第六話
注意書きは第一話をご覧下さい。
水side
青「そんじゃ、行ってくるな」
水「行ってらっしゃい…!」
バタン
水「…何しようかな」
青さんが大学に行った。家から出ないとは言ったものの、やることがなくて暇だ。
水「…あ、そうだ」
お世話になるんだし、家事のお手伝いをしよう。
水「朝ごはんのお皿洗いしよ〜」
水「…よしっ、出来た」
家事はもともと母と暮らしてた時に全てやっていたから、慣れている。
水「次は…洗濯しよう」
水「……ふぅ、大分終わったかな」
大体の家事が終わった。その時だった。
ガチャ
水 ビクッ
水「えっ…!?」
扉の音…!?どうして?誰かきた…?もしかして不審者…!?
水「え、えっと…💦」
ドタドタ
やばい、こっちに来る…!!
ガチャ
紫「にいさーん、邪魔すんで〜」
紫「…え?」
水「……」
紫「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!」
桃「ちょっと紫!うるさいって!!…え?」
水「?」
桃「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!」
赤「桃にいもうるさいよ!!……え、誰?!」
黄「お前ら全員どうしたんや…ってえ?なんで青ん家に女の子がおるん??」
水「え、えっと…その…」
お兄さんって言ってた?てことは青さんの兄弟なのかな…?
紫「えちょっ、不法侵入!!」
桃「警察に連絡!!」
水「まっ、待ってください…! 」
赤「2人とも落ち着いて!!で、どうしたの?」
水「え、えと…私は…3ヶ月だけ、お世話になることになってて…」
余命のことは言えないので、とりあえず不法侵入だと思われないように1部本当のことを言う。
黄「それは青は知ってるんか?」
水「知ってます。許可貰ってます…! 」
紫「そっか、なら良かったわ!」
桃「びっくりしたよ〜…」
水「す、すみません…」
赤「名前はなんて言うの?」
水「水って言います」
黄「ええ名前やな!」
水「あ、ありがとうございます…//」
名前を褒められたことがないので、ちよっと恥ずかしい。
水「あの、皆さんは…?」
紫「そやったな。俺は紫やで、5人兄弟の四男や!!」
桃「俺は桃!5人兄弟の三男だよ!」
赤「赤だよ!5人兄弟の末っ子、よろしくね!」
黄「黄やで、5人兄弟の長男、よろしくな」
水「よろしくお願いします」
てことは青さんは次男だったんだ…。
紫「なぁなぁ!水ちゃんって呼んでもええ?」
水「ど、どうぞ」
紫「やった!」
これがあだ名ってやつかな。嬉しいな。元気だけどみんないい人そう。
水「皆さんはどうして来たのですか?」
桃「俺らさ、たまに勝手に青ん家に凸って、遊んでるんだよね」
水「え…!?」
あれ?て事はそっちが不法侵入してるんじゃ…??
