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side → 🇮🇹
……最近、僕には悩みがある。
「ねぇ、イタリアくん……♡今日も可愛いね♡」
「っあ、ありがとうございます……」
歪でも、何とか笑顔で返し切る。悩みの種はコイツ。
「そんなに可愛いと、俺もう勃っちゃうんだけどな〜?♡」
「えぁ、えっ、と……」
腰を抱き寄せられて固いモノを当てられる。
そう、僕は所謂”セクハラ”をされているのだ。
もちろん不快だからやめて欲しい。
でも、僕がこの会社にいるのはコイツと枕したからであって、コイツのことを僕が突き放してしまえば僕はここにいられなくなる。
「すッ、すみません部長、僕少し御手洗いに行ってきますね……!」
「……へえ、分かったよ♡行ってらっしゃい♡」
そうやって語尾にハートが着くような喋り方に気持ち悪さを覚えながら、僕はトイレへ向かって行った。
「ッはぁ、はぁ……はぁ…………」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。仕事を貰うためとはいえあんなヤツと枕なんてするんじゃなかった!!
ぇ〜……この地獄いつまで続くの……?
「ぁ、これドイツにバレたらまずいんじゃ、」
「何がマズイのかな?♡」
「へッ?」
「もう、少し遅いなーって思って来てみたら君が蹲ってるんだから、びっくりしちゃうでしょ!どうしたの、体調悪い?」
あれ、意外と優しい……?
「まあそれでも、こんな人気のない所にいるんだからね。いい加減させてもらうよ♡」
あ、やばい、しぬ
「血塗れになられても困るし、ちょっと慣らすかぁ〜……」
「ひぎゅッ!?ぁ、あ、だめ、だめですって、」
「ん〜?キミが声漏らさなきゃ大丈夫だよぉ♡」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!蹴りたい蹴りたい蹴りたい蹴りたい……!!!
「まッ、ほんとにやめ……ッ!?♡」
「キミはほんとに感度がいいよねぇ〜、手荒な慣らしでもすぐ感じちゃって♡」
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!
「あぅッ、ひぐッ♡も、やめてくらさ……♡」
「ん〜?なんでだい?♡」
「ッあの、!僕、もう彼氏出来たんで、!!」
言った、言えた、ちゃんと言えた!!
もうこれでセクハラも無くなって……!
「……はあ゛?」
「ッあぐっ!?嫌ァ゛ッッ!!いだいッ!!」
「お前はずっと俺のオナホしてりゃいいのに何彼氏なんか作ってんだよ……今すぐ別れろよ」
「ひッ゛う゛、♡♡ごめ゛ッなさぁ゛ッ♡♡」
「人に生かしてもらってるような奴が勝手に行動すんじゃねぇ!!一生俺に従って生きてればいいんだよ!!!」
「あぅ゛ッ、ぐすっ、んあ゛、♡♡」
「____誰の彼女に向かってそんな暴言吐いてんだ?クソ上司サンよ。」
「どい、ちゅ……?」
……嫌われちゃう?僕がこんなことしてるって知ったなら、やっぱり、
「あぁ゛!?お前が彼氏か!!残念だがもうハメさせてもらってるからなw」
「……5秒」
「は?」
「お前を気絶させるのにかかる時間だ。」
「ッな、何言って……」
「…………はは、5秒も掛からなかったな?」
嗚呼、僕の彼氏はなんてかっこいいんだろう。でも、僕のこんな姿見たらもう彼氏なんて呼べなくなっちゃうんじゃ……
「ごめん、イタリア」
突然、ふわりと、ぎゅっと抱きしめられる。優しいのに力強くて、安心してしまう。
「あ、ぇ、ごめんはこっちのセリフだよ……」
「ドイツ以外とシてごめんなさい……」
「いや、早く駆けつけられなかった俺が悪いんだ!お前はただセクハラされてただけだろ?怖かったよな、もう大丈夫だから。」
「う゛っ、あぁ゛ぁ〜……!!怖がっだ……怖がっだよぉ゛ぉ……!」
「大丈夫大丈夫、もう俺が着いてる。あ、そうだ!今度同じ部署に移動させてもらうか?お前は暫くこっちの部署で働くのもアレだろ。」
「えっ……で、できるの?」
「出来るさ。イタリアの為なら、なんだってやるよ。」
不意にでてきたそんな言葉にキュンとしてしまって、嗚呼やっぱり惚れてるんだなあと再び自覚する。
「……って事で……帰ったら消毒な。待ってろよ。」
「…………え?」
今日の夜は、長くなりそうだ。
コメント
16件
どいつぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!! ナイス!ないすだどいつ!!!!! 可哀想可愛いいたりーもかわいぃけどやっぱドイツじゃないとよね めっさ可愛い…いたりー…美味しい(?)
ドイツかっけぇ…可哀想なイタリーは可愛いけど相手がドイツじゃないのは許せない…まぁとにかくドイイタは一生幸せでありやがり下さい!!こんな神作をありがとう!!
ドイイタてえてぇ…… 永遠に続いてくれ( あとせくはら上司!!お前シベリア送りにしたろか!!()