
『なにが?前を向けたのは悠くんのお陰だよ?自分の力で向いたんじゃん』
「そうかもしれん。けどな」
「前を向くきっかけを作ってくれたのは初兎だから」
「大丈夫」
「お前はもう、」
俺の神様やで!
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