ずぅっと一緒

前回の続きです

irxs 　白水　ドロドロ

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赤side

赤 ： 最近、いむのこと見ないなぁ。

朝起きて、歯磨きをしながらふとそんなことを思った。

同級生のいむ。

俺達はずっと仲が良くて、よく一緒に遊んでいたのだけど、この頃水を見かけない。

連絡しても既読すらつかないし。

また浮気して誰か怒らせたのかな、なんて呑気なことを考えながらテレビを付ける。

「20代のほとけさんが数ヶ月前に失踪した事件について警察はーーー…」

…は？

いやいやいや、え？ いむが？失踪？

俺は寝起きであまり働いていない頭をぐるぐる回転させる。

…いむが？ なんで？

思い当たりそうなことを片っ端から思い出していく。

…あ、そういえば。

「しょう」…？って名前の彼女と半同棲してなかったっけ。

あいつと連絡が取れなくなったのは一緒に繁華街に行った次の日ぐらいだったっけ。

次の日あいつはキープに呼ばれてるからいかなきゃって、悪態をつきながら行ったはず。

…もしかして。

俺は思いもしたくない一つの考えが浮かんだ。

時計を見るともう家を出る時間に近づいていた。

いや、そんなのありえるわけがない。と、自分に言い聞かせながら足早に家を出た。

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……？

家を出て、徒歩数分。

大学に向かっていると、すごく笑顔な子とすれ違った。

けれど、なんだか少し腐敗臭のような、鼻につく匂いがした気がするような…？

あと、歌っていた鼻歌がいむが好きだった曲に似てる気が…

雰囲気も心做しかいむに似ている気がした。

…いや、気のせいか。

俺はあまり気に留めず、大学へ向かっていった。