注意
センシティブ設定がついていますが(運営がセンシティブと判断したらしい)そのような描写は0です。
羽ゲンです。
小説版ドクターストーン(声はミライへ向けて)の微妙なネタバレと捏造が含まれます。
羽京が普通にやばいやつです。
付き合ってません。
それでも良い方のみ、変わってしまうから、まだ、隠して。をお読みください。
ゲンとお酒を飲んだ。
彼は意外とお酒に弱いのか、すぐに動けなくなってしまった。
そんな彼に肩を貸し、共に船の端へ移動する。
 「うげ〜…飲みすぎた〜…」
 「ごめん、僕もあれくらいなら大丈夫かなって思ってた…」
 いつもならば「気にしないで」の一言でも言えるはずの彼は「ん、」と一言だけ呟きぐったりしている。
カジノの人工的な光や騒がしさとは真反対に月の光や静かな波の音に包まれる。
 「なんか、ゲンが静かなの結構違和感かも」
 笑いながら彼の方を見ると、少し不満げな表情を浮かべたあとクスッと笑った。
酔っているからだろうか、少し頬が赤く染まっている、普段とは違う、少し幼さと可愛らしさを感じる姿に嫌なことを考えてしまった。
 (そういえば、今ゲンはあんまり動けないんだっけ)
 そんなことを考えながらゲンの瞳を見つめる。
自分の考えている嫌なことをかき消すかのように、話題をなんとか絞り出す。
 「…あ、そういえばゲンって僕の第一印象はどんな感じだったの?」
 「それ今する話〜?…んー、なんだろう」
文句を言いながらも答えてくれようとする姿ををじっと見つめる。
気まずかったのか、それとも無意識か。ゲンは顔を逸らし、海を見つめる。
しばらく悩んでいるような表情をした後、ハッと思いついたような表情に変わる。
そして頬杖をつきながらこちらを見る。
「あ、なんか最初話聞いた時は元自衛官ってことでキビシー子想像してたかも」
 「へぇ、どんな人を想像してた?」
 「身長おっきそうだなーとかコワモテそうだなーとかね、あと、「○○であります!」みたいな口調とか?実際はその真逆だった訳だけど」
 「あはは、確かに自衛官って考えたら僕も先輩とかを想像するかも」
 「それにしても、あります!って口調はないでしょ」
 ケラケラと笑い合った後、間ができる。
そのタイミングでいつもの調子を取り戻しつつあるゲンは、こちらに話を振ってきた。
 「じゃあ、羽京ちゃんは最初俺をどんな人だと思った?」
 「うーん、それって、テレビで見た時?石化後にあった時?」
 「そうね、んじゃあテレビで見た時の話で♪」
 「最初僕がゲンを知ったのはメンバトの時だったんだけど…司との戦いだったかな?」
 「あ、それ俺が負けた回じゃん!あれは悔しかったな〜」
 「そうだね。なんと言うか、全体的な雰囲気とか…良いイメージはなかったかも」
 「怪しい人…って感じかな」
 「何それドイヒー…でも…まぁ、あの時色々あったからね〜…」
 「そうそう、それに、イカサマもしてたんだから、ね?」
 ニヤリと笑うとゲンは少し困ったような表情を浮かべる。
声に出さなくとも「まだその話をするのか」と思っているのが伝わった。
 「あはは、ごめん、ちょっとゲンが面白くって」
 「羽京ちゃんって、意外とさっぱりしてると言うか…人をイジるタイプよね」
 ちょっと印象変わったかもと冗談を言い、クスリと笑う。
少しずつ調子は良くなっていっているが、まだ足元は少しふらつくようだ。
嫌な考えを誤魔化すために話していたはずなのに、これでは嫌な考えが捗ってしまうと言うもの。
 ゲンの中では自分はどんな人間なのか、その印象はその気持ちを伝えたらガラッと変わってしまうものなのだろうか。
そう思いながらも勢いがついた妄想は、嫌でも広がって行く。
手を無理やり掴んだら、僕は嫌な人になってしまうのだろうか、それでもゲンは一緒にいてくれるのか。
ここで告白をしたら引かれてしまうだろうか、もしここでいきなりキスをしたら、もしここでいきなり抱きついたら。
 自分もかなり酔っているからか、自分の思考と体の制御ができない。
海を見つめているゲンに手を伸ばす。
心臓が高鳴る、謝っただけでは一緒にいられなくなってしまうかもしれない、でも。
彼の肩に触れそうになったタイミングで、彼が口を開いた。
 「気持ち悪い」
その言葉にハッとする。
手を引っ込め、謝ろうとした。が、彼の放った言葉は別のことに向けてだった。
 「うぇ〜…なんか船酔いしたかも」
 「あぇッ…!?…大丈夫?」
 突然の出来事に声が裏返り、喉からヒュッと息が漏れたような音がした。
これほど驚いたのはいつぶりだろうか。彼は不思議そうな表情を浮かべている。
 「羽京ちゃんがそんなにびっくりしてるの初めて見たかも」
 「それにしても、何かあった?…もしかして、俺で変なことでも考えてた?」
 「…あ、あぁ……秘密かな」
 「ふーん?メンタリストにそう言う勝負挑んじゃう?」
 「…でも今は酔いが落ち着くまでちょっと待って…」
 いつもの彼でなくてよかったと同時に心配が来る。
いつかこの想いが伝えられた時に、今日ここで思ったことも話そう。
それまでは…印象が変わってしまうから、まだ、隠して。
 あとがき
リハビリ作二個目です。
次回は3000文字ほどの作品を投稿しようと思います。
そこでお願いがあるのですが、羽ゲン限定でリクエスト等、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。
ショーさんは女体化が苦手なのでどうか女体化以外で…
それでは、また次回お会いしましょう。
 
コメント
4件

良き良きの良き…遅れて申し訳ない!羽京の激重感情がうまく表現されてて神ですか?あ神ですねはい!!羽ゲンの接種率低いので本当に有難いいぃぃいい!!!個人的に〜〜であります口調の羽京さんを見てみたい気持ちもあるし本当に作り込まれてて良いです!!!!これからも頑張ってくださいッッ‼︎
リハビリ作とは思えないほどの神作品!!次待ってます!