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sxxn赤×紫
注意:紫裙の初心さが
解釈不一致だと思います。
誤字脱字ありましたら優しくお声掛け下さい。
r15〜
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
赤side→
深夜適当にテレビを流し見ていると
全盛期の恋愛について語る
良い歳したおっさん芸人とアイドル達。
その話題で思い出すのは
やっぱり自分の恋人で。
俺達の関係は、一般的に恋人と言われて
想像する関係とは少しだけ違う。
SNS活動で共に高め合う相棒兼恋人。
これだけなら学生時代
同じ部活動で付き合っているカップルと
然程変わらないのではと思う人も居るだろうが
彼奴は活動熱心。とても良い事だ、
良い事なのだけれども。
折角恋人なのに全くと言って良い程
構ってくれない。
勿論活動に関わる話はしてくれるのだが、
会話に恋人としての優遇も無ければ
ハグ程度のスキンシップすらしてくれ無い。
これでは付き合っているという
名前だけ借りている様で酷く寂しい。
深夜で不安定な感情は無意識にテレビを消して
彼に電話を掛けていた。
赤:今から行くわ。
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紫side→
紫:は…
いや、無理だし。時刻は深夜二時。
急に電話が掛かって来たと思ったら
今から行くとだけ。
俺が寝てる可能性もあっただろ。
とはいえ断っても無駄そうなので
気分の乗らない重い身体を起こして
渋々部屋を片付ける。
彼奴泊まるんか?訳も分からないまま
ベットまで整えて彼奴に連絡を入れる。
紫:コンビニ行くから、
もし先着いたら入っといて。
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赤side→
紫:たでーまー。
家主が帰って来た。
俺はソファーから立ち上がると、
玄関まで向かう。
赤:おかえり。
正面からハグをしようとしたが、
可憐にもかわされる。
やっぱり此奴にいちゃいちゃする気は
無いようだ。
赤:避けないでよ。笑
紫:ぅっせー。
これ、買ってきたから。
そう言って此奴が差し出して来た
ビニール袋には軽めの酒とツマミがあった。
赤:奇遇、俺もそれ買った。
そう言って同じ菓子の袋を
シャカシャカと振ってみせる、と
此奴は嬉しそうに口角を上げる。
俺が大好きな、口がマスコットみたいに
緩やかな逆M字になる笑い方だ。
紫:分かってんじゃん。笑
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紫side→
紫:で、なんで来たん。
お互い酒の缶を開けると、
素直に疑問をぶつける。
まさか理由も無くこの時間なんていい迷惑だ。
赤:んー。テレビで恋バナ観て
お前何してるんかなーって。
紫:ゃ、電話だけで良かっただろそれ。
まさか、相談事だと思って準備したのに
くだらないダル絡みだとは。
赤:会いたかったのー。
そう言って此奴はまた抱き着こうとして来るが
若干苛立ちながらもそこはしっかりとかわす。
一回許したら俺だって
付き合っている訳だから此奴の事は好きで
それ以上の関係に
どんどん身体を許してしまいそうで
もしそれがグループの活動に支障を上げたら
どうしよう。責任を取れない行動はしない。
自分には厳しくブレーキを掛けないと。
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赤side→
結構な時間無駄話をすれば
時計が指すのは午前五時。
だいぶ酒も回って来て明らかに眠そうな恋人。
赤:もーそろ寝る?
対面で飲んで居たのを、
布団を掛けて、なんならベットに運ぼうと
隣へ移動する。
紫:んー… 笑 ⸝⸝
すると此奴はニコニコしながら
控えめに俺の肩に頭を預ける。
酔ってるからだろうが、
普段は絶対しない行動に
俺の酔いはほんのりと覚め始めて、
代わりに少しばかり胸が踊る。
赤:いるま、水飲んで?
そう告げペットボトルの水を渡しても
何故だか此奴は無反応、
無言のまま上目遣いで見上げて来る。
赤:頭痛くなるよ、ほら。
ペットボトルを彼の口元に持って行くと
やっと水分補給をしてくれる。
紫:ん…っ… くぷ ?!
