状況が明らかにおかしかったり、説明不足だったため前回の話を大幅に訂正しました。
本編は前回の続きになっているため前回の話を見てから本編を見た方がより楽しめると思います。
まだ訂正が済まされてある前回の話を読んでいない方は是非読んで見てください。
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最近よく視線を感じる。
学校からの帰り道の途中、今日も視線が僕、イ・ヨンボクの方に向いていることに気がついた。
思い切って後ろを向いてみるも人が多すぎて誰が僕のストーカーなのか全然分からなかった。それもそのはず、この道は駅が近く、娯楽施設も豊富なため、学生の溜まり場となっていたのだ。
周りは楽しそうに友達と話している中僕は怖くなって約2ヶ月前に付き合ったばかりの恋人に電話しようとした。
こういう時に限ってカバンの中にスマホを入れていることに気が付き、自分の爪の甘さを憎んだ。冷や汗をかいているためなかなかカバンの中を開けることが出来ず、付けてある彼とお揃いのキーホルダーだけが揺れる。カバンを開けようとする時も決して歩くのを止めない。やっとの思いでカバンを開けることが出来、歩く速度を速めながら通知アプリを開いた。僕と彼は付き合っているのにも関わらずかなり下までスクロールしないと彼の名前が見つからないことに若干苛立つ。
彼の名前をようやく見つけ急いでかける。お願い。出て。手は震えたもののしっかりスマホを耳につけ彼が電話に出てくれることを必死に願う。そんな思いとは裏腹にいくら経ってもでる気配がないため仕方なく諦める。
ハッとなって辺りを見渡すとさっきまでの居心地悪い視線を感じることはなく、ストーカーが去ったことを理解した。僕が無我夢中になって恋人に電話しようとしてた間にどっか行ったのだろう。
ストーカーはもう居ないと分かっているのに手の震えが止まらず過呼吸になる。
あぁ…ヒョンジンヒョンジン…
電話に出てくれなかった恋人の名前を心の中で唱えながら恐怖と戦う。勿論ストーカーは怖かったのだが、それと同じくらい今僕の中で恋人への思いが溢れていた。
なんで出てくれなかったの?今何をしてるの?
彼が電話に出てくれなかったことに対して寂しさを感じる反面、
僕は今まで彼にこんな辛い思いをさせていたのか
という彼への申し訳なさも感じる。
今すぐ彼に会いたい。会ってどうして電話に出てくれなかったのか尋ねて僕が今まで彼にしてきたことに対して謝りたい。ただ、それだけだった。
彼を初めて見た時なんて綺麗な人なんだろうと衝撃を受けた。
切れ長なな目。分厚い唇。鋭い輪郭。スタイルのいい体。爽やかで優しい彼は少しお馬鹿でそれがさらに愛おしかった。誰にでも優しく接する彼は外見だけでなく中身までかっこよかった。僕が彼を好きな理由はそれだけで十分だ。
彼への好意を自覚しものの人気者の彼はいつも周りに人が居て話しかけることが出来なかった。クラスもグループも違う僕らは接点がないため尚更。
だからこそあんな方法しかなかった。
いつもそう思いながら過ごした。こんなこと言っても許される訳無いのは自分でもよく分かっている。ただ、こうでもしないと罪悪感で押しつぶされそうだった。我ながら最低だと思うがヒョンジンは大丈夫だと言ってくれたし、今僕と付き合っている。終わり良ければすべて良し。そんな都合のいいことを思いながら毎日いつ彼と別れるのか内心ビクビクしていた。
初めてストーカーの存在に気づくまでは。
自分が体験したことで自分の罪の重さを知った。1人で抱え込むには重すぎる不安。本当は全部ヒョンジンの相談したかった。それで僕のことを守って欲しかった。ただ、ストーカー被害によって辛い想いをした彼がその原因である僕を守ってくれると思うか。今僕と付き合ってるのでさえ奇跡なのに。これ以上望んでどうする。ストーカーの件は僕1人で解決しないと。だから、誰にも打ち明けることの出来ない問題に1人で戦っていた。
