テラーノベル
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───────日本のどこかにある山の奥には、”神”と呼ばれる者たちが存在する。
その神達を取りまとめる”山神”と呼ばれる2対がいる。その2対は、男女の神であり、男は山陽、女は山陰という名を持っている。
山陽は、森を明るく照らし、ありとあらゆる物の成長を促す。
山陰は、その逆である。森を影で覆い、ありとあらゆる物の腐敗を促す。
彼らは、度々森に迷い込む小さな子供と出会う。
今日は、そんな迷い込んだ小さな子供とのお話である。
…
あっちぃ…、ディアブロもあんな夢中でやっちまってさ…バカみてえ。
俺の名前は”ヴォロノフ・ローレン・ディケンズ”
人間の年でいえば…まあ、17ってとこか。
悪魔で、一応は貴族だが……まあ、成り上がり貴族って呼ばれてる。
今日は父と弟と人間界に修行を兼ねて来たが、人間界ってこんなあちいのか、…やる気起きねえ…。
ま、だから今はサボりで森ん中探索をしてる。
父さんにはあんまり森ん中勝手に歩くなって言われたけど、何が悪いんだか…。
…
それから10分くらい歩いたら、問題が起きた。
帰り道が分かんねえ。
いや、さっきまでは覚えてたんだ、だが……ここら辺に入ってから妙に雰囲気がおかしい……
なんだか、気持ち悪い…はぁ、いやだいやだ……早くここを抜けねえ……と?
茂みを抜けた、その時だった。
目の前には、白髪と薄ピンクが混ざった三つ編みの筋骨隆々の女?が1人と…白髪の長髪の男……が1人…、なんだこいつら、明らさまに人間の雰囲気じゃない…。
「ん、おい。山陽…客だぞ」
「ん?おや、…これは…」
「人間ではないようだな。…おい、子供…何者だ」
俺は角も生えてねえし、悪魔の匂いを誤魔化す香水だってつけてきた、なのになんで?
「…こらこら、山陰…怖がってるじゃないか。…にっと、…悪魔…かな?」
「あ、…ああ…そうだ。」
「…どうする?殺すか?」
「こーら…物騒なこと言わないの…きっと、迷い込んでしまっただけだろう?…」
「…ああ、西からこいつと似た気配を感じる…」
「うーん、それにしても…この子まあまあ強い悪魔なんじゃないのかな?…なのにどうして道になんて迷ったんだろうねぇ」
「…は?…まあまあ…だと?」
「仕方がないだろう、山陽…きっと我らの覇気でそういう機能が鈍ったのだろう…」
「おい待てよ、…俺が…まあまあな悪魔だと?」
「ん?…ああ…何か…間違ってたかな?」
「…ッち…はは、じゃあそのまあまあな悪魔に殴られたらどんな気分かな……ッ゛!?」
その山陽って呼ばれてる男に殴りかかろうとした、だが気づいたら山陰の女の方に俺の拳が掴まれてた。
…てか、痛!?!!!?!…なんだこいつ、馬鹿力すぎんだろ!?
「山陰……僕は大丈夫だから、手を離してあげたらどうだい?」
「山陽…、こいつは仮にも”神”に手をあげようとしたんだぞ…?それにこいつは悪魔だ…骨の1本や2本折れたところですぐに回復する」
「は……?神?」
「ああ、言ってなかったっけ?…僕ら一応この山の山神なんだ…そう大したことないけどね~」
「…やま、がみ…?」
「…ほら、山陰?…手を離してあげなよ」
「…ふん。」
「っ…てえ…このゴリラ女」
「は?」
「まあまあ、子供の戯言だろう?…さ、とにかく家族のところに返してあげよう?」
「…はいはい。」
結局そのまま2人に手を引かれて、気づいたら俺は父と弟の後ろの岩陰で眠っていた。
父には夢でも見たのだろうと信じて貰えない。
あれは、俺が見た夢だったのだろうか……
コメント
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ヴィアさん、第1話読みました🌙 山神と悪魔の子の出会い、すごく好きな空気感でした。山陽のふわっとした感じと山陰の物騒な感じのバランスが絶妙で…「まあまあな悪魔」って言われてキレるローレンくん、可愛かったです笑。神様たちの覇気で道に迷うって設定、ゾクッとしました。 続きがすごく気になります…!🥀