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生贄の花嫁~Lost girl~

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生贄の花嫁~Lost girl~

130 - 第17話 危険な取引

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2025年03月25日

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「別に守ってくれとは言わない。ただお前らに協力する代わりに、ここにおいてほしい。」

「おいてほしいって…何言ってるの…?」


「もう黒鬼院様のもとには帰れない。それに、俺らにはほかに行く場所ねえから。」

 

次々と考え込むメンバー。まあ、俺もこいつらをここにおくことは賛成できない。使える部屋だってない上に、もし花月が襲われたりでもしたら……

 


「輝石、やめましょう。彼らが私たちを置いてくれるわけがありません。花月さんのことがありましたし…。」

「そうだよな……無理言って悪かった。」

 

「待って……。」

 

「どうした、花月。」

「本当に…目的を教えてくれるの…?」


「ここに置いてくれればね。」

 

「だったら…ここにいてください。」

 「おい、花月。何言ってんだよ。お前を1度攫ったやつらだぞ。また何かされるかも…」

 

「でも私は知りたい。その黒鬼院様がなんで私を必要としていたのか、一体何を考えているのか。それに…白銀くんたちを見捨てられないよ。」

 

「花月さん…いくら貴女の頼みでもこればかりは聞けません。貴女を攫ったということもありますが、彼らは今も黒鬼院の手の上にいます。またいつ暴走するかもわかりません。そうなったときに狙われるのは貴女であり、面倒ごとを受け持つのは私たちです。」

「私は狙われても構いません。自分の身くらい自分で守れます。」

 

いつにもなくムキになる花月。そんなにこいつらのことが好きなのかよ。ムカつく。

 



「じゃあ俺から身を守ってみろよ。」

「え…?」

 


少し卑怯だけど後ろに回り込み花月を羽交い絞めにする。俺の腕の中で暴れる花月。でも当然俺のほうが力が強いわけで逃げられない。

 

「劉磨さん、放して。」

 



正直、あいつらを必死に庇う花月を見て嫉妬した。琉生のときだってそうだ。俺らに対しては必死になったことなんてないのに……

 

「自分の身くらい守れるんだろ?じゃあ逃げてみろよ。俺の腕から。」

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