今日は初めてヒョンジンの家に来た。
付き合って約2ヶ月となるけど来たのは初めてだ。今まで僕が行きたいと言っても中々連れて行ってくれなかったのだ。僕の頼みをほぼ受け入れてくれる彼がここまで否定するのは初めてだった為少し驚いた。まぁ、いきなり恋人に部屋を見られるのは恥ずかしいよねと思っていたのだが、流石に長すぎじゃない?と少し不信感を抱いていた。だが、彼がようやく家に呼んでくれた為変に疑っていたことを若干後悔する。
前にストーキングしていたため彼の自宅は知っていたのだが、改めて彼の家を見るとなんとも言い表しにくい感情になる。
彼は僕と同じで、1人でアパートに住んでいる。辺りに住宅地はなくどことなく不気味だ。不安、緊張、期待から心臓は大きく脈打ち、今にも破ってきそうだった。
あっという間に時間は経ち本来帰る時間になっていた。まだ帰りたくなさそうな僕のことを配慮して彼は泊まったら?と提案してくれた。そう言ってくれることを望んだのは僕だけど、実際言われると破壊力は凄まじく、予想の何百倍もドキドキした。僕らはまだそう言った行為をしたことがないため余計。
男の人を好きになったのは初めてで、お互い男性同士ですること知識がなく、そういった行為をするのはまだ当分先だと思っていた。
上手くできるか不安でとりあえずお風呂場を貸してもらいそこである程度慣らしておいた。久しぶりに触ったはずなのに感度がよく思ったより気持ちよかった為びっくりした。今からここに彼のモノが…と思うと酷く興奮した。
風呂場を出てリビングへ戻るとヒョンジンはソファーに座っていた。スマホを弄っているため僕がお風呂からあがったことに気づいてない。僕より先にお風呂に入ったため僕と同じで髪が少し濡れていて、色気が爆発していた。大きめなTシャツ1枚と半ズボンという彼の格好に目のやり場がなく、僕の中でキュウと疼いたのが分かりそれが更に恥ずかしかった。
僕が伝っていることに気づくと僕の方へ来て触れるだけの軽い口付けを交わした。彼の流れるような作業は彼の恋愛経験の豊富さを物語っていた。
「ヨンボガ…シてもいい?」
優しい顔で微笑むかれ僕は頷くのがやっとだった。
リビングを出て、2人で寝室へと向かう。外は肌寒くて余計緊張を煽った。
廊下はさほど長くなくあっという間に扉の前に立っていた。ここがいつも彼が寝てる部屋なんだ。その部屋で今から僕たちはヤろうとしてるんだ。そう思うと興奮した。
期待を胸いっぱい膨らませ重たい扉を開ける。
部屋の中は1面中僕の写真で覆い隠されていた。
さっきまでの期待は何処へやら。いつ撮ったかも分からない写真達に汗が吹き出てうっすら滲む。もしかして、と最悪の事態を想像する。
すると背中から強い衝動を受け、前へとよろめく。彼に押されたのだと理解するのに時間がかかった。背後からガチャと鍵を閉める音が聞こえ慌てて後ろを振り返った。下準備がされてあるこの部屋はオレンジ色の光が灯されていて彼の顔がよくわかった。今まで見たことの無い顔をしていた彼に恐怖を覚える。
「ヒョンジン…もしかして」
恐怖で思ったように声を出すことが出来ず、実際出た声は掠れていた。
「うん。そのもしかしてだよ。」
ジリジリと彼が詰め寄ってくる。
「や、やめて!来ないでよ!!」
必死に叫んで見ても彼は近づくのを止めない。彼との距離が縮まらないよう僕は後ずさる。
後ろを見ずに後ずさった為後ろにあった大きなベッドに気が付かず、躓いてしまい、ベッドにダイブしてしまう。やばいと思ってすぐ起き上がろうとしたが、僕が起き上がる前に彼が僕を覆いかぶせる。
急に彼の顔が近くなり、本能的に目を瞑ってしまった。厚くて大きな彼の舌が耳を舐め、頬を伝う。興奮しているのか、息遣いが荒くそれだけでも快楽を拾ってしまう。