寝ぼけてたのか溺れ掛けてて普通に焦る。
赤:大丈夫かよ、
軽く背中を摩ってやると安心したのか
返事をする様に俺の胸にぐりぐりと
頭を押し付けて来る。
ネコみたいな行動が可愛くて腰に手を回して
抱き締めようとすると、
以外な事にも此奴は抱き返してくる。
都合が良すぎる。これはきっと夢なのだろう。
もはや夢でも良いからと、
幸せを噛み締めながら頭を撫でてやった。
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紫side→
目覚めると、身体の表面が
丁度人肌くらいの温度で暖かく心地よい。
おはツイをしなければとスマホを探すと、
身体が固定されて動かない。
赤:ぁ、おはよ。
驚いて肘で探ると、
背中に張り付いている奴を捉える。
紫:なんっ… 何でそこに居んだよ。
同様で声が震える。何故だ、
酒を飲み始めて一時間程までしか記憶が無い。
まさか昨日の俺はハグを許したのか?
活動開始から二年、
付き合っても丁度二年程経ったが
今までそれは相当な我慢をして
適度な距離感を保って来たのに。
俺の約四年間の努力は酒に飲まれて
無駄になってしまった。
赤:お前が甘えて来たから。
一緒に寝ようって言われたし、覚えてない?
そんな、昨日の俺は何をしているんだ。
せめて甘えるなら
記憶のある時が良かったなんて。
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赤side→
紫:離せっ!馬鹿っ!
昨日のふわふわ甘えたモードは何処へやら、
ハグを拒み、遂には離せと暴れ始めた此奴を
どう治めるか思考を巡らせる。
辿り着いたのは、
赤:いるま。
紫:んだよ… ?はっ、ぁぅ⸝⸝
キスで口を閉じる事。
考え通り、いやそれ以上の効果で
暴れるのを止める所か
考えが追いつかないのか
口をぽかーんと開けて放心状態だ。
紫:ぇっ、あっ、ぅ… 。
言いたい事に頭が追いつかないのか
ただ頬を真っ赤にして
途切れ途切れな母音発している。
とうとう伝えるのを諦めたのか
お前がどうにかしろとでも言いたいのか
困ってるのが分かりやすく眉を八の字にして
此方を見詰めて来る。
どうにも出来ねぇよ、
もうしちゃったんだから。
初キスに満足な俺は此奴の視線に
ニヤリとやらしい笑みで返事してやった。
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紫side→
恋人にキスをされた。
普通のカップルなら普通の事なのだろう。
しかしハグも手を繋ぐのもスキンシップを
全くして来なかった俺に
朝起きたら隣に恋人がいて、
いきなりキスもされて。
それはあまりにも刺激が強過ぎて
どうして良いのか全く分からない。
全く分からないけど、
身体はじんわりと熱を帯びて
少しずつ幸せが実感出来てくる。
五分程無言の時間が続いて
その間も此奴は言葉に出来ない
愛おしい物を見るような目で
こっちを見て来ていて。
紫:ぁ、のっ。あ〜、ぇとっ。
何とか声は発せたのに、いざとなると
言いたい事がまとまらない。
俺、話すのは得意なはずなのにな。
赤:可愛い、大好きだよ。
紫:へぁ。⸝⸝
気持ちの整理が出来てないのに
追い討ちでハグをされて
此処で俺の頭はとうとうパンクしたらしい。
紫:ぉ、ぉ、俺も好きっ…、好きかも!⸝⸝
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赤side→
恋人からの初めての愛情表現は
初心で誤魔化してたけど
伝えたかったであろう気持ちは真っ直ぐで。
俺から彼奴への好きは溢れて
言葉よりも行動に溶けて
何度も何度も口に、頬に、瞼に、首に
甘く湿ったキスを落とした。
赤:好きっ。大好き、愛してる。⸝⸝
紫:ぁ… ふっ、ん… は、ぅ。⸝⸝
キスを降らせる度必死に息を吸って
細かく控えめな細い声を上げるいるま。
心做しか漏れる声は何時もより高く甘い。
紫:なつっ…ダメっ、
今まで強気な姿しか見せてこなかった此奴が
目尻に涙を浮かべて
弱々しく抵抗しようとする姿に燃えて
会話をしようと口を開いた隙に舌を捩じ込む。
赤:はっ…んっ、⸝⸝
紫:… ひゅっ、… んんっ、⸝⸝
長い、深い、ディープキス。
