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🌈🍑🦖いろいろ

第3話 - ⚡️🦖　🦖ﾀﾋネタ

2025年08月19日

#じゃぱぱ愛され

#なおじゃぱ

#うりじゃぱ

#たつじゃぱ

らむ

死ねたです

　その日――。俺は世界で1番見たくなかった景色を見た。青い体温。もう開くことの無い瞳。もう握ってくれない手。ただピーーとなるモニターの音が響く病室内。

「たっつん！何があってもビビらず挫けず立ち向かうんだよ！そして何より命が尽きるまで精一杯生きるんだよ！俺との約束ねっ」

　ただ、その声が俺の脳内でリピートして再生される。なんだよ、ふざけんなよ、お前が……お前がいなかったら俺生きていけないよ……、なぁ、じゃぱぱ。俺――。

　―――――――――――――――

胸が突然痛くなった。耐えれないほどだ。息切れも起きて、それに身体も火照っている。これはまずいと思った俺は救急車を呼んだ。

　診断結果は急性心筋炎による重度の心不全。

　医師は言った。

「もう、心臓移植しか道はないですね。」

　絶望、怒り、悲しみ。全部混ざった複雑な感情。

　じゃぱぱ、ごめん。俺、お前との約束守れそうにないや。

　が、突然とこう言われた。

「……あ、ドナーの方が見つかりました。」

「……え」

　――――――――――――――

　手術当日。ドナーの情報は一切入ってこなかった。当然だ。相手の希望がなければこちらに伝わることはない。どこかの誰かの心臓が、俺の中に入る。俺は何も知らないまま全身麻酔に身を委ねた。

　――――――――――――――

「……はっ」

　俺はガバッと起き上がる。胸に痛みを感じるがそれ以外は何ともない。自分の両手を見る。点滴の管が沢山繋がれていてちょっと痛い。痛いということは生きている。

　じゃぱぱ――、俺、生きてるよ。

　すると、担当医からひとつの封筒を手渡された。

「ドナー本人のお方から手紙を預かっています。」

　俺はそれを震える指で受け取り、震える指で開いた。

　手紙は見覚えのある丸っこい字で書かれていた。

『この手紙を読んでるってことは、手術も無事に終わって生きてるたっつんがそこにいるってことだネ！笑』

「……笑ってんじゃねぇよ、バカｯ、」

『俺ね、たっつんにバレないようにこっそりドナー登録してたんだ。俺はもう死ぬことは分かってたからせめてなにかたっつんに恩返ししたいって思って。心臓、ちゃんと動いてる？？ちょっとくすぐったいかもね笑笑』

　文を読みながら俺は声を殺して泣いた。

こいつ、ほんとに最後の最後まで俺に生きろって言ったるんだ。どこまで行っても非の打ち所のないヤツだ。

　『俺の分まで生きろなんて言わない。でもね、俺はたっつんの中で生き続ける。たっつんが今から歩む人生の中で俺のことを想って笑ってくれたら俺はそれで十分。ありがとうたっつん。大好きだよ。じゃぱぱより』

　俺は涙を抑えながら静かに胸に手を当てる。そこには確かに、じゃぱぱがいる。

　青く冷たかった体温が、今俺の中で――暖かく動き続けている。

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