気持ちよさに綻んだ唇の隙間からヒョンジンの厚い舌が侵入してきて、上顎をねっとりと舐められる。唇が重なり合って、溶け合う。舌を吸われる度に脳髄が痺れた。
「はっ、…ぁ…ぅ」
彼の舌に追いつくことに必死で声が漏れる。流石に息が持たなくなって彼の胸をベシベシ叩くと名残惜しそうに口から離れる。
あぁ…これ本当にやばいかも、
「ん゙ッ…、ん、はぁッ…ぁ、あ……ぃ、…いく、ッんぅぅ…ッ……は、はッ」
もう何回イかされたか。僕がイった余韻で腰を浮かせていると容赦なく彼のモノが抜かれる。避妊器具をつけていなかったからか彼の精液が僕から溢れる。お腹の暖かい感じが愛おしい。
彼は、汗で張り付いた前髪を退かすように僕を撫で愛おしげに見つめる。額から頬、頬から口へと、触れるだけのキスを大量に浴びせられる。あがっていた息もようやく落ち着き、僕の頭が正常に働く感覚がした。
そういえば、さっきからずっとなんだかおかしい。
1回も弄った事の無い乳首で感じることも。初めて挿れるにも関わらずすんなり入ったことにも。まるで僕の弱い所を知っているかのようにそこだけいじめることにも。よく考えてみればおかしくて疑いの目を彼に向ける。するとその視線に気づいたのかキスを止め、僕の目を見る。
「どうしたの?」
「ヒョン、ジン……僕に何したの…?」
散々喘がされたせいで喉が痛く、少しざらついた声で言う。彼は驚いたかのような素振りを見せるがそれは一瞬で、すぐ目を細め、嬉しそうな表情になる。
「何されたと思う?」
返された質問について考えていると、いきなり彼の大きな指が僕の胸を弄り出す。沢山いじめられたそれは真っ赤になっていて、少し腫れていた。
「あッ…は、…ゃ……ぅゆ…」
「ほら答えて?」
そういう割には答えさせる気のない彼。幾ら待っても喘いでばかりで返答のない僕に痺れを切らしたのか、下の方へと手を伸ばす。頭の回らない僕は抵抗出来ず、足をピンと伸ばし快楽を分散させようとする。
そんな僕を見かねた彼は嬉しそうに笑顔を綻び僕の耳元へと顔を寄せる。
「ヨンボガ…ヨンボガはもう俺のだからね」
いつもより低い声に腰が引けた。そんな僕のことお構いなく彼は囁き続ける。
「ヨンボガは俺以外じゃあイけないような体にしたから」
え、
さっきまでの甘い雰囲気から一気に緊張が走る。顔がサーっと蒼くなっていくのを感じる。
だって、おかしい。今日が初めてのはずなのに。冗談かと思いたいが、今日の行為は初めてとは思えない程気持ちよく、心当たりがあり過ぎた。
「ど、どうやって」
「ヨンボガが寝てる時に家に忍び込んでヨンボガのこと犯してたんだよ」
衝撃の事実に絶句する。それと同時にもしかして彼は僕の知っている彼じゃない気がして一気に怖くなる。好きでやってる訳でないのに自然と涙が溢れ体が震える。さっきまで愛おしかったお腹の異物感が今では吐き気がするほどか気持ち悪い。
そうだ。そういえばこの人僕のストーカーだった。
寝室に盗撮した写真を1面中貼り付けるような人だった。
忘れかけていた事実を思い出し、その事実を受け止めきれずにいる。
もしかしたら、これは全部僕を驚かせるドッキリなのかもしれない。冗談でもそんな風に考えたかった。
再び彼の手が下の方へと動く。僕は急いで彼の腕を掴み、抵抗した。恐怖から視界は涙で揺れ彼からしたらちっとも怖くなかっただろう。
彼は片方の手で僕を優しく抱く。生憎僕の両手は下の方へと伸びる手を阻止している為、抱かれることに対し抵抗が出来なかった。自然と近くなった距離に余計緊張する。
「怖がらないで。大丈夫。愛してるよ。」
大好きな彼の甘くて優しい声に無意識に抵抗する力が緩まる。そのタイミングを見計らって彼は一気に指を挿れる。
彼によって開発された僕の身体は指2本挿れることなど容易い事だった。前立腺を掠めるように肉壁を指で擦られる。やだやだと頭を押し返すが、その手に力は入っておらず、意味がなかった。僕の弱い所を必要以上に撫で、2本の指で挟み込み指の腹で押し潰される。指が動く度に彼の精液と僕の愛液でぐちゅぐちゅとやらしい音が部屋中響き渡る。