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紫side→
長いキスが終わって幸福感と名残惜しさで
心がぐちゃぐちゃになる。
こんな体験は初めてで、
自分でも知らない雌の顔した自分が怖くなり
投げやりに恋人に抱き着く。
赤:お疲れ、笑
ほら深呼吸。
なつは優しく背中を叩いてくれた。
ハグなんて数時間前が初めてなのに
ずっと前からして貰ってたような気がして
とても落ち着く。
紫:ふぅー… っはぁ 。
深く深呼吸をすると柔らかい視線と目が合う。
どうしよう、好きだ。
赤:ね、少しムード崩れるんだけどさ
大事だから伝えとくね、今日十時から会議。
紫:へ、今何時。
慌てて時計を見ると、
時計は八時半を指していた。
会議の場所は家から三十分程で着くが、
全く準備もしてないしそこそこまずい時間だ。
赤:準備、しようか。笑
よいしょ、と立ち上がると
甘々彼氏モードのなつはおいで、と
此方に手を差し伸べて来る。
進展でしか無かった今日を
そのまま会議に持ち込む訳にも行かないので
出来るだけ意識しないように手を取ろう。
よし、俺なら出来るはず、
四年間も我慢出来たのだから。
紫:ぁ〜、さんきゅ…?⸝⸝
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赤side→
深夜好き放題した机を片付けていると
恋人は洗面所に向かう。
そのいるまに俺も興味津々に着いて行く。
赤:いーるまっ、何すんのー?
肩に手を置き、俺お気に入りの
ふわもちな頬を摘む。
紫:ぅわ、付いてくんなや。
あと引っ張んな、ほっぺ取れるから。
そういいながらヘアアイロンを取り出し、
いるまは電源を入れる。
此奴、さっきまででろでろに溶かされてた癖に
もう何時もの調子に戻ってやがる。
この調子でメンバーの前でも
冷たくあしらわれるのだろうか。
確かに付き合った当初、
メンバーには言わないで意見は一致したが
折角進展させたのに
なんだかそれは面白くない。
赤:ねぇーキスしよーよ。
俺、お前からされたいなー?
ふざけと本気が半々で絡んでみる。
紫:しないから、絶対。
お前も準備して来い。
ぷぃ、とそっぽを向かれて
渋々諦めて自分の準備に取り掛かる。
紫:… っ ⸝⸝
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紫side→
あの後も何度か邪魔は入ったが、
無事時間通りに準備を終えて家を出発する。
赤紫:行ってきます。
赤: … なんか同棲してるみたいだな。笑
紫:馬鹿言うな。
本当に馬鹿な恋人を持ったものだ。
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赤side→
スタジオに入るとすちとみことにらんがいる。
赤紫:おつー。
桃:お疲れ。
何時も通りパソコンに向き合って
顔は上げないが挨拶はしてくるらん。
一体どこまで仕事人間なのやら。
緑:ぁ、お疲れ様〜。
何時も通り、いや
なんだか気まずそうなすち。
この三人が喧嘩?
それとも他に何かあったのか。
黄:んぁ!お疲れっ!笑
… ぁ、あのーっ、⸝⸝
視線が合わないみこと。
だからすちにみことに
一体何があったって言うんだ。
紫:… ⸝⸝
赤:何。なんか悪い事した?
少し強い言い方に
なってしまったかもしれない。
俺自身、焦らした行動をされるのは不満で
でも四年間全く愛情表現の無かった
此奴と付き合う事だけは苦労じゃ無かった。
黄:うわぁ、ごめんっ!
二人が手ぇ繋いどったからさっ。⸝⸝
手?と思って視線を下げると
確かに俺の手は、小さな手を握って居た。
小さくて細くて、守りたくなるような手。
赤:わりぃ、みこと。
強い言い方したわ。
黄:全然、大丈夫やで!笑
一部始終を見届けていたすちも
ホッと安堵の表情を浮かべ、
隣でいるまは頬を紅色に染めて
手を解くか解かないかで悩んで居るのか
俺が意識すれば伝わる程小さな動きで
手を握ったり離してたりしていた。
水:遅刻ギリギリ!お疲れ様でーす!
…ぇ何この空気。
桃:なつといるまが
いちゃいちゃしてるんだと。
水:えー、ちょっとエロがんないでー?笑
紫:っ… ⸝⸝
空気を和まそうとしてくれてる
こさめの言葉を真に受けて
照れて顔を上げられなくなっているいるま。
水:ぇっ、あ、そーゆー感じ?
