白銀の世界に消え行く灯火はゆっくりとその炎が消えて行くことに気付かぬまま。彼女は何を想うのか。
《???》
麗香「ここは…。私、確か寝てたはず…」
麗香「ん?あれは…提灯…?でも、炎が小さい気が…」
《麗香宅》
麗香「ん…良かった…やっぱり夢か…学校行くか…」
藍羽「麗香ー、そろそろ行くよー」
その声に引き寄せられるかの様に私は歩みだした。
《青山高校屋上》
麗香「ねー藍羽ー」
藍羽「どうした?」
麗香「今日変な夢見てさ?その夢がすごい不気味だったの」
藍羽「どんな夢?」
麗香「無駄に広くてそこにポツンと一つ炎が消えかけてる提灯があったんだよ」
藍羽「もしかしたら誰かの余命かもね」
麗香「誰かって?」
藍羽「麗香に親しい人か、最悪、麗香自身」
麗香「そんなことある?なら不吉すぎるよw」
藍羽「それもそうだね」
麗香は気付かない。消えゆく灯火は今を踏みしめていることに。残り4日の灯火はゆっくりと。