赤「遊ぶけど、もちろんその分家事の手伝いをしてるの!」
水「な、なるほど…」
水「でも、学校とかないんですか…?」
黄「俺ら自分で言うのもなんやけど、優等生やからな。なんとかなんねん」
水「へ、へぇ…」
紫「そういう水ちゃんも、学校ないん?赤と歳近そうやけど」
水「!」
まずい…バレちゃう…。
水「私は…き、今日はたまたま休みで…!」
桃「なんだ、そういうことか!!」
よかった、バレなくて…。
赤「てか水っちめっちゃ美人さんじゃん!赤水っちのファッションショーしたい!!」
水「え…」
水っち?美人??ファッションショー???色々突っ込む所はあるが、ファッションショーをした事がないので、してみたい。
水「してみたいですけど、私服そんなに持ってなくて…」
赤「大丈夫だよ!赤に任せといて!!」
紫「あかん赤ちゃん!水ちゃんは女の子なんやで!?女の子に気安くファッションショーしようとか言うんじゃない!!」
赤「ちぇー…でも水っちしてみたいって言ってるよ?」
紫「でもあかん!!」
ちょっと残念だけど、紫さんが言っていることも正しい。
桃「てか俺ら家事しに来てんだから、早くするよ!!」
黄「でも、見た感じもう全部やってあるで??」
水「あ、それは私が…」
やっちゃマズかったかな…。
桃「うそ、水っちがやってくれたの?!」
水「は、はい」
黄「ほんま?助かるわぁ〜!ありがとな!(ヨシヨシ)」
水「!」
頭を撫でられるのは嬉しい。何だか落ち着く。
水「えへへっ」
紫「あかん、水ちゃんが可愛ええ」
水「えっ…!?//」
赤「青には勿体ないな」
桃「2人って付き合ってるの?」
水「ちっ、違います…!!//」
黄「なんか、妹が出来た気分やな〜」
水「い、妹…」
私には兄弟がいないので、凄く憧れていた。お兄ちゃん、お姉ちゃんって呼んでみたかったし、呼ばれたい気持ちもあった。だから
水「お、お兄ちゃん…??」
呼んでみた。
4人「うぐっ…!!」
赤「水っちかわいい〜!!」
紫「妹にしたい」
桃「いやそれな、毎日お兄ちゃんって言ってもらいたい」
黄「ほんま、青には勿体ないわ」
水「♪」
人がたくさんいるとこんなに楽しいんだな。心が暖かくなる。
桃「ねぇねぇ水っち!一緒にゲームしよ!」
水「ゲーム…したいです…!」
紫「みんなでやろうや!」
黄「ええな」
赤「やっぱゲームと言えばマ〇カだよね〜!!」
青side
店員「ありがとうございました〜」
青「よしっ、帰るか」
大学終わりの帰り道。俺はお気に入り店でシュークリームを買った。水、喜んでくれるかな。
ガチャ
青「ただいま〜…」
<ーーーー!!
<〜〜…ーー?
青「?」
なんか、騒がしいな。靴も多いし。
ガチャ
青「水ー?」
紫「ちょ、水ちゃん強ない?!」
水「これ、楽しい…!✨」
赤「喜んでくれてよかった!」
桃「うんうん……って誰だ!俺に甲羅ぶつけたヤツ!!」
黄「俺w」
桃「許さねぇ!!」
青「…」
なんやこの状況。
赤「あ、青にいおかえりー」
青「おかえりちゃうねん、なんでいるん?いつもより早ない?」
桃「いやー、今月は早くなっちゃって」
紫「てか青にい!なんで水ちゃんのこと隠しとったん!?」
青「なんでって、言わなくてもいいかなって思って」
黄「俺ら来た時いたもんやから、びっくりしたわ〜」
青「それはごめん」
水「青さん、おかえりなさいっ…! 」
青「ん、ただいま」
赤「聞いてよ青にい!水っちがさ、家事ほとんどやっててくれたんだよ!」
青「そうなん?ありがとな水(ヨシヨシ)」
水「えへへっ…♪」
はぁ…可愛ええ。癒される。
桃「ねぇ青、その手に持ってる箱なに?」
そうやった。水と2人で食べようとしてたシュークリーム。
青「シュークリームや」
紫「シュークリーム!?」
青「いや、水と俺の分しかないで。来ると思っとらんから 」
赤「えぇ…まぁしょうがないか」
水「しゅーくりーむ…?」
青「甘くて美味しいスイーツやで」
黄「きっと水、気に入るで」
水「ほんとっ…?」
青「ご飯は食べたんか?」
紫「まだやで」
青「じゃあ食べた後のデザートな」
水 コクッ
黄「じゃあ、ご飯の準備するな」
青「ありがと黄」
水「黄お兄ちゃん、私も手伝います…!」
黄「ほんま?ありがとな!」
ん?今お兄ちゃんって言った??
赤「驚いたでしょ」
赤「水っちね、赤達のことお兄ちゃんって呼んでくれるんだ〜!」
桃「もう、ほんとにかわいい」
紫「羨ましいやろ〜(ニヤッ)」
青「…別に」
青「風呂入ってくるわ」
ほんとはすっげぇ羨ましいがその気持ちを抑えた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!