ごめん。
状況を察して真剣に謝るこさめと
それを面白がる俺、らん、すち。
この状況が恥ずかしくてたまらない
いるまとみこと。
今日は会議所では無さそうだ。
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紫side→
最悪だ。気が緩んでいるから
交際をバレないように気を張っていたのに
まさか俺が転びそうになって
それを支えてくれた手を忘れて握ったまま
二人仲良くご登場をかましてしまった俺ら。
空気は完全に気まずくなってしまった、
これを一体どうしろと?
赤:ぁー… 此奴俺の彼女。
一応二年前から付き合ってた。
此奴なに勝手にバラして…
まぁそうせざるを得ない状況だからか。
俺からはきっと説明出来なかったから
なつから声を上げてくれて有難い。
にしても今此奴、俺が彼女って?
桃:なるほど。
まぁシクフォニ恋愛禁止ではないから
一旦公認で、今後だけ話し合おうか。
何で此奴らも主にらんを中心に
当たり前のように受け入れちゃってるんだよ。
赤:わりぃ、会議増やしちまった。
黄水:大丈夫だよ〜
緑:うんうん。
一応同性の交際で、
しかもそれがメンバー同士なのに。
なんでこいつらは怒る事も無く
ただ簡単に受け入れてくれているんだ?
や、メンバー同士で
外に手を出してないからこそ許されたのか?
全然分からない。
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赤side→
黄:以外やったけど
やっぱ二人はお似合いやなぁ!
恋バナ大好きマンのみことは
読み込みこそ遅かったが
理解出来てからはずーっと
馴れ初めや惚気を聞き出そうとして来る。
黄:まにきはなっちゃんに甘えたりするん?
あと!デートとか何処行ったん!
水:わぁ!それ気になるー!
こさめもそれに乗っかって
いるまは恋バナ大好きJKに
囲まれてるみたいになって意心地が悪そう。
紫:みこ、こさ。…あっちで話そ。
俺の前で話すのは恥ずかしいのか
関西組、関東組で別れる形で
いるま達は席を外した。
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紫side→
紫:えっと… 告白はなつから。
水黄:うんうん!
紫:聞きたいの馴れ初めだっけ?
まぁきっかけは一緒に出かけた事かな。
水黄:ぉー!
二人は顔を合わせてやばいねー!
キュンキュンするー!と盛り上がっている。
水:はい、質問!
ABC何処までしましたか!
黄:うぇ…こさめちゃん!⸝⸝
何で此奴らにそんなことまで
教えなきゃならないんだよ。
応答拒否の意志を示す為軽く睨み付けると
照れてるの?可愛いー!と茶化され
最早俺の意見が伝わる事は無いらしい。
紫:( 疲れた… )
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赤side→
桃:んで。一旦交際は認めると仮定して
これからはどうするつもり?
リスナーに公表するのかとかね。
俺はちゃんとお前らの言葉で聞きたい。
少し強い言い方だが、決して此奴も
怒っている訳ではない。
俺らの事を大切に思ってるからこそ
これからの活動方針に大きく関わる事を
大人を通す前に先に対面で意見を
聞こうとしてくれてるんだ。
緑:正直同棲愛についての反応は
炎上か応援か読めないからね… 。
公表するならタイミングと年齢層は
第一に考えよう。
全く持ってその通りだ。
赤:俺は、ごめん… 意見まとまって無い。
なんつーか、期限明日まででも良いから
考える時間欲しいかも。
わがままだって分かってる。
正直、可愛い彼女の活動では知られて居ない
一面を知られたくない独占欲と
俺の彼女ですって公表して
他の男を牽制しておきたい気持ちは半々だ。
沢山の人に掛かる迷惑の大きさを考えると
どうにも結論が決めきれない。
桃:明日までね、把握した。
言っておきたいのは俺もメンバーも
別れろとは思って無い、肯定的な考えって事。
今日は早く帰っているまとちゃんと話しな。
らんの暖かい言葉にすちも深く頷いてくれた。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
紫side→
赤:いるま、帰るよ。
二十分程経ってやっと此奴らから解放される。
帰り際までニヤニヤされたけど。
紫:… 会議、どうなった?
