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鬼神半鬼
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代わり映えのない日々に、なんとなくで生きる日々に飽きてしまった。
そんな叶と
いつも通りが快適、いつものように平凡に生きていたい。
そんな葛葉たち2人の、ちょっとしたお話。
【また君に会う理由】
【叶Side】
「今日もつまんなかったなー」
毎日変わらない景色、変わらない生活。
流石に仕事量の影響もあって、疲れている。
精神面でも体調面でも。
「なんか面白いこと起きないかなぁ?」
ピッ
なんとなくテレビをつけてみる。
すると
『超有名で超人気なあのアーティストが引退!?』
と少し大げさに感じるナレーションが部屋に
響く。
「引退ねぇ…」
引退する気はない。ないが。
「休止くらいしてみよっかな」
僕は軽い気持ちで休止を決めた。
でも、ホントにドラマみたいだけど、
この決断が後々自分の人生の分岐点であった
ことが分かるのは、もう少し後のお話。
【葛葉Side】
「んー…」
なんだか眩しくて目を覚ます。
朝か。
起きてすぐなんとなくスマホを触り、
なんとなくツイートする。
『眩しすぎて起きた
流石に朝日でしゃばりすぎ』
するとみんなすぐに反応をくれる。
いつものようにツッコんでくるやつとか
ボケてくるやつとか……
「…?なんかいつもと違くね?」
今日はやけに叶という文字が多い。
普段はそんなじっくり見ないが、流石に気になった。
『かなかな活動休止マ?』
『かなかななんかあった?』
『叶のことよろしくな😭』
……どういう?
何、活動休止?
知らねぇんだけど。
とりあえず慣れた手つきで叶のアカに飛ぶ。
暇なときはよく見るんだよな。
…………
『みんなぁー!急なお知らせでごめんねっ!
少しの間活動を休止させてもらいます!
ホントにごめんねぇー😢』
え、マジじゃん。
なんかあったん?
俺なんも言われてないんだけど。
気づいたら指がXを閉じて、LINEを開いていた。
葛葉[活動休止とは??]
あ、既読はや。
叶[活動を少しお休みしまーす]
それは知ってるんだが。
葛葉[なんかあったの?]
叶[いやマジでなんもなくて笑]
叶[なんもなさすぎて逆に?みたいな]
んん?
聞けば聞くほどわからない。
葛葉[相談してくれれば良かったのに]
あーミスったぁ
何打ってんだよ俺〜
急いで送信取り消ししようとするも、
その努力は虚しくも即既読。
いつもは遅いのに。
叶[えぇ??😏]
叶[なぁにどしたの葛葉〜]
いやお前がどうしたんだよ
ニヤニヤしながら打っている叶の顔が目に浮かぶ。
葛葉[ずっと本当は悩んでたとかではない?]
叶[昨日の夜決めたんだよね〜休止するって]
……はいぃ?? 昨日? しかも夜?
それで翌日すぐ活動休止??
葛葉[えぐ🥚]
葛葉[てかお前配信好きだと思ってたから]
葛葉[休止なんてするとは]
というか叶が配信を好きなのは事実だろう。
それでもやむを得ない何かがあったのか、
本当に何もないのか。
叶[好きだよ?😘]
叶[でももっと面白いものを探すために]
叶[ちょっと旅に出てくるわ]
旅か……
え、旅???
葛葉[旅?お前が?1人で?]
叶[そーですが]
葛葉[失恋でもした?]
叶[葛葉くんが全然振り向いてくれなくて😢]
一応元気……ではあるのか?
てか絶対無理だろ1人旅なんて。
面白いものを求めてだっけ?
それに至るまでに何があったかは知らないけどさ。
葛葉[危なくね?]
叶[あら心配してくれるのくーちゃん♡]
叶[脈アリかしら]
叶[でもだいじょぶよ〜]
いーや?
叶の危機管理能力のなさはよく知ってる。
コイツはダメだ。
一人旅なんかしたら下手したら一生帰ってこない。
叶[あ、ごめんそろそろだから。]
叶[またねぇマイダーリン💏]
えー何がそろそろ?
電車かなんかで旅に行くんか?
まーいいや。
そのうち連絡してくるだろ。
…………
念のためね?一応だから。
葛葉[絶対帰ってこいよ]
【叶Side】
ついに出しちゃったなー活動休止!
まだ1日も経ってないけどね
なんて考えながらエゴサをする。
『かなかな休止って初じゃない?』
『休んでくれるのは嬉しいけど……』
『急すぎて心配が勝つよね』
『最近頭と背中痛いって言ったなかった?』
「んふ」
みんなの心配している姿が目に浮かび過ぎて
思わず笑い声が漏れる。
マネさんには連絡したが、相当慌てているだろう。
なんせ仕事が溜まりに溜まっているからね。
最近は本調子じゃなかったせいで全然仕事が手につかなかった。
なのに倍は疲れてる。
それこそリスナーさんが心配してくれてる頭と背中が妙に痛いのも原因だと思う。
まぁ今は1人で居たい気分だ。
ウ゛ゥ゙
と、スマホの通知音が鳴り響く。
葛葉[活動休止とは??]
