愛 と 血

100年前。

『マリア戦争』が終わった際、ある地下に1人の少女が囚われていた。

そう。それも人類が住んでいる世界にある、小さな地下の牢屋。

黒髪で、ボサボサになった髪、涙などでぐちゃぐちゃになった顔。

ただ、皆々彼女の長いまつ毛、吸い込まれそうな程綺麗な赤い目に惹かれるだろう。

彼女は人外。

彼女の先祖はヴァンパイアで、マリアの先祖を×害したらしい。

そんな事件の影響もあり、マリアは、｢ヴァンパイア一族は人外の中でも最も邪悪。｣そう言っているのでヴァンパイアは見つけられると彼女のような扱いをされる。

彼女の手には鎖

薄暗く、狭い地下。そして異臭もする。

彼女の気持ちは私達には分からない。

だが、少なからず憎しみは持っているだろう。

ある日、人類が住んでいる世界で、大きな災害があった

それも、人類滅亡、、と噂がある。

彼女は地下に囚われていたので、被害を受ける事は無かった。

彼女は鎖を何とか外せる事ができ、外に出た。とても久しぶりの外の空気を吸っただろう。

彼女はこう言った。

「世界って、素晴らしいな」

それは誰もいない、何も無い。そんな世界を見て。

普通は絶望するはずなのに、なぜ彼女がそんなことを言ったかは分からない

ただ、何万人か、他の世界に避難したらしい。

それも、人外と人間が仲良くしている。

まさに彼女が望んだ世界。

彼女は何も無い野原で深い眠りについた。