元々会議をする為に集まったメンバーらの
時間を奪ってしまった申し訳なさで
らんに直接聞く勇気は無かった。
赤:明日に時間まんまで移動。そん時に
交際公表するのかとか活動方針変えんのとか
報告する事になった。
紫:分かった。こさみこ、お疲れ。
黄:ぉん、ばいばーい!
水:お幸せにー!
その後らんとすちにも挨拶をして
二人でなつの家に帰った。
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赤side→
赤:ごめん、俺のせいだ。
お前の変化に甘んじて
リスク管理がなって無かった。
バレるのはリスナーだったかもなのに。
そうだ、運が良かっただけ。
リスナーにリークされていたら
どうなって居ただろうか?
今朝の反応からして俺の事が嫌いだった訳では
無かったであろう此処二年間のいるまは
必死に炎上対策してくれていたのに。
紫:違う、… なつは悪く無い。
いるまの目からは家に帰った安堵なのか
今後への不安なのかで涙の筋が一本通る。
そんな此奴が見てられなくて、
ソフトな絡み方を徹底しようと
決心したばかりの俺の身体は
強く此奴を抱き締めていた。
赤:ごめんな、大丈夫、大丈夫。
紫:ぅん… 。
頭を撫でると、その後は一切顔を上げず
俺の胸で泣いていた。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
紫side→
なつと沢山話した。
今後について、どうするか。
結論から言うと、交際は続ける。
メンバーには勿論、関係者にも
大きな迷惑を掛けるからこそ
此処で逃げるように別れるのは違うなと
思ったからだ。
あとは単純にお互いを好いているから。
リスナーへの公表はしない、
否、正しくは今はしないだ。
活動五年目のタイミングでする事にした。
後半年程は責任者を通して
もう一度話し合うが、今までの俺の様に
過度な感情や接触は避ける、
特に外出先等での距離感に気を付けるとかして
対策するつもりだ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
赤side→
後日メンバー達や事務所とも話して
多少プラスで制限は付けられたものの、
大まかには昨日俺達が出した案にとどまった。
あと半年の我慢だ。
期限が切れたら何をしよう
三年目にして初デートには絶対行きたい、
そこでお揃いの物とか買っちゃったりして
回数を重ねたら夜はホテルに行きたいし、
日本じゃ結婚は無理だけど
何時かは同棲だけでもしたい。
彼奴の喜ぶ事を沢山してあげたい、
だからこそ今は我慢なんだ。
俺達にとって今は受験期みたいな物。
今頑張ればこの先ずっと笑っていられるし、
逆に今頑張りきれないと後悔と
上手くいかない未来だけが残る。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
紫side→
桃:えー、本日は沢山の方々に集まって頂き
無事五年目の公式配信を迎えられる事を
大変嬉しく思います。
涙声のらんが、司会を進める。
此奴は純粋な活動への感謝と
愛情に満ち溢れた表情をしていて
俺もつられて涙が零れそうになる。
桃:そしてシクフォニをずっと支えてくれてた
リスナーさんや関係者さん本当にありがとう!
赤水紫緑黄:ありがとうございます!
もう此奴らと過ごして五年。
毎日があっという間で、でも濃厚で
思い出を振り返る度暖かい気持ちになる。
桃:今日はサムネの通り重大発表があります。
なつといるま、話せそ?