もう見たのか。
心配してくれてるんだったらちょっと嬉しい
なんて呑気に思う。
葛葉がこの調子だと長くなりそうだなー笑
やり取り終了あたりまで飛ばします🙏
「んーおもろいんだけどね、普通に」
でも僕が求めてるのはこんな些細なことじゃない。
もっとビックバンくらいおっきなこと!
叶[あ、ごめんそろそろだから。]
叶[またねぇマイダーリン💏]
と、葛葉との長いやり取りに終止符を打つ。
ホントはそこまで長くないのかもしれないけど、体感では1時間くらい経った。
[…そろそろってなんだよ笑]
何がそろそろなのか。
僕の限界が?
だとしたら無意識にも的を射ていて感心する。
ウ゛ゥ゙
あれれ、終止符を打てていなかったかな?
葛葉[絶対帰ってこいよ]
「んふふ」
絶対かー笑
まぁ……
約束できる自信はないかな。
僕は既読だけつけてスマホを閉じた。
【葛葉Side】
小柳「叶さん休止マジかー」
星導「休んたほうがいいとは思いますけど」
ロレ「でも悲しいもんは悲しくない?」
イブ「わかる〜。推しが休止した気分」
ここも叶の話題で持ちきりだな。
こんなにも愛されているのを叶は自覚しているのか。
美兎「叶くん最近なんかありました?」
ンゴ「生徒会さんのときはいつも通りだったよ?」
明那「んーでも配信で最近頭と背中が変に痛いって…」
緑「え配信までチェックしてんの?キモ」
普段は朝からこんな揃うことないのに、
変なとこで団結力あるんだよなぁ。
剣持「ここはそっとしといたほうがいいんですかね?」
甲斐田「えー心配だよ〜」
加賀美「でも連絡するとしたら争いが…」
不破「あー誰がするかみたいなね?」
星川「その間に帰ってきちゃうって」
楓「まぁそこは一番の相方に行ってもらえばいいんちゃう?」
その一言で全員が一斉にこっちを向く。
葛葉「えぇ怖。てか俺もう連絡したし」
一同「……え?」
葛葉「はぁ…叶は一人旅に出るってよ。じゃ」
面倒くさくならない内に帰ろうとする。
いや、帰ろうとしたが。
「早く言えよ」「一人旅?」「かなかなが?」
「今夜は帰らせないよ♡」「なんで?」
「どこに?」「元気だった?」
「いつ連絡したん?」 …………………などなど
全員が一斉に喋るので誰が何を言ってるかはわからない。
聖徳太子の背中はデッケーよ。
…だか1人連れ込もうとしてるやつが居たのは誰でも分かるだろう。
葛葉「うるさ…過保護すぎだろ」
美兎「ここは代表して言わせてもらいますけど、葛葉も叶のことが心配で連絡したんじゃないんですか?」
心配に決まってるだろ。
今だってまだ心配だ。
葛葉「少しの間だけだし平気だろ」
明那「でもかなかなってすぐどっか行っちゃいそうじゃん?」
ロレ「それな?気づいたら消えちゃってそう」
それはそうだけどさぁー…
あいつもそんな構われてたら逆に嫌になるだろ。
葛葉「まぁすぐ戻るって言ってたし」
「元気だったよ。……多分(ボソッ)」
いつもとテンションが変わらなすぎた。
というか逆に高かったような?
…だとしたら無理矢理元気に振る舞って…
ロレ「まぁ流石に帰ってくるか」
楓「あ、生徒会どうするん?」
みんなでわらわらと楽しそうに話し始める。
また日常に戻った。
そんな気がした。
剣持「………」
ん?もちさんは輪に入らないのか?
不思議に思いじっと見ていると、
ぱちっ
と目があった。
剣持「本当にすぐ戻ってくるんですかね」
葛葉「叶がそう言ってんだからそうだろ」
何かを探るような目でこちらを見てくる。
剣持「………じゃあ100歩譲って何もないとしましょう。」
剣持「多分ってなんですか?」
聞こえてたのかよ。
葛葉「……知らねーよ」
そう言って今度こそ足早に、逃げるように立ち去る。
許してくれもちさん…
俺もまだ整理できてないんだ。
でも、
葛葉「もちさん耳良すぎな?」
以上が1話です!
書いてる間は普通に楽しかったんですけど…
あのですね。
今日うちが好きな人の卒業日なんですよ…!
悲しいまじで。
今卒業ライブ見ながらやってるよ。
名前はホロスターズの水無世りおくんです!
大好きりおくん!!
コメント
1件
うわぁ、もう第1話からすごく引き込まれました…!叶の「なんか面白いこと起きないかな」って何気ない一言が、実は結構重い感じがして。それに、葛葉が心配して連絡するところとか、最後のもちさんの鋭い問いかけとかゾクッとしました。2人の距離感が絶妙で、これからどうなるのか気になりすぎます…!続きが待ちきれないです🌙