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注意
〇凪玲
〇死ネタです。れおぴが死にます…
〇人狼パロ
〇以上が大丈夫な方のみ進んでくださいね。
昔、あるところに真反対の二人の子供が居ました。
1人は誰もを魅了する性格と容姿を持った村一番のお金持ちの家の子。
もう1人はどこにでも居る狩人の家の子で、村ではその性格と生活から、悪魔の子と言われている子でした。
そんな正反対の二人が仲良くなったキッカケはまるで運命のようでした。
「はー、つまんね~」
村一番のお金持ちの子こと御影玲王は幼い内に村の集まりに呼ばれたことにでとても疲れていた様でした。そんな集まりからの帰り、村の石段で躓いてしまいました。そのまま行けば落ちてしまうでしょう、いつも居る使用人のばぁやも今回に限って居ませんでした。
「ッ….!」
玲王も怪我を覚悟して目を瞑ったそのとき
「おわ…危な…」
感じると思った痛みが無く、恐る恐る片目を開けるとそこには悪魔の子と村で囁かれている、狩人の子凪 誠士郎が自身を両手で抱えている…俗に言うお姫様抱っこをしているのが分かりました。
「え…あ…」
玲王は男にお姫様抱っこをされている恥ずかしさで顔を赤らめながら口から今にも消え失せそうな声を発していましたが対する凪は気だるそうな目で余裕そうに玲王を抱えていました。
「早く降りてくれない?」
片腕を下げると玲王は慌てて凪の腕の中から脱却し礼を言いました。
「ごめん、助けてくれてありがとな!」
言葉を無視して石段に座るに玲王は少し驚きを示しました。他の子は玲王の全てが邪魔をして、媚びを売ったり、玲王を取り合って喧嘩や虐めを始めたり、腫れ物のように扱われたり、嫉妬の対象としてあらぬことを噂されたり様々な事をされてきたのです。それと同時に無視されたことにムカッとしましたがそれを言葉に出さず、その代わり言葉を続けました。
「なぁ、お前体感凄いな!俺デカい方なのに!鍛えてんの?」
鬱陶しいと感じ、凪は眉を顔の真ん中に寄せながら明らかに不機嫌です。と言うオーラを発しこう言いました。
「別に、俺の上に急に君が来たから抱えただけ…」
そのとき玲王は確信しました。こいつとなら他の事に巻き込まれず、気楽に楽しく話し合えるのではないかと
「面白い!お前はそのままでいい!今日からお前は俺の宝物だ!」
凪は玲王のこのワードと玲王の瞳に飲み込まれドキドキと鼓動が早まるのを感じましたがそれを急に抱きつかれて困惑しているだけだと自分を無理にでも納得させました。それが恋心と知らずに。
ーーーーーー
それから何年経ったでしょう。お互いは互いに恋心を抱き、両片思いの関係で、村では仲良し二人組として、なぜこの二人は仲良くしているのか謎に思われつつも徐々に認識されて行きました。
ですがある日、幸せな日は終わりを告げました。珍しく全住民を集めた集会で村長の隣に立っているシスターが神のお告げを告げます。
「この村に人を喰らう人狼が現れるだろう、そして村には神の加護を授け人狼に対抗出来る村人が現れる。その者の力を使いながら生き残り人狼を吊るせ。」
確かにここ数日は獣害により死人が何十、もしかしたら百名も出ておりました。そこでのこのお告げ、住民たちはすぐさまパニックになりました。玲王もふるふると体を震わせて、顔が青ざめている様でした。
「大丈夫だよ、玲王。俺が玲王のこと守るから」
凪は玲王の体を壊れ物を触れるように優しく、優しく触れました。その不器用な慰めで、玲王は安心して凪に微笑みました。
でもこの状況が終わる訳じゃない。せめて沢山の人を救えるように積極的に議論に参加する玲王は人狼に狙われ安く、凪は気が気ではありませんでした。
そして昼の議論後、玲王は凪に言いました。
「今日は俺じゃなくて蟻生を守れ。彼奴は今日噛まれてしまったら議論に支障が出てしまう。」
「….!でも…れお!」
もしかしたら玲王が噛まれてしまうかもしれない、そう考え凪は玲王を止めようとします。
「大丈夫だ、凪。お前も俺を守ってくれた、最初の日もそうだ。ありがとう。だから今度は俺はみんなを守りたい、お願いだ。」
こんどは玲王が凪を大切に抱きしめました。ですがその手は触れないと分からない程ですが震えており、玲王が必死に怯えを抑えているのが分かりました。なんの能力も無いのに立ち向かう覚悟に凪は折れ最後の一つ約束を取り付けました。
「じゃあ、玲王。約束して
絶対生きて…みんな生き残らせて…それで…最期まで、ずっと一緒に居てね。」
「ハッ!何それ、お前のエゴ?
…勿論だよ凪。だって俺の宝物の約束なんて敗れねぇもん。」
この惨状とは真反対に輝く夜空の下、同じように真反対な二人は小指を絡め一つの約束を誓いました。
神様、どうか玲王が人狼なんかに殺されませんように。
「大好きだぜ、凪。じゃぁな」
玲王のとても小さな呟きは、凪の耳には届かず真っ黒な暗闇に溶けていきました。
朝の集会、これは生存確認のために行われている集会です。凪はいつも起こしに来てくれない玲王に不安募らせ玲王の家に訪ねました。
コンコンと戸を鳴らしても返事はありません。額に冷や汗が垂れるのが分かります。脳一呼吸置いてもう一度戸を鳴らします、返事ありません。もう一度、返事は….
ありませんでした。
そして凪は扉を勢い良く開けると
鉄臭い、赤黒い血とぐったりと部屋の真ん中に身体中に細かい傷、足が切られ、手も切られ、胸に大きな引っ掻き傷。部屋中が血で真っ赤になっていることから生き残ろうと抵抗したことでしょう。凪との約束を守ろうと、ですが人狼の力に村人が叶う訳も無く、抵抗出来ないよう手足を切られたのです。頭の良い凪は手に取るように分かりました。
「ねぇ玲王、起きてよ…!ねぇ!お願いだから…生きて!約束でしょ…!宝物との約束なんでしょ!」
凪の悲痛な声で村人たちが集まる中気にもとめず凪は叫びます。
「玲王…玲王はスーパーエリートなんでしょ…寝坊なんて…らしくないじゃん…」
涙を流しながら玲王の胸に縋るように顔を埋めました。
ーーーー
「昼寝より、ゲームより面白い人生に連れてってやる!!俺がお前を退屈にさせない!」
絵心を除けば二人きり、ブルーロックの演説を終えみんなは先に行ったこの場所で紫色の髪と瞳を持つ少年は言いました。
「…うぇー分かったよ…じゃぁ信じるけど…一つだけ約束してね…」
白髪の少年は言いました。
「最後まで一緒にいてよ。」
「ハッ!なんだよそれ、お前のエゴ?」
レオ
「約束ね。村人」
白髪の少年はそう言いました。”今度こそ”約束が叶うことを願って、言えなかった愛を言えることを願って。
終わり
ーーーーーーあとがき⤵︎ ︎
お読み下さりありがとうございます。
プロットってほんと大事ですね。へへ…身に染みましたが疲れるので二度としません。
死ネタでしか取れない栄養ってありますよね。STAP細胞見たく死ネタ細胞はありますと言い続けてやりましょうか。()
当然に他の要素でも超栄養があるので1つには言えませんが結果何が言いたのかと言うと凪玲はいいぞと言うことで。はいおあとがよろしいようで。