赤紫:うん。
コメントには多くの興味や考察が飛び交い
酷く緊張する。
メンバーは優しく受け入れてくれたけれども、
インターネットの先にいる人は
どんな人達か分からないから。
ガチ恋のリスナーに
活動は応援しているけど同棲愛は
好めないと思うリスナーだっているだろう。
他にも区切れの公式配信だから初見の人も
沢山居るはずだ。
赤:いるま、俺から話すね。
らんの家に集まって配信をしているのだが、
こさめは緊張を解そうとしてくれてか
ずっとジェスチャーをしながら
小声で頑張れと言ってくれているし、
すちとみことはそれぞれ俺らの隣に付いて
背を摩ってくれている。
らんは皆とは少し離れた、と言っても
目が合う所だが。
そこから数人のスタッフさんとパソコンを開き
メンバーを見守るリーダーとして
悪質コメントの監視をしてくれているらしい。
そしてなつは大丈夫だよ、と
軽く俺の手を取る。
俺は大好きなこの手を強く握り返し
彼の呼び掛けに小さく頷く。
赤:っ… シクフォニ赤色担当暇なつ、そして
紫担当いるま。俺達は三年前から
交際をさせて頂いています。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
赤side→
結論から言おう。
公式配信でのカミングアウトへの意見は
嬉しい応援の声がほとんどだった。
正直皆んなが皆んな受け入れられた訳では
無いだろうし、でもそれを直接俺らに
ぶつけてくる人は想定の何倍も少なくて。
本日は可愛い彼女との記念すべき
初デートなのです。
何時もアニメTにたまごっちの俺が
1ヶ月前から準備して出来たのが
グレーのセットアップに彼奴の好きそうな
派手めのアクセサリーを付けたコーデ。
慣れないヘアセットまでしてみて
出発十分前、なんだかこれじゃない感。
やる気だけが空回りした様な格好に
ガッカリしてしまう。
いや、もうこの際、会話や贈り物で
格好なんて多少の変化に過ぎなくさせるんだ。
鏡の自分と目を合わせて気合いを入れる。
大丈夫だ、俺顔は良いし。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
紫side→
やっぱ俺にこんな系統は似合わないかも。
大学時代の女友達や姉貴の手まで借りて
初めてメイクという物に手を付けた。
女達に可愛いから自信を持ってと言われたが、
街の硝子に映る自分は確かに何時もより
女性的な顔付きで、でも逆に
女々しくて引かれないか不安になってくる。
テンションの上がった女達に低めだが
髪も括られたし。
服装だって萌え袖になるくらい
オーバーサイズで、普段のバチッときめてる
感じとは程遠くてむず痒い。
街の至る所で手直しを続けると
とうとう待ち合わせの場所に近くなる。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
赤side→
紫:… !お待たせ。
前方から俺に気が付き小走りプラス
控えめに手を振ってくる彼女。
どうしよう、髪に顔に服に動作や雰囲気、
彼奴の全てが可愛くて仕方が無くて。
紫:それ、格好良いな。めっちゃ好み。
いるまは会って早々
俺のネックレスに興味を持ったのか
俺の胸元に手を伸ばして来る。
此奴が近づいて来るとふんわりと香水だろうか
甘い香りがして、それから
ネックレスを見る為少し屈み腰になると
髪を括っている為色気のある項が露になる。
赤:っ… ⸝⸝
余りにも爆発的なビジュアルに
見惚れるどころか
目を合わせる事すら出来ない。
赤:… かわぃっ、⸝⸝
今日は格好良くリードするつもりが、
思わず零れた言葉だった。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
紫side→
お付き合いしてると言ったし
もう見つかっても問題は無いのだが、
初デートだしまず活動者にもプライベートは
あるので二時間程電車に揺られ、
地方までとは言わないが
都心から少しだけ離れた場所へ向かう。
今日は適当に買い物をして、帰り際には
行けたら海に行って最後に宿に泊まる予定だ。
それくらい緩いプラン。
電車がカーブで身体が左右に揺れる。
アクシデントでなつの肩にぶつかったが、
それを理由に我ながらあざとく
腕を絡めてみた。
へへっ、なつ照れてやんの。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
赤side→
美味しい物を沢山食べて、
くだらない会話をして笑い合う。
念願のお揃いには
ご当地の変なぬいぐるみストラップを買って、
それでもまた笑って。
帰り際には海に寄ってお互いのカラーの
貝殻を拾ってプレゼントしあって、
エモい写真なんか撮ってそのままキスをして。
宿の個室へ着くとどっと疲れたのに
この瞬間が世界で一番幸せって思えて。
勢いよくいるまに抱き着くと
此奴もまた幸せそうな顔してて。
それでまた俺の幸せが増えて。
コンビニの袋をベッドサイドの机に置くと
いるまは顔を赤らめて。
ハグをしたまま深くキスをして。
俺は彼女の腰に手を回した。
甘い恋人の雰囲気に持ってきた不動産の資料は
今日はまだ秘密でいいかもしれない。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
この作品を最後まで読んでくださり
ありがとうございます。
段々とですが赤裙も紫裙も
恋人から名前や彼氏彼女呼びに
変わって行った事にお気付きでしょうか?
紫裙は甘え方が分かって来てたり、
他にも何度も読むと分かるポイントもあるので
是非何回も読んで見てください。
好評でしたら続きや
他のペアで作品を作ります。
それでは良い一日or良い明日を。