2月14日
雪の降る寒い日だった。オレは学校の帰り道を1人で歩いていた。
今日に限って手袋を忘れてしまい手が悴んでいるのが指先から喉奥まで伝わってきた。
ふと手の平を見た。赤い。やはり悴んでいたのだ。
……それにしても寒いな。オレとした事が今朝完全に油断をしてしまった…。取り敢えず今日は先を急ぐか…。
と小さく戯言を言いながらすっと顔を上げた。その瞬間だった。
オレの目の前に車が止まり、オレは黒い服を全身にまとった奴に勢いよく車に乗せられた。
それから意識は無く気づけばオレはとある部屋に来ていた。
長いテーブルの上に白いテーブルクロス。一通り見回したが部屋にはこれしかなかった。
そしてオレただ1人。身動きが取れないまま、テーブルのすぐ後ろの1つの椅子に座っていた。
まるで”食事をするかのような体制だった”
ただそうして1人、冷や汗をかきながらも冷静に、状況を理解しようとした。
だが、その時だった。
入口のドアから背の高いメイドが入ってきた。
顔はレースで隠しておりその顔を見ることはできなかった。
だが服装はごく普通のメイドだ。
オレは困惑しながらもそのメイドがこっちへ向かってくるのを見ていた。
メイドはオレの横に立つと、目の前にあったテーブルにスプーンにフォーク、ナイフやワインの入ったグラスなど沢山の食事用の物が置かれた。
オレはやはり食事をするのだろうか。と疑問を抱きながらもメイドの行動を静かに見ていた。
するとメイドはグラスに入ったワインをオレに飲ませようとしてきた。
だがオレは未成年だ。
全力で口を塞いだが、力が強く危うく飲ませられそうになった。
オレは意を決して言葉を放った。
「オレはまだ高校生だ!ワインは飲めない!!」
メイドは手を止めオレの方をまじまじと無言で見ていた。
オレはもう一度言った。
「おい!聞いているのか!というかここはどこなんだ!?オレは家へ帰ら……!?!?」
メイドはオレがもう一度口を開けた瞬間にワインをオレの口へと流し込んだ。
オレは喋っている途中だったからなのか、いきなりの事に驚いたのか、そのワインをごくりと勢いだけで飲んでしまった。
どうもそのワインは何故かしょっぱかった。
と色々な感情を頭の中で整理しているとメイドはテーブルに皿に乗ったチョコレートを置いた。
オレはチョコレート?と疑問に思ったがそんなことも考えさせる暇なくメイドはチョコレートを丁寧にナイフで切り、フォークに刺しオレの口へ運んだ。
オレは抵抗しようとしたが、手足は縛られている。またなにか言葉を発するとその勢いで口に入れられるだろう。
見た目は普通のチョコレートだが、オレは先程より強く口を閉じ、固く拒否した。
だがメイドはお構い無しにオレの口へチョコレートを擦り付けてくる。
オレの口はもうチョコレートだらけだ。
オレは次第に気持ち悪くなり嘔吐してしまいそうになった。
だが嘔吐してしまうとまた口に入れられると思い我慢した。
が、メイドは一向にオレの口にチョコレートを擦り付けるのを辞めようとしない。
皿の上のチョコレートも少なくなってきている。
するとメイドはいきなりチョコレートを刺していたフォークからチョコレートを取り、そのフォークをオレの身体中にそーっと滑らせた。フォークの先は先程刺していた溶けたチョコレートが付いていたにも関わらず、服の上からでもゾワゾワと感じた。
オレはその感じに身体が跳ね上がりその反応で口から「ひっ…」という小さな声が零れた。だがメイドはその瞬間を見逃さなかった。オレの口へメイドがフォークに刺したチョコレートが口の中へと飛び込んだ。
舌にチョコレートが乗るとオレは鳥肌が全身にたった。
ものすごく不味い。チョコレートのはずなのに今までに食べたことの無い味だ。
オレはその不味さに目から涙が滲んだ。
するとメイドはオレの背後に周り後ろから手を伸ばし座っているオレのズボンと下着を膝下まで一気に脱がせた。
オレは突然の行為に出る涙も止まり、唖然としていた。
メイドは脱がせると少しの間もなくオレの性器を触り始めた。
それも慣れた手つきだ。
オレは気持ちいいという感情より驚いた感情の方が勝っていた。
だがメイドは触り続ける。隅々まで。
オレは玉を触られた瞬間に身体がビクッと跳ねた。それと同時に「う、…っ!」という情けない声を出してしまった。メイドは休む間もなく触り続ける。
ついにオレは出してしまった。
するとメイドは触る手を止め、オレのズボンと下着を上まで上げた。
次は何をされるのかと思っていると手の紐が解かれた。
オレはつい「え…?」と声を出してしまった。
するとメイドはその後ろにいるまま立つと、後ろからオレの両手を支え、いつの間にか目の前に置かれていたチョコレートをフォークに刺しオレの口にと運んだ。
オレは油断していたからなのか、行動をメイドに支配させられたからか、そのチョコレートをまたもや口にしてしまった。
オレはメイドの手を振り払い咄嗟に自分の口を両手で抑えた。
このチョコレートはさっき食べたチョコレートと非にならんくらい不味かった。とてもだ。
オレは仕方なく泣きながらもそのチョコレートを飲み込んだ。
もう嫌だ。オレは一体さっきから何をされているんだ。と冷静にやっと考えることが出来た。だが答えは見つからない。するとメイドは最初に飲んだワインをオレの目の前に置くと、そのワインの入ったグラスに先程のチョコレートを入れて混ぜ始めた。ここの時点で臭いは最悪だ。
チョコレートが溶け、ワインと混ざり合うとメイドはそのグラスをオレに持たせ、自分で飲めというのだ。
オレはそのグラスを手に持ったまま隣のメイドを見つめた。
顔は見えないが、どこかで見たことあるような…会った気があるように感じた。
だがオレにはそんな考えている暇はなかった。
メイドはいきなりオレの口を片手であんぐりとあけ、オレの持っていたグラスを奪い取るとオレの口に流し込んだ。
上を向かせられてた為飲み込まずとも喉奥までその液体が流れ込んでくる。
最悪だ。オレはその味に絶望し自然と涙がポロポロとこぼれ落ちていた。
オレは咄嗟に正面を向くと、味が更に濃ゆくなりオレはもう発狂してしまいたくなるほどだった。
だが恐ろしいことにオレのその様子を見たメイドはオレの口を後ろから両手で塞いだ。
今のオレはもう何感じ無くなっていた。
「母さん、オレはもう大人になったよ。」
その言葉にオレは意味を込めそう呟いた。
____________
___今までオレが見ていたものは幻覚だった。
オレは、学校の帰りに何者かに気絶させられホテルに連れ込まれていた。
そこでオレはテーブルの後ろにある椅子に座らされ、手足を縛られた。
そしてひとつ違うのが___オレは頭にVRゴーグルを付けられていた。
そう。それはオレに幻覚を見せるためのモノだった。
実際にオレが食べていたものは、尿、糞。
ワインとチョコレートが混ざったのも尿と糞を混ぜたもの。
オレの性器を触られたのは本当だ。
_______神代類。
類こそがメイドの正体だったのだ。
だが類は正体が辞めてもその行為を辞めることは無かった。
そう…地獄は続くんだ。どこまでも。
______類と一緒なら______
コメント
6件
バカな私には意味がよくわかりませんでしたがとにかく神ということだけがわかりました。
ちゃんと良いな
ちゃんと良いな