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アラスター推し
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#ポピープレイタイム
🖤黒蜜🍯
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#ハズビンホテル
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――ハズビンホテル。
この日のロビーには、アラスターだけがいた。
チャーリーは地下1階のバーにいて、ルシファーは自分の部屋で黙々とアヒルを作っている。
ロビーは静まり返っていた。
アラスターはラジオマイクを手にしながら、いつものように笑みを浮かべている。
「さて……今日は随分と静かですねぇ。」
その時――
ガチャ……
ロビーの扉が開いた。
「……!」
アラスターの表情がわずかに変わる。
誰かが入ってきた。
アラスターは警戒し、すぐにラジオマイクを構える。
「何者です?」
すると――
扉の向こうから、一人の少年が姿を現した。
青色の髪。
そして、その少年はアラスターの姿を見た瞬間――
目を輝かせた。
「……!」
次の瞬間。
「お兄ちゃん!!」
「なっ――」
アラチャは勢いよくアラスターへ駆け寄り、そのまま抱きしめた。
「お兄ちゃん!! 会いたかったよ!!」
「う、うわっ……!」
アラスターは突然のことにバランスを崩し――
ドサッ!
床に倒れてしまった。
「…………」
アラスターは床に倒れたまま、目の前にいるアラチャを見つめる。
「……今、何て?」
アラチャは笑顔で答える。
「だから、お兄ちゃんって言ったんだよ。お兄ちゃん!」
アラスターは困惑する。
「……私に弟は居ないはずですが?」
「えっ……?」
アラチャの笑顔が少しだけ曇る。
しかし、すぐに何かを思い出したようにポケットを探った。
「じゃあ、これを見て!」
アラチャは一枚の古い写真を取り出した。
「……写真?」
アラスターは写真を受け取り、じっと見る。
そこには――
幼い二人の少年が写っていた。
一人は青色の髪。
そして、その隣には――
アラスターとよく似た少年。
アラチャが写真を指差す。
「ほら!」
「この青色の髪の方が僕!」
そして、隣の少年を指差す。
「その隣にいるのが、お兄ちゃん!」
アラスターは写真を見つめ続ける。
「…………」
いつもの笑顔が消えていた。
「これは……」
写真の中の少年。
そして、自分の記憶。
何かが頭の奥で引っかかっている。
「……あり得ない。」
アラスターは小さく呟いた。
するとアラチャが不安そうに尋ねる。
「お兄ちゃん……僕のこと、忘れちゃったの?」
「…………」
アラスターは答えられなかった。
その時――
地下1階からチャーリーの声が聞こえてきた。
「アラスター? 今、誰か来たの?」
アラスターは写真を握ったまま、アラチャを見る。
アラチャもアラスターを見つめる。
二人の間に、静かな時間が流れる。
そしてアラスターは――
「……あなたの名前は?」
アラチャは少し笑って答えた。
「アラチャ。僕はアラチャだよ。」
アラスターは再び写真を見る。
そこには確かに――
自分と、青い髪の少年が写っていた。
「……アラチャ……」
その名前を口にした瞬間。
アラスターの頭の中に――
遠い昔の記憶が、一瞬だけ蘇った。
コメント
1件
第2話、読み終えました…!アラチャくんが「お兄ちゃん!!」って駆け寄るシーン、すごく胸に響きました。アラスターが戸惑いながらも、写真を見て記憶の断片が蘇るラストが切なくて。忘れていた弟の存在って設定、重くて読み応えあります。続きが気になります…!