「ひッ、…ぐ……ひょ、んじ…く…い、ッ…いく、…イ、ッ……ゔッ…」
びくっ、びくっと深い絶頂を迎えた。自分でも制御出来ない程締め付けで、強ばる足が小鹿のように震えてしまう。
彼の指が抜かれ今度は彼のモノが押し当てられる。
ここまでくると彼が僕にどんなことをしたのかどうでも良かった。
普通の人なら、行為に使っている部屋1面に盗撮された写真が貼られていて、ましてやストーカーに犯されているなんてそんなの不愉快極まりないないはずだ。ただ、僕はそう思わない。僕が心から愛してい人が僕のことを愛してくれている。その事実だけで幸せだった。
いつの間にか抵抗をやめた手を今度は彼の首元に持っていき受け入れる準備をする。そんな僕の行動に彼は心底嬉しそうに笑いゆっくり押し込んでいく。
「う〜〜、ヒョンジン、あ…ッ、」
イったばっかのそこは敏感で射れるだけで甘イキしてしまう。
いきなり律動が始まる。 襲いかかる暴力的な快楽に口を歪ませる。
「ゔ、…あ、ぁ…ひょ、んじ、ん……ぁん゙…ッは、…」
恥ずかしげもなくただ、感じるままに声をだす。薄い膜1枚つけていないだけで、脈打つ動きもら挿入されてもなお、びきっと中で跳ねるのも、全部分かる。その事に興奮し、痙攣したように腟内がびくびくと小刻みに彼を締め付ける。溢れ出る愛液にばちゅ、と、水音が激しさを増す。
「あ゙ッ……、ぅ゛…んぁ…はッ……らめッ…いくぅぅッ…」
「はッ…俺もイきそう…」
ヒョンジンはそう言うと更に腰を振る速度を早める。ずるっと抜けていった彼のが勢いをつけて戻ってくる。
「あ゙〜〜〜〜〜〜」
「……ッ」
意味をなさない言葉を発しながら絶頂を迎える。彼の腰へ回した脚は背の方で何度もシーツを蹴り、腰が浮き上がる。
ゆっくり彼のモノを抜かれ、彼に抱きかかえられる。涙や涎でぐちゃぐちゃの僕にヒョンジンは「よく出来ました」と微笑みながらキスを落としてくれたので、僕はそれに返すように腕の力をギュッと入れ意識を飛ばした。
👑視点
不器用な俺はたくさんの敵から彼を守るためにどうすればいいのか分からなかった。だからこそあんな方法しかなかった。
眠ってしまった彼を持ち上げ風呂場へと向かう。せっかく注ぎ込んでおいた俺の精液を出すのは少し嫌だったが、お腹を壊して貰っては困る。
それにもう彼は俺のモノなのだ。
ストーカーの正体が俺だと知ったら俺のこと嫌いになるだろうなと思っていたが、彼はそんな俺のことを受け入れてくれた。その事実だけで嬉しい。
これからもずっと一緒にいようね。
mybaby…
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多分👑🐤ちゃん達はどっちとも不器用だろうなと思ってこの話になりました
タイトルが ⟬ 순애(純愛)⟭ だから甘々な感じかな?って思わせておいて全然そんなことないっていうㅋㅋ
あくまでメンバーたちの中の純愛っていう感じにしてます🐰🫶
補足なのですが、👑が🐤の家に忍び込んだと書いてあるのですが、どうしてそんなことができるかと言うと、🐤が👑に合鍵を渡してたんですよ。だからそういうことが出来たわけです︎︎😎︎︎😎
(語彙力なくてすみません🙇♀️💦)
私事なのですが、私立の合否が発表されまして…2コース受験したのですがどちらとも合格でした🥳👏🎉
本命は公立なので公立の受験に向けて頑張ります✊🏻´-
なのでもしかしたら公立受験が終わるまで投稿できないかもです😢
把握お願いします🙇🏻♀️❕
次こそ⟬ 交わらない線 ⟭を投稿する予定です!楽しみに待っていてください🙏
文字数見てもらったらわかる通り今回めっちゃ頑張りました。慣れない🔞シーンも合ってすごく大変でした😰
なので、沢山の方に見ていただけたら幸いです🧸🤎
コメント
1件
うわ、天才ですか、??最高過ぎます!!!