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ゔぇぇ、、、あ"ぁ、、、泣 しゅき、、、泣
将参進まねぇ
龍傾
なんか書きたかっただけなので面白くもなんともないです
「龍神様」
神だなんていう生物は、
言い難いほど、残酷な生き物である。
ハッ、と浮上していた意識が戻ると、
愛しい菫色が瞳に映る。
「…龍神、さま」
柔らかな布団に包まれたルイが、
細い腕をよろよろと伸ばしてくる。
その掌を頬で受け止めると、
力の無い表情で、心底幸せそうに笑った。
「……あったかい、ですね」
随分と体温が低いルイを優しく撫でると、
心地よさそうに瞳を閉じる。
「…………フフ、」
青白い顔色も、
あの頃は紅く染まることだってあった。
けれど、もう戻ってはこない。
「…今日は…、嬉しそうだな」
だなんて、なんだか的外れなことを言えば。
「毎日嬉しいですし、幸せですよ」
何も返してやれない。
「 無力感 」だなんて、
そんな程度ではない
何かが“ 神様 ”を襲う。
「…なぁ、ルイ」
「……どうされました?」
何も、何もわかりやしない。
色恋なんてもの、触れても来なかった。
ただただ、わかることは
「…愛してる」
甘い言葉なんて、傾国様には効かない。
…人間様には効くかもな。
“ カミサマ ”の前では、所詮人間だ。
「…来世も、愛して下さりますよね」
人間だなんていう生き物は、
言い難いほど、
言い難いほど
脆くて弱くて、
幸せだった。
「ああ…、そうだな」
「……ヒトに堕ちようが、追いかけてやる」
頬を伝い光る思いを、拭い取って言った。
神だなんて生き物は、
言い難いほど強欲である。
人の子は、天界へと堕ちた。
残酷で哀れな神界と共に。
青い青い、広い広い空に囲まれて。
貴方と同じ菫を揺らして言った。
「初めまして、テンマくん」